一般カードを使ってみて、いつかはゴールドカードを持ってみたいと考えるようになる人は多いだろう。
しかし、実際に持ったことがない人にとっては、ゴールドカードの審査難易度は気になるところだろう。
結論から言ってしまえば、ゴールドカードの審査のハードルは決して高くない。
しかし、一般カードよりも審査基準が高くなることは避けられない。
そこで、ゴールドカードの審査においては、どういった点に気をつけるべきなのかを5つにしぼって紹介する。
本記事を参考に、ぜひゴールドカードを手にしてもらいたい。
気をつけてほしいのは、クレジットカードの審査基準や手順は正式には公表されていないということ。
Webサイトや書籍で目にする審査の情報も、事実として確定した情報ではないのだ。
とはいえ、過去に公表された情報や多くの検証を経て作成されており、極めて信頼性の高い情報といえるだろう。
目次
ゴールドカードでも身構える必要なし!
ステータスの象徴ではあるものの、現在では審査基準があまり厳しくないと言われるゴールドカードも多数登場している。
また、クレジットヒストリー(クレジットカードの利用履歴)を積んでインビテーション(招待)を受けずに、いきなり作れるゴールドカードも多い。
なかにはインビテーションがなければ申し込めないゴールドカードもあるが、数は非常に少ないと言える。
さらに、審査は複数の基準で判断されるとはいえ、年収200万円台から作れるゴールドカードも存在する。
ゴールドカードの審査のハードルは決して高くないことがわかってもらえるはずだ。
発行会社による差はあれど、審査基準が一般カードとそれほど変わらないことも珍しくない。
つまり、ゴールドカードだからといって、あえて身構える必要はないのだ。
審査では主に何を見られるか
クレジットカードはその仕組み上、利用者の支払いをカード会社がいったん立て替えることになる。
そのため、信用できる人物であることを示すために、以下の情報などが参考にされる。
ゴールドカードだからといって特別な審査項目があるわけではなく、一般カードを作る際と同じ点に気をつければ問題ない。
ただし、一般カードと比べて審査基準は若干厳しくなると予想されるため、いかに不利にはたらく要素を減らせるかが大切だといえる。
信用情報
審査項目の中でも、特に重要視されると言われているのが信用情報だ。
信用情報とは、クレジットカードや携帯電話料金(本体代金の割賦)などの支払い、ローンを組んだ際の与信額と返済履歴などを記録したもの。
信用情報に事故情報(遅延情報)があると、審査に不利にはたらいてしまう。
入金不足で支払日の引き落としに失敗したという場合でも、遅延情報として残るため注意が必要だ。
クレジットカードの利用履歴(クレジットヒストリー)は過去5年分蓄積され、延滞の有無などが記録されている。
支払い能力
収入の高低よりも、安定した収入の有無の方が重視されると言われている。
つまり、高収入の自営業よりも、多少年収が低くても正社員の方が審査に有利ということだ。
一般カードの場合、年収300万円以上あれば基本的に問題なく審査に通過する。
ゴールドカードの場合は基準が上がると考えられるが、厳しい基準のカードでも年収500万円程度あれば安心と言えるだろう。
また、勤続年数が長ければそれだけ審査に有利になり、一般的には1年あれば十分とされている。
一般カードより基準の高いゴールドカードの場合、5年以上勤続していることが望ましい。
逆にいえば、転職直後は勤続年数がリセットされてしまうため、審査で不利になってしまうということだ。
担保となり得る資産
申し込み書の項目にある「居住形態」「居住年数」が関係している。
居住形態について、賃貸契約より持ち家の方がより高く評価される、ということは想像がつくと思う。
なぜなら万が一支払いができなくなった場合、返済の担保とすることが可能なためだ。
居住年数は賃貸契約の場合に見られることが多く、居住年数が長いほど評価が高くなる。
一般カードでも、居住年数が1年未満の場合は不利にはたらくと言われている。
ゴールドカードとなれば、1年というラインはクリアしておきたいところだ。
審査に落ちないための対策
審査に落ちないためには、以下の5つの対策を頭に入れておこう。
- 支払い遅延をなくす
- 短期間で複数のカードを申し込まない
- キャッシング枠を減らす
- 転職や引っ越しの前に申し込む
- 一般カードからのランクアップを狙う
5つの対策を知っておくだけで、ゴールドカードの審査に通る可能性は格段に上がるはずだ。
支払い遅延をなくす
当サイトによるヒアリングの結果、審査落ちの理由で最も多いのが事故情報(遅延情報)だ。
一般的にも、信用情報に事故情報が載っていると、クレジットカードやローン審査で不利になることは間違いない。
直近の支払い遅延、複数回の支払い遅延、大幅な支払い遅延なども、審査では不利になるといえる。
また、遅延の回数が少なかったとしても、審査に影響が出ると思っておいた方がいい。
ただし、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、家族カードはクレジットヒストリーに利用履歴が残らないため、審査落ちに影響はないはずだ。
