JALやANAでマイルを貯めて、特典航空券を狙っている人は多いだろう。
しかし、マイルは一朝一夕では必要数がなかなか貯まらない。
また、特典航空券への交換方法や必要マイル数、予約が可能な期日等が不明なままマイルを貯めている方も多いと思う。
そこで今回は、特典航空券の交換方法やちょっとした裏技についてJALとANAそれぞれについて紹介したい。
JALマイルの概要
必要マイル数
JALは国内線だと3区間、国際線ではアジア、北米、ヨーロッパなど地域、また登場するクラスによって必要マイル数が変わる。
片道だけの利用も可能だが、往復チケットと比べ必要マイル数が若干割高になってしまうのが難点だ。
JALはシーズンに関係なく一律のマイル数が設定されているのが特徴だろう。
一例を挙げると以下のマイルが必要になる。
国内線
A区間:12000マイル(東京-名古屋、大阪-福岡など)
B区間:15000マイル(東京-福岡、東京-札幌など)
C区間:20000マイル(東京-石垣島など)
国際線
日本-韓国 エコノミー
15,000マイル(12,000マイル※)
日本-北米 エコノミー
50,000マイル(40,000マイル)
※インターネットからの申込み限定で路線や期間によってはディスカウントマイルが適用される。
利用制限期間
特典航空券はいつでも利用出来るわけではなく、利用制限期間が設けられている。
利用制限期間は特典航空券の割り振りが存在しない。
毎年設定期間が変わるので、事前に確認していただきたい。
JAL国内線の利用制限期間
利用制限期間はないので、全期間特典航空券が設定されている。(2017年6月現在)
JAL国際線の利用制限期間
国際線は年始とGWで利用制限期間が設けられている。
- 2018年は日本発グアム、ホノルル行き 1/1、1/2
- 2019年はグアム→日本 1/1,1/2,1/3,1/4
- ホノルル→日本 1/1,1/2,1/3
※この他、年によってはゴールデンウィークが追加されることもある。最新の情報は公式サイトから確認して欲しい。
予約申し込み可能期間
予約申し込みには期限が設けられており、以下のようになっている。
- 国内線:搭乗予定日の2ヶ月前の同日、日本時間09:30から搭乗日4日前まで可能
- 国際線:搭乗予定日の330日前の日本時間10:00から搭乗日4日前まで予約申し込みが可能
本人以外の利用に関する注意
通常、特典航空券は本人以外も利用可能だが、JALの場合は会員の2親等以内、または配偶者のみ利用可能となる。
ディスカウントマイルとJALカード会員割引
JALには決まった期間ではあるが、特典航空券の交換時に必要なマイル数が少なくすむ、ディスカウントマイル枠が設けられている。
基本的には閑散期が設定されているが、国内線で2000~3500マイル、国際線で10000マイル以上安く乗れるのでぜひ、狙っていただきたい。
また、Webでの申し込み限定(JALモバイルページや電話での予約では不可)となるが、ディスカウントマイルからさらに国内線で500マイル、国際線で1000マイル安く乗ることができる。
JALカード会員割引枠があり、うまく利用することによってかなりのマイル数が抑えられる。
基本的にゴールデンウィークや年末年始が除外されているので、それ以外の土日や三連休で利用するのがオススメだ。
変更・払い戻しの方法と注意点
特典航空券を2ヶ月先や1年後に予約した場合、気になるのは予定変更や中止になったときのことだろう。
基本的にマイルを特典航空券に交換後の搭乗日の変更、ならびに便の変更は4日前の12:00までなら可能だ(変更日の空席状況によることもある)。
空港カウンターでは出来ないのでホームページか専用デスクへの電話にて行おう。
どうしても中止したい場合は、未使用の特典航空券に限り、3100マイルまたは3100円を支払うことでマイルを戻すことが可能となっている。
登場日および便の変更以外のご搭乗者名・区間・クラス・経路の変更、逆方向への変更、異なる特典への変更やクラスのアップグレードは不可となっているので注意していただきたい。
