日本マクドナルドは、3月13日よりスマホやクレジットカードをかざすだけで決済が可能なサービス(NFC)の取り扱いを、全国のマクドナルドで開始する。
非接触型決済サービス「NFC」の導入は、三井住友カード、JCB、アメリカン・エキスプレス3社との協業によるもの。
設置される決済端末には、国際規格の通信技術「NFC」が用いられており、NFCに対応したスマホ、クレジットカードをかざすだけで支払いが可能。
導入は全国のマクドナルド約2900店舗で行われ、以前から使うことができた電子マネー決済(iD、QUICPay、交通系電子マネーなど)も引き続き利用可能。
マクドナルドでの支払いにおける利便性が大きく向上すると推測される。
なお、国際ブランドは「VISA」「MasterCard」「JCB」「アメリカン・エキスプレス」の4つに対応しており、NFCに対応しているカードであれば手続きや申し込み等は必要ない。
加えて、海外で主流の決済アプリ「Visa payWave」や「Mastercard®タッチ決済」も使えるようになっている。
現金払いの割合が多数を占める日本マクドナルドでは、2017年8月にSuica、WAONをはじめとする電子マネーが、同年11月に全ブランドのクレジットカード支払いが可能になったばかりだ。
大手飲食チェーンによる決済端末の本格導入は、国内のキャッシュレス決済比率の増加に繋がるだろうか。
海外渡航客がメインターゲットか?
NFCの導入により、ZenFoneシリーズのようなおサイフケータイ(Felica)に対応していないスマートフォンでも、楽天Edyなどのアプリ決済サービスを利用可能になる。
訪日外国人も「Apple Pay」などによる決済が可能だ。
従来の電子マネーも含め、キャッシュレス決済はすべて新しい端末の「キャッシュレス・オール・イン・ワン・デバイス」で処理される仕組みになる。
また、クレジットカードを読み取り端末に差し込む必要がなくなったので、非常に大きなメリットだと言える。
よりスムーズに決済ができるようになるため、クレジットカードで決済をする人も増加すると予想される。
元々、国際規格であるNFCは海外で主流となっており、日本では10年以上前から「Felica(おサイフケータイ)」がほぼ100%のシェアを占めている。
現時点で、大手飲食チェーンがNFCを導入した事例はマクドナルドが初だ。
NFC導入により、マクドナルドでは2020年開催の東京五輪に向け、海外からの渡航客をターゲットにする取り組みだろう。
最終更新日:2018/03/12