支払いの延滞があれば、速やかに済ませる
1,000円程度必要になるが、信用情報機関に登録情報を請求することもできる。
審査に落ちてからでは遅いため、思い当たるふしがある人には請求を強くおすすめしたい。
短期間で複数のカードを申し込まない
次に多い審査落ちの理由が、短期間での複数クレジットカードの申し込みだ。
理由としては、クレジットカードの限度額いっぱいまで借り入れて踏み倒す、いわゆる「借り逃げ」をカード会社が恐れているからだろう。
別カードの申し込みから期間をあける
クレジットカードの申請を行った際に、クレジットカード会社が情報を照会した記録は6ヶ月間保管される。
短期間で複数の申し込みは審査落ちの原因となるため、6ヶ月程度期間をあけて申し込むといい。
キャッシング枠を減らす
キャッシング枠とは、カードを使って現金を借りることができる枠である。
借入額が大きいと審査に不利となるため、キャッシング枠の利用も少ない方がいい。
また、キャッシング枠がついたカードを複数枚持っている状況も、望ましくないと言われている。
必要がないなら、キャッシング枠は0円に
方法は簡単で、カード裏面に記載のあるサポートデスクに電話することで申請できる。
ただし注意したいのが、一度減らしたキャッシング枠を元に戻すには、もう一度審査を受ける必要があるということ。
必ず元の枠に戻せるわけではないことを覚えておこう。
転職や引っ越しの前に申し込む
転職をすると、せっかくの勤続年数がリセットされてしまう。
もし、長年勤めた会社から転職する予定があるなら、その前に申し込むことをおすすめする。
同様の理由で、引っ越しをする予定の人は引っ越し前に申し込みたいところだ。
一般カードからのランクアップを狙う
申し込み前に、優良なクレジットヒストリーを積んでおいた方がいいのは間違いない。
また、同じ会社のカードであれば、より有利にはたらくと言われている。
下位カードを利用し、実績を積むことで届くインビテーション経由であれば、審査に通る可能性は大幅に上がるだろう。
ただしインビテーションが必須とは限らない
例えば、一般カードのアメックスグリーンでクレジットヒストリーを積むと、上位カードであるアメックスゴールドのインビテーションが届くことがある。
しかし、インビテーションなしで最初からアメックスゴールドを申し込むこともできるのだ。
また、インビテーションが届いたからといって、ゴールドカード発行のための審査を免れるわけではないことも知っておこう。
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プラチナカード以上はさらに厳しい?
ゴールドカードより上にはプラチナカードという存在がある。
ブラックカードを発行していないカード会社にとっては、プラチナカードが最上位カードという位置づけだ。
保険や特典、サービスやサポートなど、あらゆる面でゴールドカードを上回っている。
その分、入手難易度もゴールドカードより高くなることは想像がつくはずだ。
インビテーションが第一のハードル
プラチナカードの多くがインビテーション(招待制)を採用している。
基本的に同じカード会社の一般カードやゴールドカードを持ち、利用実績を積み上げるとインビテーションが届く。
インビテーションなしで申し込めるカードも多いとはいえ、ゴールドカードよりも厳しい基準での審査が行われる。
難易度の低いプラチナカードでも、年収は最低300〜400万円は必要だと考えていいだろう。
安心といえるラインも、ゴールドカードの年収500万円以上と同等か、それ以上といえるだろう。
ゴールドカードを持つために
身構える必要はない
一般カードの上位カードにあたるゴールドカードとはいえ、特別な審査項目が設定されているわけではない。
ゴールドカード申し込みの際には、以下の点に気をつけよう。
審査で見られるポイントをおさえる
クレジットカードの審査では主に信用情報、支払い能力、資産などが見られるとされている。
ゴールドカードの審査も信用情報に事故や遅延の情報がなく、年収500万円以上、勤続年数5年以上、居住年数1年以上であれば問題ないはずだ。
ただし、複数の情報から総合的に判断されるため、いずれかの条件を満たしていないからといって諦める必要はない。
信用情報に傷をつけない
カード審査で最も重視されると言われる信用情報なだけに、事故(遅延)情報があると審査落ちの可能性は大幅に上がってしまう。
本体代金を割賦で支払っている場合、携帯電話料金の延滞も遅延情報として残ってしまうため注意が必要だ。
必要であれば信用情報機関に登録情報を請求するなどして、自身の状態を把握することが大切といえる。
その他、不利な要素を減らす
短期間で複数カードの申し込み、キャッシング枠付カードの複数所持などは審査に不利となる。
1枚カードを申し込んだら、次のカードは6ヶ月以上あけてから申し込む。
キャッシング枠を使っていないなら0円にする。
また転職・引っ越しはそれぞれ、勤続年数・居住年数をリセットしてしまうため、カードの申し込みはそれ以前にする。
以上のように、審査に不利となる要素を知ってさえいれば、事前に対策を立てることが可能だ。