特典航空券の予約状況(2016年4月時点)
先ほどピックアップした旅行先の、2016年4月段階での予約状況(国内線は2ヶ月先まで、国際線は11ヶ月先まで)を確認してみた。
その時の状況によって大きく異なる場合もあるので、ひとつの参考としてみてほしい。
JALの予約状況は、2016年4月の段階でゴールデンウィークなどの連休を除けば、国内線は2ヶ月先まで席はほぼ取れるようだ。
国際線で人気のハワイは、来年の1月末から2月辺りまで予約は取れなくなっている。
ロンドンもほぼ同じ状況で、来年のお正月明けからやっと取れるという状況だ。
台湾は近くて便数も多いためか、夏休みや連休を除けば年内でも予約はどうにか取れるといった状況。
本当に狙った海外旅行を特典航空券で行いたい場合、1年前からチケットを取るよう努力する必要がありそうだ。
基本的に特典航空券の予約は争奪戦となるため、どうしても取りたい日程がある場合は予約申し込みのスタート日を狙うことが確実だろう。
【裏ワザ1】JALマイレージ往復同日予約の裏ワザ
JALの国内線、国際線では往路、復路ともに予約が出来る状態でないと特典航空券を取ることは出来ないようになっているため、復路の日程になるまで、特典航空券の予約は出来ないというのがネックになっている。
しかし、復路の予約が可能になるまで待っていては、特典航空券の競争で負けてしまう。
そんな場合でも使えるワザを紹介したいと思う。
まず、予定している往路が予約可能となる日付を確認する。
(航空会社、国内線、国際線で違うので確認していただきたい)
(往路8/7、復路8/11で東京⇔沖縄の日程と考える。)
JALだと2ヶ月前から予約可能なので6/7に予約を行う。
ここで予約をするのは往路8/7 羽田→沖縄、そして仮の復路としての8/7沖縄→羽田の日帰りチケットだ。
こうすることにより往路のチケットは復路の日程開放を待たずして取る事が可能だ。
復路の予約可能時期6/11に、8/7沖縄→羽田を8/11の便に後から変更してしまえば、目的の日程を取る事が出来る。
特典航空券の達人にとっては常識になっているワザなので、確実に取れるという約束できない。
むしろ、日付変更の際に不運にも希望の日程が埋まってしまい取れない場合、本当に日帰りツアーをするか、手数料を払ってキャンセルということにもなる。
可能であれば最初からスケジュールに幅を持たせて希望の日付は第3希望くらいは用意し予約に挑むほうが良いかもしれない。
【裏ワザ2】eJALポイントに変えて航空券を購入
マイルが貯まっているのに、どうしても特典航空券が取れず、マイルの利用期限が迫っている際に使えるポイント交換システムがeJALシステムだ。
マイルをeJALポイントに交換し、eJALポイントでウルトラ先特といった早割りの格安航空券を購入するということで、お得に飛行機チケットを取得する手段がある。
10000マイル=15000ポイントで交換できる。
交換したポイントは1ポイント=1円で航空券の購入や機内での買い物に利用ができる。
特典航空券より還元率は若干悪くなるが、日程的に無理して特典航空券を利用するより比較的自由に予約を取ることができる、
どうしても特典航空券が取れない人にはおすすめだといえる。
また、eJALポイントの有効期限はマイルから最後に交換した日の1年後となっている。
そのため、eJALポイントのポイント期限が迫った場合は、再度マイルから交換すれば有効期限を伸ばすことが出来る。
【JALカード】でJALマイルを貯める
JALマイルを効率的に貯めることができ、旅行保険が充実していることで有名なJALカード。
全国に特約加盟店が多く、飛行機に乗らなくともショッピングだけでマイルを貯めることができる。
さらに、JALを利用した場合はボーナスマイルや割り増しマイルが付与される。
また、最高1,000万円の旅行保険が国内・海外共に付帯していることも人気の秘密と言える。
JALカードでJALマイルをたくさん貯める6つのワザ!ツアープレミアム、ショッピングマイル・プレミアム、家族プログラムを活用せよ!
