ステータスカードに相応しい特典・サービスと、金属製の優れたデザインで人目を惹くラグジュアリーカード。そんなラグジュアリーカードは、法人カードも発行可能だ。
そして実は、この法人カードが非常に優れている。本記事では、法人カードとしてのラグジュアリーカードのメリットを詳しく解説する。
目次
ラグジュアリーカード概要
ラグジュアリーカードは2008年に米国で開発されたクレジットカードで、日本ではBlack Card Ⅰ(株)と(株)アプラスの提携で発行されている。
国際ブランドはマスターカード。マスターカードの最上位クラスである、ワールドエリートのカードでもある。
ラグジュアリーカードはブラックカードから始まったカードで、現在はチタンカード/ブラックカード/ゴールドカードの三券種がある。また、個人カートと、法人口座決済用の法人カードを発行している。
一般的なクレジットカードはブラックカードが最上位カードとなるが、ラグジュアリーカードの場合はチタン<ブラック<ゴールドというグレード順で、ゴールドカードが最上位カードとなっている。
いずれもステータス性の高いカードで、年会費が高い分、付帯する特典・サービスが非常に充実している。また、ポイント還元率が高いのもラグジュアリーカードの大きな特徴だ。
基本スペック比較表
ラグジュアリーカード三券種の基本スペックを下表にまとめた。これらのスペックは、個人カード・法人カード共通だ。
チタン | ブラック | ゴールド | |
---|---|---|---|
年会費(税込) | 55,000円 | 110,000円 | 220,000円 |
還元率(キャッシュバック時) | 1.0%相当 | 1.25%相当 | 1.5%相当 |
家族カード年会費(税込) | 16,500円 | 27,500円 | 55,000円 |
国際ブランド | マスターカード | ||
ETCカード | 発行手数料・年会費無料 | ||
海外旅行傷害保険 | 最高1.2億円(自動付帯) | ||
国内旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ラグジュアリーカードの法人カードの申込条件は「満20歳以上の法人、団体等の代表者または個人事業主の方」となっている。
法人カードとして利用するメリット
一般的に、法人カードを発行することで、会計処理を効率化できるというメリットがある。また、年会費を経費に入れられるので、年会費が高いカードも利用しやすい。
法人カードにもさまざまなカードがあるが、ラグジュアリーカードの法人カードを利用するメリットとしては次の点が挙げられる。
- 高還元率で税金支払いもできる
- 個人カードと同じ特典・サービスが付帯
- コンシェルジュを秘書代わりに
- 国際ブランドがマスターカード
- ゴールドカードに申し込める
それぞれのメリットについて詳しく解説していく
高還元率で税金支払いもできる
ラグジュアリーカードは高還元率のカードだ。一般的に法人カードというのは還元率が低いことが多いのだが、ラグジュアリーカードの場合、個人向けのカードと同じ還元率でしかも高還元。
ラグジュアリーカードの還元率は、カードの種類とポイントの利用方法によって下表のように変動する。
GOLD ゴールド | BLACK ブラック | TITANIUM チタン | |
---|---|---|---|
キャッシュバック還元率 | 1.5%相当 | 1.25%相当 | 1.0%相当 |
賞品交換時の最大還元率 | 最大3.3% | 最大2.75% | 最大2.2% |
航空マイレージ | 1,000円利用時90マイル | 1,000円利用時75マイル | 1,000円利用時60マイル |
賞品交換時に最大還元率となるのは、ワイン専門ECサイト「サムライワイン」で利用できるサムライワインポイント交換時。
航空マイレージへの交換は交換手数料無料で、JAL・ANA・ハワイアン航空・ユナイテッド航空のマイルに交換できる。マイル交換数に上限はない。
特に法人カードの場合、手間がかからないという点で、キャッシュバックがおすすめだ。いつ、どこで使っても高還元率でキャッシュバックされるのは、かなりお得だ。
税金支払いでお得
ラグジュアリーカードは納税にも利用できる。
税金をクレジットカードで支払う場合、決済手数料が納税者の負担となるため、損をしないためには、還元されるポイントが手数料より多くなるカードで支払う必要がある。
