テレビCMなども積極的に放映され、高い知名度を誇る「楽天カード」。
CMなどでのイメージから個人向けカードの印象も強い楽天カードだが、法人向けのビジネスカードも存在する。
それが「楽天ビジネスカード」だ。
楽天ビジネスカードは、近年注目度が大きく向上しており、利用者が増えており、。
今回は、そんな楽天ビジネスカードのメリットやデメリットといった特徴をまとめると共に、審査条件や実際に使用した感想なども紹介していく。
楽天ビジネスカードの特徴
楽天カードが発行する法人カードであり、20歳以上で安定した収入のある法人代表者や個人事業主が申し込むことができるものである。
一番の特徴であり、気を付けなければならない点が、「楽天ビジネスカード単体での発行はしていない」ということ。
楽天ビジネスカードは、個人用クレジットカードである「楽天プレミアムカード」を持つ法人代表者や個人事業主に対して追加で発行されるカードなのだ。
つまり、楽天ビジネスカードを手に入れようと思った場合、楽天プレミアムカードも同時に申し込む必要があるということだ。
年会費は以下の通りだ。
- 楽天ビジネスカード:2,200円(税込)
- 楽天プレミアムカード:11,000円(税込)
また、楽天プレミアムカードはVISA、MasterCard、JCBの3つの国際ブランドを選ぶことができるが、楽天ビジネスカードのブランドはVISAのみとなっている。
メリット
楽天ビジネスカードを持つメリットとしては、次のような点があげられる。
経費管理が楽になる
楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードは、それぞれのカードに対して利用明細書が出る。
つまり、そのお金が会社の経費として使ったものなのか、それとも自分自身が個人用の買い物として使ったお金なのかが一目瞭然ということだ。
計算やチェックが煩雑になりがちな経費管理を、カードを使い分けるだけで完了でき、経理管理が楽になる。
プライオリティパスが付いてくる
正確には楽天プレミアムカードに付いてくる特典で、世界100カ国以上、300以上の都市・地域で600ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる会員制サービス「プライオリティパス」が付いてくる。
プライオリティパスの会員であれば航空会社、搭乗クラスに関係なく、世界中の空港で提携先ラウンジを利用することができる。
プライオリティパスは通常年会費399ドルと、高額な代物であるが、楽天プレミアムカード会員は無料で利用できる。
一般的なクレジットカードであれば、年会費5万円以上のプラチナカードクラスで付与されるようなサービスであり、この特典だけで十分に年会費を払う価値があると言える程だ。
ポイント還元率が高い&貯まりやすい
還元率をみても、常時1%という高還元率を有しているのが特徴だ。
また楽天ビジネスカードで貯めたポイントと、楽天プレミアムカードで貯めたポイントはどちらも個人用の楽天プレミアムカードに入る仕組みになっている。
つまり、会社の経費として使ったお金のポイントを、個人用としてお得に使えるということだ。
普段の買い物だけではなかなか貯まりにくいポイントも、会社の経費分も一緒に貯めれると考えれば、貯まるスピードを2倍にも3倍にも加速させることが可能なはずだ。
デメリット
楽天ビジネスカードには、次のようなデメリットもある。
年会費が高くなってしまう
楽天ビジネスカードを持つためには楽天プレミアムカードを持っておく必要があるため、それぞれの年会費がかかる点はデメリットと言えるだろう。
合計で13,200円(税込)の年会費となる。
しかし、カード付帯のサービスを上手に使いこなせば、年会費以上の得もできるはずだ。
本人用のカード以外は発行できない
個人事業主として使う分には特に問題ないのだが、あくまでも法人向けビジネスカードであるため、家族カードの設定がなく、従業員用の子カードを発行することもできない。
あくまでも会社本体や個人としてのみ使えるカードだということを覚えておこう。
楽天ビジネスカードは「1回払い」のみ
個人用である楽天プレミアムカードは分割払いにも対応しているが、法人用の楽天ビジネスカードは1回払いにしか対応していない点にも注意したい。
高額な商品を購入する際など、会社としてのキャッシュフローが成立するかどうか考えた上で決断をする必要がある。
審査は基準
詳細な審査基準は公表されていないため、明確な答えを出すことはできないが、楽天ビジネスカードは比較的審査に通りやすいカードと言われている。
そもそも発行に必要な条件が、個人用カードである楽天プレミアムカードの発行であるため、法人向けと言えども、審査基準は個人のものに準拠する要素が多いようだ。
また、そもそも楽天カード自体が比較的審査に通りやすいカードなため、プレミアムカード自体の審査難易度もそれほど高くはなっていないようだ。
法人としての歴史があまりにも浅い、赤字決算が続いており倒産の可能性がある、個人として支払いの遅延や延滞を経験しているといったような、信用を大きく傷つけるようなことをしていなければ、そうそう審査に落ちることはないだろう。
どうしても不安な場合は、まずは楽天カードに入会し積極的に使い、実績を作っておくのも良い。
口コミ情報
実際に楽天ビジネスカードを使っているユーザーの口コミ情報を見てみよう。
良いところも悪いところも、リアルな情報として参考になる部分があるはずだ。
- 普段個人で楽天プレミアムカードを使っていたため、プラス2,000円の年会費でビジネスカードが持てるというのは素直にお得と感じた。使える店も多く、不自由さは感じていない。Web上で明細を確認できるのも便利で使いやすく、税理士への提出の際などに役立てられている。(39歳 男性)
- 個人ポイントが貯まりやすいというのはやはり非常にありがたい。個人としての利用をはじめ、ビジネスとしての利用でもポイント還元が受けられるため、貯まるスピードは格段に速くなった。(43歳 男性)
- ビジネスカードとして、子カードを従業員に配ることができないのはやはり不便に感じた。また、楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードの見た目が似ており、間違って使ってしまうことがあった。些細なことではあるが、こういった部分にも手を抜かずに対応してもらいたい。(39歳 男性)
- プレミアムカードと2枚1セットというのが、時には余計に感じることもあると思う。少なからず年会費は支払わなければならないわけで、ビジネスカードのみの選択肢も用意してもらえるとありがたかった。また楽天銀行以外の連動が無いため、選択肢の幅は狭いと言えるだろう(43歳 男性)
メリット・デメリットを理解して選択を
ポイントの貯めやすさ、支出管理のしやすさ、そしてプライオリティパスといった充実したサービスなど、さまざまな魅力が詰まった楽天ビジネスカード。
一般的な法人向けカードよりも、より気軽かつ効率的に使えるクレジットカードと言えるだろう。
特に個人事業主にとっては、非常に使いやすい。
一方で、楽天プレミアムカードの追加カードということで、年会費が余計にかかってしまうことや、本人用以外のカードが発行できないなど、柔軟性に欠ける点もある。
その分、メリットとデメリットがしっかりと区別されているカードとも言えるだろう。
自分にとってメリットとデメリットのどちらが大きいのか、しっかりと判断した上で活用してほしい。
楽天プレミアムカード
年会費 | 11,000円(税込) |
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還元率 | 1.0%〜7.0% |
旅行保険 | 国内:最高5,000万円(自動付帯) 海外:最高5,000万円(自動付帯+利用付帯) |