ACマスターカードというクレジットカードがある。
このカードは消費者金融業界の大手、アコムが発行するクレジットカードで、現存する唯一の消費者金融系カードだ。
カード券面もシンプルながら高級感のあるデザインで損をすることはないだろう。
年会費無料・最短即日発行可能・カードローン機能装備など、一般的なクレジットカードと比べてもかなり特徴の多いACマスターカードだが、その支払い方法に関してはかなり特殊なものとなっているため、利用を検討している人は注意が必要だ。
ここでは、ACマスターカードの支払い方法について詳しく解説していく。
目次
ACマスターカードとは
ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行するクレジットカード。
カード会社や銀行が発行するクレジットカードではないため、あまり馴染みを感じないかもしれないが国際ブランドとしてはMastercardが付いており、国内はもちろん海外でも強い決済力を持ち、カード会社や銀行が発行する一般的なクレジットカードと同様に利用していくことができる。
一方で、一般のクレジットカードによくある、利用によってポイントが貯まり、商品やサービスなどとの交換ができるポイントプログラムがなく、その代わりに利用金額を自動で0.25%割り引いてくれる「キャッシュバック」機能が搭載されているのが特徴だ。
また一般的なクレジットカードにあるような海外旅行保険などのサービスがほとんどついていないため、確実に0.25%の割引を受けられるクレジットカードと考えても問題ないだろう。
年会費は永年無料で最短即日発行も可能となっており、少々癖のあるクレジットカードではあるものの、持っておくことのデメリットはほぼないと言えるのも特徴の一つだ。
主な支払い方法は4種類
ACマスターカードは一般的なクレジットカードと同じく、利用した分の金額を後払いしていかなければならない。
その主な方法は以下の4つに分かれている。
口座振替
クレジットカードの利用代金の支払いで最も一般的なのが、この口座振替だ。
毎月決まった期日になると口座から自動でお金が振り込まれる仕組みのことで、ACマスターカードでもその仕組みを利用できる。
口座振替の場合、ACマスターカードの締め日と支払い日は、それぞれ毎月20日と翌月6日に設定されているため期日までには口座に必要な金額が入っている状態を維持しよう。
ちなみに、この口座振替を利用する場合は、自動契約機か郵送による手続きが必要となる。
自動契約機を使う場合は、本人確認書類と口座番号が確認できる物を用意し、郵送の場合はカードローンデスクに電話をかけて必要な書類を送ってもらうようにすれば良い。
インターネット支払い
自身の銀行口座がネットバンキング契約をしており、またペイジーというシステムにも対応している場合、インターネットから利用金額の支払いをすることが可能だ。
ちなみに、楽天銀行などがネットバンキングでありかつペイジーにも対応という条件を満たしている。
インターネット経由での「振込」にはなるのだが、ペイジー経由で支払いを行っているため、振込手数料は掛からない。
地味ながら大きなメリットであるため、この特徴はしっかりと覚えておこう。
提携ATMでの支払い
セブン銀行やローソン、また一部の地方銀行ATMなどACマスターカードと提携している銀行からの振込も可能だ。
特にコンビニATMであればメンテナンスなど場合を除き、24時間いつでも振込が可能なため便利に使えるだろう。
ただし、当然ながらATM経由での振込には手数料が掛かってしまう点には注意しよう。
振込金額が1万円以下の場合は110円、それ以上の場合は220円が必要となり、一見すると大きな額ではないのだが、塵も積もれば山となるとも言えるので、気を付けたいところだ。
アコムの店頭窓口やATMでの支払い
近所にアコムの店舗やATMがあるのであればそこから振込を行うこともできる。
店舗に併設されているATMであれば、24時間いつでも利用ができるため、コンビニATMと同等の便利さで振込を行うことが可能だ。
加えて、提携ATMのネックであった振込手数料が、アコムの店頭窓口やATMを利用した場合は無料で済むのもありがたいポイント。
近場にこれらの施設があるのであれば、上手に利用してもらいたい。
支払い期日は3種類
ACマスターカードを利用した金額の支払い方法について解説してきたが、支払い期日についても一般的なクレジットカードとは異なる仕組みとなっているため、覚えておかなければならない。
ACマスターカードには、「毎月6日払い」「35日払い」「指定日払い」の3種類の返済期日が設けられている。
毎月6日払い
支払い方法の項目でも説明した、口座振替を利用した場合毎月の支払い日は6日となる。
月末支払いのクレジットカードも多いため、このタイミングのズレはしっかりと認識しておこう。
月初だからと言って油断してお金を使い過ぎてしまった結果残高が足りない、というような事態に陥ってしまう可能性もある。
35日払い
初回利用分を毎月20日で締め切り、翌月7日から起算して35日目が支払い期日となり、さらにそれ以降は前回支払いをした日の翌日から35日目が支払い期日となっていくのが「35日払い」だ。
支払いのサイクルが通常のクレジットカードと比べると圧倒的に長く、その分返済計画をじっくり立てやすいのが魅力となる支払い方法と言えるだろう。
指定日払い
ACマスターカードでは、上記で説明した「6日」「35日」以外にも、申込み時に自由に支払日を設定することができるようになっている。
給料日直後を支払い指定日に設定しておけば、使い過ぎなどによる残高不足を避けることもできるだろう。
ただし、支払い期日より15日以上前に支払いをしてしまうと、前月分の入金としてカウントされてしまい、指定した支払い日までに再度入金をしないと支払い遅延と見なされてしまう。
十分に注意しよう。
リボ払い専用に注意
ACマスターカードの特徴の一つとして、支払い方法に一括や分割といった区別がなくすべてリボ払いで支払われるというものがある。
リボ払いはどれだけ利用しても月々の支払い額を一定にすることができ、返済が楽になるというメリットがある反面、支払い月が長期にまたがることで掛かる手数料が増えて行ってしまうというデメリットもある。
月々の支払い額が少ないからと言って自由に使い過ぎてしまうと、毎月支払う額に対する手数料の割合がどんどん増えていく、なかなか元金が減らないというような事態にもなってしまうため十分に注意しよう。
こうした事態を防ぐために、リボ払いによる支払い金額をカードの利用上限額と同じにする方法もおすすめだ。
こうしておけば、一括支払いと同じような使い方ができるようになるため、手数料をいたずらに増やしてしまう心配がない。
支払い方法と支払い期日が特殊
ACマスターカードは、国内にある唯一の消費者金融系のカードとして、カードの基本スペックは元より、支払い方法などにも特徴がある珍しいクレジットカードだ。
特に支払い期日の「35日払い」や「指定日払い」に関しては、その仕組みをしっかり理解して活用していけば、非常に便利に使っていくことができる。
年会費は無料で、カード盤面もシンプルながら高級感のあるデザインで、消費者金融にイメージするような怪しさは一切なく持っていて損をすることはないだろう。
すでにカードを持っている人はもちろん、これから所有を検討している人も、この記事を参考にしながらACマスターカードを使いこなして行ってほしい。
ACマスターカード
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