クレジットカード払いによる納税の決済手数料は、納付税額が最初の1万円までは83円(税込)、以後1万円を超えるごとに83~84円(税込)*を加算した金額となる。
*消費税を計算する際の小数点以下の扱いにより83円になる場合と84円になる場合がある。
このことから計算すると、決済手数料は0.0836%=約0.8%ということになる。
つまり、ポイント還元率が0.9%以上のクレジットカードで納税を行えば、ポイント還元により若干のプラスになるのだ。
ラグジュアリーカードは還元率が常時1.0%以上あるので、納税に利用することで得になるカードといえる。
個人カードと同じ特典・サービスが付帯
ラグジュアリーカードには個人カードと法人カードがあるが、年会費やポイント還元率、付帯する特典・サービスの内容はまったく同じだ。
法人カードだからといって特典・サービスが限定されるということはない。また今後、法人カード限定の特典・サービスが登場する可能性もあるようだ。
ラグジュアリーカードの特徴として高還元率であることを説明したが、それに加え、ステータスカードに相応しい充実した特典・サービスも、ラグジュアリーカードの特徴だ。
法人カードとして利用する場合、特に以下の特典・サービスは役立つだろう。
・旅行傷害保険:最高補償額1.2億円の海外旅行傷害保険が自動付帯。また、最高補償額1億円の国内旅行傷害保険が利用付帯。
・空港ラウンジ:国内主要空港のラウンジおよび韓国・ハワイの主要空港のラウンジを、会員と同伴者1名まで無料で利用できる。また、世界1,300カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」のサービスを無料で利用できる(同伴者は有料)。
ほかにもさまざまな特典・サービスがあるので、一度チェックしてみてほしい。
コンシェルジュを秘書代わりに
ラグジュアリーカードに付帯する特典・サービスのなかでも評価が高いのが、コンシェルジュだ。法人カードでももちろん利用できる。
ラグジュアリーカードのコンシェルジュは、専用のコンシェルジュデスクをもち、24時間365日、電話・メールで対応している。このコンシェルジュを秘書代わりに利用することで、ラグジュアリーカードは法人カードとして一層魅力的になる。
コンシェルジュというと、高級なレストランや宿泊施設の予約手配に利用するイメージがあるかもしれない。実際、ラグジュアリーカードのコンシェルジュを利用して、なかなか予約が取れない店を予約できたという話も聞く。
一方で、ラグジュアリーカードのコンシェルジュは、価格帯が1万円以下のカジュアルな飲食店の予約手配にも気軽に利用できる。飲み会の店探しに利用する人もいるそうだ。
会社の飲み会から取引先との会食まで、秘書に指示を出すかのように、コンシェルジュに依頼できるのだ。それ以外にも、出張時のチケットや宿の手配などコンシェルジュにはさまざまなことを相談できる。ラグジュアリーカードは米国発のカードなので、海外の情報に詳しいのも強みだ。
国際ブランドがマスターカード
ラグジュアリーカードの国際ブランドはマスターカードだ。マスターカードは、VISAと並んで、世界中に加盟店の多い国際ブランドとなっている。
そのため、日本国内はもちろん、海外に行ったときも、多くの国・地域で問題なく利用できる。旅先でカードが使えないという心配があまりないのだ。
実はこの点も、法人カードとして大きなメリットだ。クレジットカードが使えないとなると、ほかの国際ブランドのカードを使ったり、現金で支払ったりすることになるが、経費になる支払いの場合、支払い方法が分散するとあとで処理が面倒になる。
ラグジュアリーカードであれば、そういったことが起こりにくいといえるだろう。
追加カードは4枚まで発行可能
ラグジュアリーカードは、チタン/ブラック/ゴールドとも1法人最大5名までカード発行ができる。
つまり、代表者カードのほかに、従業員用の追加カードを4枚まで発行可能だ。追加カード1枚あたりの年会費は下記の通り。
チタン追加カード 16,500円(税込)
ブラック追加カード 27,500円(税込)
ゴールド追加カード 55,000円(税込)
Mastercard® Titanium Card™(法人カード)公式サイトはこちら
Mastercard® Black Card™(法人カード)公式サイトはこちら
Mastercard® Gold Card™(法人カード)公式サイトはこちら