仮装通貨の中でも知名度の高いビットコイン。
その普及とともに、ビットコインが利用できる範囲も広がっている。
その一つが、プリペイド型クレジットカードへのチャージだ。
本記事ではビットコインのプリペイド型クレジットカードへのチャージについて、メリットと実際のチャージ方法、注意点を解説する。
また、ビットコインでチャージできるおすすめのプリペイド型クレジットカードも紹介する。
ビットコインは、普及しているとはいえ使い道がまだ限られているので、プリペイド型クレジットカードへのチャージに利用することで、使い道が広がるのが一つのメリットだ。
また、チャージによりその価値を確定でき、通常のチャージよりもお得になることもある。
ビットコインによるチャージのメリットや具体的なチャージ方法はカードごとに違いもあるので、詳細は記事を参考にしてほしい。
注意点としては、円建てによるチャージや海外事務手数料により、場合によっては損をしてしまうことがあることだ。
また、プリペイド型クレジットカードは基本的にクレジットカードと同じように利用できるが、定期的な支払いやその他利用できない場面もあるので、あらかじめ確認しておこう。
ビットコインの使い道に困ったときのひとつの選択肢として、本記事を参考にしてほしい。
ビットコインチャージのメリット
ビットコインでプリペイド型カードにチャージすることで、次のようなメリットがある。
使い道が広がる
プリペイドカードにチャージできることで、ビットコインの使い道が広がる。
ビットコインは仮想通貨の中でも有名な存在だが、それでも、ビットコインで直接決済できる店舗は多くない。
「ビットコイン日本語情報サイト」によると、日本国内でビットコインが使える店は、通信販売が67店舗、実店舗が248店舗(2018年4月22日時点)。
そのうち有名な店舗としては、家電量販店「ビックカメラ」や百貨店「マルイ」、総合サイト「DMM.com」などがあるが、全国展開している店舗でビットコイン決済の導入に踏み切っているところは少ない。
使い勝手がよいとは言えないビットコインだが、プリペイドカードにチャージすることで、世界の多くの店舗で利用可能になる。
たとえば、ビットコインからのチャージを可能としているVISAプリペイドカードにチャージすれば、世界200以上の国や地域の4000万店近いVISA加盟店で利用できるのだ。
他のチャージよりお得になることも
ビットコインを使ってチャージすることで、他のチャージ方法より得をする可能性もある。
例えば、「バンドルカード」では以下のようなチャージ方法を用意している。
- コンビニの端末
- クレジットカード
- ドコモのケータイ払い
- ソフトバンクまとめて支払い
- ビットコイン(コインチェック経由)
- ビットコイン(その他ウォレットアプリ経由)
- ネット銀行
- 銀行ATM(ペイジー利用)
ビットコインもそれ以外のチャージ方法も円建てのチャージとなる。
ただし、ビットコイン相場は秒単位で変化しており、ビットコインの価値が高い時にチャージすれば、チャージ分の価値も大きく上がるのです。
価値の「確定」ができる
チャージすることによって、ビットコインの価値を確定することもできる。
ビットコインは売買件数の多い仮想通貨であり、相場も値動きが激しい。
しかし、プリペイドカードにチャージすれば、価値を確定することができるのだ。
特に価値が下がり気味の時は、暴落する前にチャージに使用すると良いだろう。
おすすめプリペイドカード
ここからは、ビットコインにチャージできるプリペイドカードとおすすめポイントを紹介していく。
バンドルカード
年齢制限なし
バンドルカードは発行に年齢制限がない。
クレジットカードは最低でも18歳以上(高校生を除く)でないと申し込めないが、バンドルカードは中高生でも申し込める(未成年者は親権者の同意が必要)。
多彩なチャージ方法
バンドルカードは、ビットコイン以外にも以下のような多彩なチャージ方法が用意されているので、その時々の状況に合わせてチャージができる。
- コンビニの端末
- クレジットカード
- ドコモのケータイ払い
- ソフトバンクまとめて支払い
- ネット銀行
- 銀行ATM(ペイジー利用)
学生はお得
学生は、バンドルカードアプリから「アカデミックパスカード」の発行ができる。
アカデミックパスは、いわばオンラインの学生証。学割専門ポータルサイト「学割オンライン」で、以下のような学割が使える。
バンドルカードからバーチャルカードの「アカデミックパスカード」も追加可能。これがあれば、キャッシュバックの学割も受け取れる。
- ウォールストリートジャーナル:12か月間6480円で購読可能
- 和歌山県自動車学校:3000円オフ
- 富士通パソコン:特別割引クーポン発行
- ファミリー引越センター:30%オフ&紹介で3000円のギフトカード
- ビックカメラ:指定モバイルPCが2万円引きなど
- ルートインホテルズ:会員特別優待プラン
年会費 | 無料 ※発行手数料:リアルカード300円/リアルプラス600円 |
