年会費無料でポイント還元率が高く人気の楽天カード。楽天カードでは本会員カード1枚につき5枚まで「家族カード」を発行できる。
楽天カードの家族カードのメリットは、本会員カードとポイントが合算できる点、そして引き落とし口座をひとつにまとめられる点だ。
一方で、入会キャンペーンは対象外、利用限度額が本会員カードと共有、クレヒスが積めないなどの注意点もある。
本記事では、楽天カードの家族カードについて、その申込条件・手順から、メリットとなる特徴、注意点を詳しく解説する。
目次
申込の条件・手順
楽天カードの家族カードは、本会員カード1枚につき5枚まで発行できる。
年会費は、次のように本会員カードの種類によって違う。
楽天カード・楽天PINKカード:家族カードの年会費無料
楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカード:家族カードの年会費550円(税込)
申込条件は、「本会員と生計を同一にする配偶者、親、18歳以上の子ども」。
血縁関係にあっても兄弟姉妹は家族カードの対象外になり、原則として内縁の配偶者も発行できない。
申込は楽天会員向けWebサービス「楽天e-NAVI」にログイン後、「家族カードのお申し込み」ページへアクセス。
必要事項を入力して申込後、約10日で自宅へカードが届けられる。
審査不要だが、本会員の信用情報が影響する
家族カード発行に際しては、本会員カードのような審査は基本的に行われない。
ただし、本会員が支払い遅延を起こしていたり、信用情報に金融事故の履歴が記載されていたりすると、発行できない可能性もある。
また、信用情報の確認自体は行われるので、家族カードの発行を希望する人物がブラックリストに掲載されている場合は発行が難しくなる。
利用・ポイントをまとめられるのがメリット
家族カードの大きな特徴は、次のように、カードの利用を本会員カードとまとめて管理できることや、ポイントを合算できることだ。
利用金額は同一の口座からまとめて引き落とし
家族カードの利用金額は本会員カードに紐づいている口座からまとめて引き落とされる。
家族カードの利用明細も本会員カードの明細に加わるため、支出動向をまとめて把握することもできる。
ポイントの合算が可能
家族カードも、本会員カードと同様にカードの利用に応じて楽天ポイントが貯まる。
家族カードで貯めた楽天ポイントは、本会員カードのポイントに移行して合算することが可能だ。移行は50ポイントから。
楽天e-NAVIの「楽天ポイント移行申請」で手続きを行う。申請後、3営業日以内に移行される。
ポイントをまとめることで、高額の商品交換や支払いに利用しやすくなる。
家族カードでもSPUやポイントPayを利用できる
家族カードも対象の楽天SPU特典
楽天では、SPU(スーパーポイントアッププログラム)という、楽天の対象サービスを利用することで楽天市場で買い物をする際のポイントがアップする特典がある。
このなかには、次のように楽天カードの家族カードも対象となっているものがある。
- 楽天カード(家族カードを含む)の楽天市場利用時にポイント+2倍
※通常ポイント+1倍は本カード会員に進呈 - 楽天プレミアム(家族カードを含む)の楽天市場利用時にポイント+2倍
- 楽天銀行で楽天カードの引き落としをすると、楽天カード(家族カード含む)の楽天市場利用時にポイント最大+1倍
※特典進呈には上限や条件があります。
- 2021年4月1日より、SPUにおける楽天ゴールドカードのポイント倍率が+4倍→+2倍に改定されました。 詳細はこちらの記事をご確認ください。
楽天カード ポイントPayの利用
楽天カード ポイントPayとは、楽天カード会員を対象に、楽天のスマホアプリ決済「楽天ペイ」加盟店での買い物に、楽天ポイントが使えるというもの。
このサービスは、家族カードも対象となっている。
利用には、家族カード会員名義の楽天IDで楽天e-NAVIで利用登録を行った上で、「楽天カード ポイントPay」のポイント設定が必要。
家族カードのデメリット
楽天カードの発行を検討する場合、次の点には注意してほしい。
楽天カードは主婦や学生も申し込みやすいカードなので、家族カードを申し込むより本会員カードを個別に持ったほうが良い場合も多い。
入会キャンペーンのポイントがもらえない
楽天カードは入会時に大量のポイントが獲得できるキャンペーンを行っている。
タイミングによって獲得できるポイントに変動はあるが、5,000円~8,000円相当のポイントがもらえることが多い。
しかしこの入会キャンペーンの対象は本会員カードのみで、家族カードは対象外だ。
家族カードには別途、入会&利用で2,000ポイントがもらえる特典はあるが(2020年5月時点)、本会員カードのキャンペーンに比べるとポイントが少なくなる。
利用限度額は本会員カードと共有
家族カードの利用限度額は本会員カードと共有される。
たとえば利用限度額が30万円の場合、本会員が20万円使用すると家族カードは10万円しか使用できない。
クレジットカードの利用頻度や金額が高い場合、それぞれ本会員カードを申し込んだ方が良いだろう。
利用限度額は個人の状況によって異なるが、利用実績を積むことで限度額を引き上げていくこともできる。
クレジットヒストリーを積めない
楽天カードに限らないが、家族カードをいくら利用してもクレジットヒストリーを積むことはできない。
将来的に自分でクレジットカードを申し込みたいのであれば、楽天カードの本会員としてクレヒスを積み上げていくことをおすすめする。
国際ブランド・カード券面が選べない
家族カードの国際ブランドは本会員カードと同一となる。
国際ブランドは種類によって利用できる店舗に違いがあるため、複数保有しておくと安心だが、家族カードではそれができない。
また、家族カードの券面はシルバーの1種類のみ。
お買いものパンダやディズニーキャラクターがデザインされたカードが欲しい場合は、本会員カードを申し込む必要がある。
ETCカードが発行できない
楽天カードはETCカードを発行できるが、家族カードは発行できない。
たとえば夫婦それぞれが車を所有しており、どちらも有料道路を利用する機会がある場合、家族カードでは不便だ。
本会員カードからの切り替え
楽天カードは、本会員カードから家族カードへの切り替えが可能だ。
ポイントを合算したり引き落とし口座をまとめたりしたい場合、やはり家族カードは便利だ。
切り替えでは、楽天カードで貯めていたポイントも家族カードに引き継げるので安心だ。
切り替え方法は、「楽天e-NAVI」にアクセスし、「申込み>カードの追加・切り替え」を表示。カード番号を追加することで切り替えができる。
解約方法
楽天カードの家族カードの解約は、解約するカードの名義人本人が、楽天カードコンタクトセンターに連絡して行う。
その際、カード番号が必要となるので、カードを手元に準備しておこう。
楽天カードコンタクトセンターの電話番号は以下の通り。
電話番号:05-7066-6910(有料)
営業時間:9時30分~17時30分
※利用出来ない場合
電話番号:092-474-6287(有料)
なお、家族カードを解約しても本会員カードは使い続けることができるが、本会員カードを解約すると家族カードも使えなくなるので注意してほしい。
本会員カードと家族カード、どちらが良いのか?
楽天カード本会員と同一生計の配偶者、親、18歳以上の子どもで、家族カードを申し込むか、新たに楽天カードを申し込むかで迷う場合、次を参考にしてほしい。
家族カードがおすすめの場合
- 利用やポイントをまとめて管理したい
- 信用情報に不安がある
- 利用頻度が非常に少ない、利用金額が低い予定
本会員カードがおすすめの場合
- アルバイト、パートなどでも良いので毎月自分に収入がある
- 社会人一年目で、今後クレジットカードを使っていきたい
- ポイントを効率的に貯めたい
- 毎月まとまった金額の利用を予定している
- ETCカードを発行したい
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