クラウドソーシングサービスを提供するランサーズは30日、新生銀行と連携したフリーランス向けクレジットカード「FreCa(フリカ)」の開発・発行に着手したと発表した。
カードの提供・運営は、新生銀行グループの株式会社アプラスが行い、2018年頃の発行を目指す。
さらに、この発表にあわせてFreCaの「優待特典選考会」の参加メンバー募集と、クレジットカードのデザインコンペが実施される。
優待特典選考会には、「フリーランスのためのクレジットカード」構想実現のため、一般公募にてフリーランス最大10名が参加可能だ。
プロジェクトでは、カードデザイン・販促ツール制作・選定の他、「コワーキングスペース割引」「カフェでのドリンク割引」「モバイルwi-fi割引」「資材リース割引」などの特典内容も選考できる。
その他、選考会の具体的な日時・内容は以下のとおり。
■『FreCa(フリカ)』 カードデザイン&優待特典選考会について
参加条件 :フリーランスであること
※ランサーズ非会員でも可
募集人数 :最大10名
募集期間 :2018年5月30日(水)〜2018年6月12日(火)
当選者発表:6月上旬
選考会日時:6月中旬
※詳細日時は当選者に事前にご連絡いたします
選考会会場:ランサーズ本社会議室
引用:Lancers-ニュースリリース-
加えて、「FreCa」のデザインコンペの応募も開始されている。
納品データはJPG、ai、pdfのいずれかの拡張子に限るほか、禁止事項として「背景が金色の色調、国旗、地図、文字(カード名称を除く)」など、依頼詳細を熟読しての応募が必要となる。
なお、デザインコンペに関してはフリーランスでなくても応募可能だ。詳細は以下のとおり。
■『FreCa(フリカ)』 デザインコンペについて
タイトル:フリーランスのためのクレジットカード『FreCa(フリカ)』 デザインコンペ
募集期間:2018年5月30日(水)〜2018年6月12日(火)
報酬金額:総額30万円 (当選1名:20万円、佳作4名 各2万5,000円)
引用:Lancers-ニュースリリース-
なお、本カードは6月12日までコンペが行われた後、13日〜26日まで選考会を実施。
27日にカードデザイン・優待特典が正式に発表、事前申請の受付が開始されるという流れだ。
冒頭で述べたとおり、発行は2018秋頃としているが、両社は今後もフリーランスを対象とした、さまざまな金融商品を共同開発していくとしている。
フリーランス(個人事業主)に特化したカード「FreCa」のメリットは?
会社員と比べて信用力で劣るフリーランスだが、事業者である以上業務におけるクレジットカードの重要性は高い。
今回発表されたFreCaは、特に「フリーランスが求めるカード」を目指して作られており、まず最初に与信のハードルは取り除かれると考えて良いだろう。
加えて、特典内容が「コワーキングスペース&カフェの優待」「ポケットwi-fiの割引」など、よりフリーランスに特化した優待特典である点も大きい。
これまでのカードには無かった特典は、特に「ノマド」的な働き方をする層には大きな訴求点となるだろう。
与信に不安のあるフリーランスは「本人確認書類のみで作れるカード」がおすすめ
なお、本人確認書類のみで発行できるフリーランス(個人事業主)向けのカードもあるので、駆け出しのフリーランスでもカードの選択肢がないわけではない。
以下のカードは、個人事業主でも本人確認書類があれば発行できる(可能性が高い)カードだ。
- 楽天カード
- Freeeカード
- ACマスターカード
- 三井住友ビジネスカード
- オリコ EX GOLD for Biz iD×QUICPay
「三井住友ビジネスカード」や「オリコ EX GOLD for Biz iD×QUICPay」は法人カード、そのほかは個人カードとなる。
還元率で選ぶなら「楽天カード」だが、最短4日で発行できて会計ソフト「freee」などとの連携機能も持っている「freeeカード」も選択肢としては有力。
事業用カードと個人用カードは分けておいた方が確定申告で仕訳が楽になるため、法人カードも一緒に発行して明細を分けておくのも良いだろう。
このように、現在は開業したてのフリーランスでもクレジットカードを発行できる社会に変化しつつある。
ランサーズ独自の「フリーランス実態調査2018」によれば、フリーランスの経済規模は20兆円を超えている。
「FreCa」のように、フリーランスに特化したカードはこれからも増えていくだろう。
最終更新日:2023/09/20