ANAマイルの概要
必要マイル数
ANAは1年を通してシーズンを3つに分け、必要マイル数を変更している。
- ローシーズン(年末休みの前、春休み、正月休みなどの休み明け)
- レギュラーシーズン(ローとハイ以外の日付)
- ハイシーズン(主にお盆休み、正月休み、春休み、ゴールデンウィークなど)
例えば、東京(羽田)-九州各空港を結ぶ路線を考えるとシーズンで必要マイル数は以下のように変わる。
ローシーズン | 6000マイル |
レギュラーシーズン | 7500マイル |
ハイシーズン | 9000マイル |
同区間でもシーズンが変わると国内線で7000マイル、国際線で15000マイル程の差が出てくるので、シーズンによってはJALよりお得だが全体的に見るとANAのほうがマイル的にはやや割高に感じる。
JALとは異なり、片道のチケットの必要マイルは往復のチケットの半分のマイルとなっているため、片道だけでの利用がしやすいのは良い点といえる。
JALと同様、国際線はエコノミー、ビジネス、ファーストクラスによって必要マイル数が分かれている。
レギュラーシーズンでの必要マイル数を区間で比較すると以下のようになっている。
国内線
〜600マイル | 東京-大阪など | 6000マイル |
601〜1600マイル | 東京-福岡、札幌など | 7500マイル |
1,601~2,000マイル | 東京-沖縄など | 9000マイル |
2,001~4,000マイル | 札幌-沖縄など | 10000マイル |
国際線
代表的な路線は以下の通り。クラスはすべてエコノミーのレギュラーシーズンで比較している。
日本-韓国 | 15,000マイル |
日本-ハワイ | 40,000マイル |
日本-北米 | 50,000マイル |
日本-欧州 | 55,000マイル |
利用制限期間
JALと同様、ANAでも特典航空券の利用制限期間が設けられているが、JALとくらべるとANAの方が期間が限られていて厳しい印象を受ける。
ANA国内線利用制限期間
出発路線
東京(羽田/成田)、名古屋(中部)、大阪(伊丹/関西/神戸)
2017年 5/3,8/11~8/13,12/29~12/30
到着路線
東京(羽田/成田)、名古屋(中部)、大阪(伊丹/関西/神戸)
2017年 1/2~1/3,5/6~5/7,8/15~8/16
2018年 1/3~1/4
期間は毎年変わるが、概ね年末年始とゴールデンウィーク、お盆の時期であると考えると良いだろう。
ANA国際線利用制限期間
2016年~2018年 ハワイ(ホノルル)発 1/1~1/2
予約申し込み可能期間
予約申し込み期間はほぼJALと同じだ。
国際線は若干先まで予約が可能となっている。
- 国内線:搭乗2カ月前の同一日午前9:30から搭乗日4日前まで可能
- 国際線:搭乗の355日前(出発日含まず)の午前9時(日本時間)から第一区間出発の96時間前まで可能
※往復のチケットを取る際、復路の搭乗日が2ヶ月前より先であっても14日以内なら予約が可能(裏技として後述)
※注意事項として、国際線の特典航空券を電話、空港で発券する場合、手数料がかかる。ただし、Webで発券する場合は無料。
本人以外の利用に関する注意
会員本人以外の家族が利用する場合、特典利用者登録(最大10名まで)を行う必要がある。
JALにはない条件なので、若干面倒かもしれない。
変更・払い戻し
マイルを引き落とした後に変更可能なのはJALと同様、搭乗日の変更、ならびに便の変更は4日前の12:00まで可能だ。
また、空港カウンターでは不可となっているので注意が必要だ。
ただし、ANAの必要マイルはシステムの関係上、シーズンの変わり目に変更を行うとマイルに差額が発生する場合がある。
増えた場合はその差額をマイルで支払い、必要マイル数が減った場合は差額分のマイルが戻ってくるようになっている。
また、マイルの残高が無い場合は変更は出来ないようになっている。
未使用の特典航空券の払い戻しに関しては、こちらもJALと同様に未使用の場合に限り有料でマイル数を戻すことが可能だ。
ただし、こちらはJALと違い手数料の支払いはマイル(3000マイル)での支払いのみとなっている。
搭乗日、および便の変更以外はできないのもJALと同様で、搭乗者名・区間・クラス・経路の変更、逆方向への変更、異なる特典への変更、クラスのアップグレードが変更不可となっている。
ANAの特典航空券予約状況
JALとくらべ、ANAの特典航空券は人気が高く、希望の日にちがなかなか取れないという情報が目立つ。
先ほどピックアップした旅行先の2016年4月段階での先の予約状況(国内線は2ヶ月先まで、国際線は11ヶ月先まで)を確認してみた。