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還元率 | – |
ブランド | |
申込条件 | 特になし |
発行元:株式会社カンム
ポレットVISAプリペイド
多彩なチャージ方法
ポレットカードには、ビットコイン以外にも以下のようなチャージ方法がある。
- ポイントサイトのポイント
- クレジットカード
- 銀行ATM(ペイジー)
- 電子マネー(LINE Pay)
ポイントサイトは、ハピタス・ポイントインカム・ちょびリッチなどからポレットカードにチャージ可能。
高いセキュリティ
ポレットカードは、セキュリティが高いカードだ。
カードを紛失した場合でも、アプリから簡単に利用停止・再開が可能。
また、残高を引き継いで再発行ができる。
不明点は、三井住友フィナンシャルグループのセディナのコールセンターが問い合わせに対応してくれる。
高額決済におすすめ
ポレットカードのチャージ残高の上限は100万円。1回あたりのチャージ上限は5万円だが、繰り返しチャージすれば残高を多くできる。
プリペイドカードの中には、残高上限を低く抑えているものも少なくないので、チャージ残高の上限が高いのは使いやすい。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%(ビットコインは対象外) |
ブランド | |
申込条件 | 16歳以上 |
発行元:株式会社ポレット
ビットフライヤーVISA
運営元の信頼が高い
ビットフライヤーVISAは、株式会社ビットフライヤーが発行している。
ビットフライヤーは、国内のビットコイン取引所として最大手であり、日本で唯一、監査法人との契約もしている。
アプリで管理も簡単
バンドルアプリから、カード残高を簡単にチェックすることができる。
チャージは、ビットフライヤーのアカウントを使って行うことができる。
Amazonギフト券の購入で端数も使い切れる
ビットフライヤーVISAを使えば、Amazonギフト券の購入を1円単位で行うことができる。ギフト券の有効期限は10年間。
使いきれなくて困る端数も、これならば使いきることができるだろう。
年会費 | 無料(発行料300円) |
---|---|
還元率 | – |
ブランド | |
申込条件 | – |
発行元:株式会社ビットフライヤー
ビットコインのチャージ方法
実際にどうやってビットコインでプリペイドカードにチャージをするのだろうか。
ここでは、「バンドルカード」を例に挙げる。
バンドルカードにはネット決済専用の「バーチャルカード」と、実店舗での決済も可能な「リアルカード」がある。
いずれもアプリのダウンロードが必要だ。
コインチェック経由とその他ウォレットアプリ経由とで若干手順が異なる。
- 「チャージ」→「ビットコイン」を選択
- チャージする日本円を入力
- 「コインチェックのアカウントを使って支払う」を選択
- コインチェックにログイン→支払う
- 支払完了→バンドルカードのサイトに戻る
- 「チャージ」→「ビットコイン」を選択
- チャージする日本円を入力
- 「他のウォレットを使って支払う」を選択
- 画面にビットコインアドレスが表示されるので、そこに送金する
- 支払完了→バンドルカードのサイトに戻る
チャージの注意点
ビットコインでチャージする場合は、次のことに気を付けよう。
円建てでチャージされる
ビットコイン→プリペイドカードのチャージは、円建てで行われる。
円安ビットコイン高の時にチャージをすると、損をしてしまう可能性がある。
利用できないサービスがある
プリペイドカードでは、利用できない店舗・サービスがいくつかある。
また、プラスチックカードを発行しない「バーチャルカード」の場合、オンラインでのみ利用可能だ。
プラスチックカードでも、例えばバンドルカードでは、以下のような支払いには利用できない。
これは、他のプリペイドカードでもほぼ同様だ。
- ガソリンスタンド
- 公共料金
- 宿泊施設
- 保険料の支払い
- 定期支払い・定期購買
- 高速道路料金
- 機内販売
また、バンドルカードは、以下のサービスでの利用が制限されている。
- Yahoo!ウォレット
- U-NEXT
- ニコニコプレミアム
- hulu
- DMM
- Vプリカへのチャージ
海外事務手数料が高い
プリペイドカードは、クレジットカードと比較して海外事務手数料が高い傾向にある。
クレジットカードの海外事務手数料は1.6%~2%程度だが、バンドルカードの海外事務手数料は4.5%。
海外利用は、クレジットカードよりも高くついてしまいまう。
使い道に困ったときの選択肢に
ビットコイン→プリペイドカードへチャージをすると、ビットコインの使い道が広がる。
また、ビットコインのレート次第ではお得にチャージができる。
ビットコインの使い道に困ったら、プリペイドカードへのチャージに使うのも一つの手だろう。
ただし、ビットコインがチャージ可能なプリペイドカードは、現在のところさほど多くはない。
また、プリペイドカード自体も、使えない店舗・サービスがある。
チャージ時のレートや利用場所によっては損をすることもあるので、注意が必要だ。