SBI証券、日本航空(JAL)、JALペイメント・ポートは、2026年11月2日から2027年3月31日まで、「JALの資産運用」の新規口座開設とこどもNISA口座の開設を対象としたキャンペーンを実施する。最大4,000マイルという数字は3つの条件をすべて満たした場合のもので、すでにSBI証券の口座を持つ人は対象となる範囲が大きく狭まる。
最大4,000マイルの内訳は100・2,400・1,500の3段階
「JALの資産運用」は、JAL専用サイト経由で新規にSBI証券の証券総合口座を開設した、JALペイメント・ポート仲介口座の人が対象のサービスである。今回のキャンペーンの条件と特典は次のとおり整理されている。
| 条件 | 内容 | 特典 |
| 条件1 | 「JALの資産運用」の口座を新規開設し、JALアカウント連携を完了 | 100マイル |
| 条件2 | 条件1に加え、期間中に「JALの資産運用」で投資信託を1回以上買付し、かつJALカードまたはJAL Payで合計40,000円以上決済 | 2,400マイル |
| 条件3 | 条件1・2に加え、JALカードを保有 | 抽選で5名に10,000 JAL Payポイント |
| 条件4 | 条件1・2に加え、こどもNISA口座を開設 | 1,500マイル、抽選で最大40組80名を「JAL工場見学」に招待 |
抽選ではなく条件の達成で受け取れるマイルは条件1・2・4の合計で、100+2,400+1,500の4,000マイルになる。条件3のJAL Payポイントと工場見学は抽選のため、この4,000マイルには含まれない。
2,400マイルは投資信託の買付と40,000円以上の決済がそろって対象
最大4,000マイルのうち6割を占めるのが条件2の2,400マイルである。口座を開いただけでは100マイルにとどまり、投資信託を1回以上買い付けたうえで、JALカードまたはJAL Payで合計40,000円以上を決済して初めて対象になる。
決済手段は「JALカードまたはJAL Pay」とされているため、条件2を満たすためにJALカードの保有が必須というわけではない。一方で、投資信託の買付金額の下限はリリースに書かれていない。ふだんの支払いをすでにJALカードやJAL Payに寄せている人なら決済条件は通常の利用の範囲で届く可能性があるが、そうでない人は期間内に40,000円分の支払いを移す必要がある。
なお、条件1・2にこどもNISA口座の開設は含まれていない。子ども向けの口座を開かない場合でも、新規口座開設の対象者であれば条件1・2で合計2,500マイルの対象になる。
こどもNISA分は子どもの人数にかかわらず一律1,500マイル
条件4の1,500マイルは、開設したこどもNISA口座の数にかかわらず一律である。子どもが2人、3人いて口座を複数開いても、マイルが人数分に増えることはない。きょうだいの口座をまとめて検討している家庭は、1口座分と同じ1,500マイルと捉えておく必要がある。
こどもNISA口座そのものは、2027年1月の制度開始以降に開設される。現時点で受け付けているのは事前の申込で、キャンペーン期間が終わる2027年3月31日までの間に実際の口座開設を迎える流れになる。条件達成をどの時点で判定するのかはリリースに明記されていないため、申込のタイミングを遅らせる場合はこの点に注意が必要だ。
SBI証券は2026年10月1日にこどもNISAの事前受付を始め、0〜17歳向けのこどもNISA専用ファンド「SBI・ゼロ・オールカントリー・インデックス・ファンド(愛称:ゼロカン)」の取扱いも発表している。同ファンドの信託報酬は0.00%とされるが、監査報酬や有価証券の売買委託手数料などは信託財産から間接的に負担する費用として別に発生する。
すでにSBI証券の口座がある人は条件4のみ、他社仲介の口座は対象外
見落としやすいのが既存の口座の扱いである。リリースには、すでにSBI証券の口座を持つ人は条件4のみが対象と明記されている。つまり新規開設を前提とする100マイルと2,400マイルは対象にならず、狙えるマイルは最大でも1,500マイルになる。
さらに、JALペイメント・ポート以外の金融商品仲介業者を経由して開設した口座は対象外とされている。たとえば、他社の仲介サービスを通じてSBI証券の口座を開いている場合は、同じSBI証券の口座でも今回のキャンペーンには該当しない。
判断に迷いやすい点も残る。条件4は表の上では「条件1・2に加え」とされているが、既存口座の人が投資信託の買付や40,000円以上の決済まで求められるのかは、リリースの文面からは読み取れない。また、対象者の欄はJAL専用サイトから口座を開設した「JALの資産運用」の顧客としており、JAL専用サイトを経由せずに開いた通常のSBI証券口座の扱いも明記されていない。既存の口座で参加を考える場合は、JALのキャンペーンページで自分の口座が該当するかを先に確かめておきたい。
このほか、対象は個人のインターネットコースに限られる。
抽選はJALカード保有者に5名、工場見学は最大40組80名
マイルとは別に、2種類の抽選が用意されている。条件1・2を満たしたJALカード保有者を対象とする抽選では、5名に10,000 JAL Payポイントが当たる。JALカード保有だけで受け取れる特典ではなく、当選者数も限られる点には留意したい。
こどもNISA口座を開設した条件4の達成者を対象とする抽選では、最大40組80名が「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」に招待される。開催時期や場所、当選の連絡方法はリリースには書かれておらず、キャンペーンサイトで案内するとされている。遠方に住む家庭や日程の都合がつきにくい家庭は、当選した場合に参加できるかどうかも含めて考える必要がある。
投資信託は元本割れの可能性があり、マイルだけでは判断できない
今回の特典はマイルだが、条件の中心にあるのは投資信託の買付である。SBI証券はリスク情報として、取り扱う商品には価格の変動などにより損失が生じるおそれがあり、商品ごとに所定の手数料や必要経費を負担する場合があると説明している。証券総合口座の開設料・管理料は無料とされているものの、買い付けた投資信託が値下がりすれば、受け取るマイル以上の損失が出ることも考えられる。
条件が自然に重なりやすいのは、JALマイルを貯めていて、JALカードやJAL Payをふだんから使い、新たに「JALの資産運用」の口座を開く家庭である。投資信託の保有残高に応じてマイルがたまる「投信マイレージ」も同サービスに用意されている。反対に、すでにSBI証券の口座を持つ人や他社の仲介で口座を開いている人にとっては、最大4,000マイルという見出しの数字がそのまま当てはまらない。自分の口座の状況で何マイルが対象になるのかを把握することが、キャンペーンを評価する出発点になる。
最終更新日:2026/11/02