ひとつの参考としてみてほしい。
国内線は4月~5月はゴールデンウィークはほとんど埋まっており、若干の空きがあるという程度だが、通常の平日や土日はまだまだ空席がある。
国際線の場合、夏休みや年末年始は予想通りまったく空席が無いが、それ以外の4月~6月や9月~11月は予約がまだまだ取れる感じだ。
唯一ハワイのみは例外で、どの時期も人気で空席は少なくなっている。
例えば、6月下旬に7月の東京-沖縄路線の状況を見てみると以下のような空き具合だった。
1ヶ月を切っていても、土日も含めてまだ空きがある。
お盆の数日は満席だったが、それ以外の日程ならば、午後の日程にはまだ空きがある様子。
基本的に特典航空券の予約は争奪戦となるため、どうしても取りたい日程がある場合は予約申し込みスタート日を狙うのが確実だろう。
【裏ワザ1】ANAのキャンペーンを利用
夏休み等の人気シーズンに、どうしても特典航空券を取りたい人はいることだろう。
そのためのちょっとした裏ワザをご紹介しよう。
まず1つめは、ANAのキャンペーンを利用するという手がある。
以下のキャンペーンは年によって異なるので、キャンペーン実施中は注目しておきたい。
沖縄の那覇、宮古島、石垣島に限って4月から6月の間、特典航空券の席が埋まっていても、通常のシートが空いているなら特典航空券で予約することが出来るというキャンペーンだ。
実質、特典航空券の枠が増えるということなので、普段よりは予約が取りやすくなるかと思われる。
【裏ワザ2】ANA 予約スタートをより早く行う裏ワザ
ANA国内線特典航空券の通常予約スタートは2ヶ月前から。
しかし、往復チケットで往路を予約すると復路は2ヶ月+14日後まで予約可能期間が延びる。
また、チケット購入後の日程変更は4日前までなら無料で可能であること、この2点を利用するのだ。
例を挙げて説明しよう。
夏休みの8/7から8/11で羽田⇔沖縄を取るとする。
往路が8/7:羽田→沖縄で、復路が8/11:沖縄→羽田を普通に取るとすると、6/7 9:30からホームページへアクセス、または専用デスクへ電話をすることによって予約を取ることとなる。
しかし、往路は取れても復路がなかなか取れないことが多い。
なぜなら、これから伝える裏ワザで多くの人が先に復路の沖縄→羽田を先にとってしまっているからだ。
まず5/28に7/28(暫定)の羽田→沖縄の航空券を仮で予約する。
これは復路の8/11の予約が可能となる2ヶ月14日前の日付だ。
そうすると、沖縄→羽田の航空券が2ヶ月14日後まで予約可能となるための8/11に沖縄→羽田の航空券を最速で予約することが出来る。
その後、6/7になった時点で、仮で予約していた羽田→沖縄を2ヶ月後の7/28から8/7に変更する。
これで目的の日程を最速で取ることが出来る。
つまり、先に仮で往路の予約を行い、最速で復路を押さえてしまう。
後に仮で取った往路を本来の往路に変更してまうということだ。
新規で予約を取るより、変更のほうが手続きが早いというものミソとなっている。
逆に往路が取りにくいと分かっている場合は、先に往路を復路として予約してしまう方法もある。
先ほどの例と一緒の8/7から8/11の羽田⇔沖縄の日程だと8/7の航空券が予約可能となる2ヶ月14日後、5/24に仮で7/24(暫定)の沖縄→羽田を予約する。
そうすると羽田→沖縄の航空券が予約できるので8/7の航空券を取ることが出来るのだ。
6/11になった時点で仮で取った7/24の航空券を8/11に変更すれば本来の日程を取ることが出来る。
JALと同様に、特典航空券の熟練者はこの方法を知っているはずなので確実に取れるわけでない。
しかし、この方法を使えば少なくとも同じスタートラインに立つ事が出来るため、少しは特典航空券が取りやすくなることだろう。
【裏ワザ3】ANA SKYコインに変えて航空券を購入
JALのポイントと同様にANAにも独自のポイントとクーポン券がある。
それがANASKYコインとANAご利用券だ。
こちらも航空券や旅行券に交換できるポイントなので、特典航空券がどうしても取れない時にはこの手段が有効だと考えられる。
ANAマイルからANASKYコインに交換する際は、交換するマイルが大きい程マイルの交換率が上がる仕組みになっている。
また、通常のANAマイレージ会員よりも、1.クレジットカード利用者、2.ANAのサービスメンバー、の順に交換レートも上がる。
マイルからの交換が多くなりそうな人は、ANAカードやANAワイドカード、ANAゴールドカードを持つと良いだろう。
【ソラチカカード】でANAマイルを貯める
東京メトロやPASMOを使うことが多い方で、ANAマイルを貯めたい方にぴったりのカード。
他のポイントシステムよりも1マイルの価値がはるかに高い。
100メトロポイント=90ANAマイルとなるので、交換レートが9割となる。
また、通常のショッピングによるカード利用だけでなく、PASMOへのチャージや定期券の購入、東京メトロの乗車で1.0%以上の高い還元を受けることが出来るのも魅力。
定期券も搭載可能で、東京メトロをよく利用する人にはおすすめの1枚。
ANA To Me CARD PASMO JCB 公式サイト
評判・口コミ
- メトロポイントをANAマイルに交換できるので、普段のショッピングでも効率よくANAマイレージを貯めることができます。(30代 男性 自営業・個人事業主)
- PASMOのオートチャージや乗車でポイントを獲得できるため、都内で通勤するサラリーマンは会社に行くだけでマイレージを貯めることができる。(20代 男性 会社員)
- ANAスーパーフライヤーズカードと重複して保有出来ることで、スーパーフライヤーズカードへのマイルの移行がスムーズに行えます。(50代 男性 会社員)
- 還元率は0.5%と低めです。東京メトロを利用しなければポイントもたまらないし、ANAマイルを貯めない人はあまり恩恵を受けられません。(30代 女性 主婦)
- ANAマイレージを使用しない場合メリットが少ない。実際私も特典航空券に引き替える機会が作れずに年会費だけを払っているため、そのコストを還元できていない。(20代 男性 会社員)
- PEX等のポイントプログラムからのポイント移行サービスが終了してしまった事が、非常に残念に感じています。(50代 男性 会社員)
※上記「イイコミ・ワルコミ」は弊社が独自にカード利用者から調査・収集したものです。
ANA To Me CARD PASMO JCB 公式サイト
マイル数の比較
ここまでJALとANAの特典航空券の基本的な取得方法と注意事項を記述してきた。
次に、人気があるであろう旅行先へのマイル数の比較と予約の取りやすさを比較してみよう。
国内線での必要マイル数
国内では比較的人気があると思われる旅行地、北海道と沖縄を比較してみた。()内は片道分の必要マイルだ。
JAL | ANA | |||||
通常 | ディスカウントマイル | JALカード割引 | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
東京⇔沖縄 | 15000(8500) | 12000(6000) | 11500(-) | 14000(7000) | 18000(9000) | 21000(10500) |
東京⇔北海道 | 12000(6000) | 15000(7500) | 18000(9000) |
国際線での必要マイル数
まずは海外。近いところで最近人気の台湾、そして定番のハワイ、最後に日本の反対側、ロンドンを比較してみた。
(※国際線は一番コストが低いエコノミークラスで比較している)
JAL | ANA | |||||
通常 | ディスカウントマイル | JALカード割引 | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
東京⇔台湾 | 20000 | 17000 | 16000 | 17000 | 20000 | 23000 |
東京⇔ハワイ | 40000 | - | 39000 | 35000 | 40000 | 43000 |
東京⇔ロンドン | 55000 | 40000 | 39000 | 45000 | 55000 | 60000 |
国内線、国際線ともに平均するとJALの必要マイル数のほうが少ないように感じる。
人気のハワイでくらべると、ANAのローシーズンで座席を取ることが出来れば一番コストが低くなる。
結果
比較してみた結果、国内線ではあまりJAL、ANA共に現時点では差はなく、国際線ではハワイを除き意外にもANAのほうが空席があった印象だ。
あくまでも2016年4月時点での情報だが予約を取る際の参考にしてみて欲しい。
特典航空券の使い方を説明してきたが、マイルを貯めることも大変、更に高還元率の特典航空券として利用することもとても大変なことが分かる。
航空会社としても過熱する特典航空券の競争に歯止めを打つため、マイルを航空券交換以外の利用に目を向けようと様々なポイントとの提携し交換を推奨している。
(交換率はあまり良くないが・・・)
やはりマイルを貯めていらっしゃる方にはぜひ頑張って特典航空券を勝ち取っていただき、楽しい旅行をして貰いたいと思う。