飛行機の特典航空券や座席グレードアップに利用できるマイル。
マイルは、フライトに応じて貯まる他、クレジットカード利用で貯めることもできる。
クレジットカードを利用してマイルを貯める方法としては、ショッピング利用で直接マイルが貯まるカードを利用するか、クレジットカードのポイントを高いレートでマイルに交換できるカードを利用するのが基本だ。
マイルが貯まったり、ポイントをお得にマイルに交換できたりするカードは、特典として、フライトで通常より多くのマイルが貯まったり、ショッピング利用以外でもマイルが貯まる機会があることが多い。
飛行機に乗る機会がそれほど多くない人でも、クレジットカードを活用することで、日常生活の中で効率的にマイルを貯めることができる。
また、飛行機によく乗るという人も、マイルと親和性の高いクレジットカードを利用することで、フライトで貯まるマイルと合わせてより早くマイルを貯めることができる。
マイルを積極的に貯めたいと考えるなら、クレジットカードの活用は必須と言えるかもしれない。
本記事では、JALマイルとANAマイルについて、それぞれのマイルを効率的に貯めることのできるクレジットカードを紹介する。
JALマイルについては2券種、ANAマイルについては3券種、計5券種の紹介となる。
JALマイルが貯まるカード
JALカード
クレジットカードの利用に応じて直接JALマイルが貯まるカードだ。
ユーザーは片道で500マイル、往復で1000マイル引きで航空券と替えられるキャンペーンも行われているためお得。
年会費は初年度無料。
※2年目以降:2,200円(税込)
マイルが貯まるシーン
200円ごとの買い物で1マイルが貯まる。
還元率は0.5%と特別高いわけではないが、食品、衣類、書籍、家電など、日常生活の買い物をJALカードで行うようにすれば貯めていきやすい。
・ETCカードで貯める
ETCカードを無料で発行でき、ETCの利用料金に応じてマイルがつく。
・JALカード特約店で貯める
JALカード特約店では200円につき2マイルと、通常の2倍のマイルが貯まる。
特約店の中には、JALグループ航空券の購入や、JAL機内販売なども含まれる。
スーパー、コンビニ、家電量販店等もあるため、普段の生活でも積極的に使うようにしたい。
主なJAL特約店は以下だ。
- イオン
- ファミリーマート
- ノジマ
- ロイヤルホスト
- ハックドラッグ
- 松坂屋
- 大丸
ボーナスマイル
JALカードを持っていると、基本マイル以外にもボーナスマイルが貯まる。
普通カードの場合、入会時1000マイル、毎年初回搭乗ボーナス1000マイルがもらえる。
JALカードの場合、区間基本マイルの10%が貯まる。
JALカードショッピングマイル・プレミアム
年会費3,240円(税込)でショッピングマイルの還元率が100円で1マイルとなるサービス。
カード会員本人が加入すれば家族カードにも適用されるため、夫婦や家族間で家族カードを持って利用すれば、より早くお得にマイルを貯めることができる。
JALカード
年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.0% |
旅行保険 | 国内・海外:最高1,000万円(自動付帯) |
電子マネー | QUICPay ※JCBブランドのみ(自動付帯) |
国際ブランド |
JAL Club-Aカード
ボーナスマイルが充実したミドルクラスカード。
通常のショッピングなどで貯まるマイルは通常のJALカードと同様だが、入会時、JAL便利用時などのボーナスマイルはJALカードよりも優遇されているため、JALをよく利用する人におすすめだ。
年会費は10,000円(税抜)。
マイルが貯まるシーン
通常は、200円につき1マイルが貯まる。
特約店で買い物をすると200円につき2マイル貯まり、還元率1.0%となる。
ボーナスマイル
入会ボーナス5000マイル付与のほか、毎年初回搭乗ボーナスとして2,000マイル付与される。
さらに、区間ボーナスマイルが区間の25%付与される。
通常のフライトマイルもつくため、年が明けて初めてJALグループ便を利用する場合には以下3種類のマイルがもらえる。
- 通常のフライトマイル
- 初回登場ボーナスマイル
- 区間ボーナスマイル
年に1~2回海外へ行く機会があるのであれば、年会費を支払っても十分に元は取れるといえる。
ANAマイルが貯まるカード
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
JCBが発行する、ANAと東京メトロの提携カード。
クレジットカードの利用に応じたOkiDokiポイント、東京メトロのメトロポイント、ANAマイルの3つのポイントが貯まるお得なカードである。
通勤、通学などで東京メトロの都営地下鉄を利用する人におすすめだ。
年会費は初年度無料。
※2年目以降:2,200円(税込)
マイルが貯まるシーン
・電車に乗って貯める
東京メトロの定期券購入、オートチャージなどでポイントが貯まる。
通常の乗車でも、1乗車につき平日は5メトロポイント、土日祝は15メトロポイントが付与される。(定期券の区間は除外)
100メトロポイントを90マイルに移行出来る。
・ショッピングで貯める
クレジットカードの支払い1,000円につき、1ポイントのJCBのOkiDokiポイントが貯まる。
1OkiDokiポイントは、5マイル or 10マイルに移行出来る。
年間5,000円の有料のポイント移行コースだと10マイルで移行可能。無料のポイント移行コースだと5マイルと交換になる。
ボーマスマイル
ANAの搭乗ごとに区間基本マイレージ+10%のボーナスマイルが貯まる。
翌年度以降、カードを継続すると1,000マイルがプレゼントされる。
1マイル=2円相当と言われているため、ボーナスマイルだけで年会費の元は充分取れる。
ANA To Me CARD PSAMO JCB(ソラチカカード)
年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5% ※「10マイルコース」を選択した場合のマイル付与率は1.0% |
旅行保険 | 海外:最高1,000万円(自動付帯) |
電子マネー | PASMO |
国際ブランド |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
全日空とアメリカン・エキスプレスが発行するカード。
年会費は7,700円(税込)かかるものの、ANAマイルを貯めたい人をはじめ、充実したトラベルサービスを受けたい人におすすめだ。
マイルが貯まるシーン
・ショッピングで貯める
通常のクレジットカード利用の場合、100円の利用につき1ポイントが付与される。
貯まったポイントはマイルに移行しなければ航空券などの交換はできない。
ポイントはポイント移行コース(年間6,600円(税込))登録期間中であれば無期限で貯まる。登録していない場合は3年間有効。
・ANAカードマイルプラス提携店で貯める
ANAカードマイルプラス提携店のカード利用で、通常のポイントに加え、100円の利用につきて1マイルが自動積算される。
提携店には、主に以下がある。(一例)
- セブンイレブン
- 高島屋
- 阪急
- 大丸
- 松坂屋
・ANAグループで貯める
ANAグループでの支払いでは、1.5倍のポイントがつく。
ボーナスマイル
入会時、継続ごとに1,000マイルが付与される。
また、スターアライアンスメンバーを含む世界中の通常のマイル+10%のボーナスマイルが付与される。
ANAグループ便の利用では通常のフライトマイルに加えて、搭乗ごとに区間基本マイレージの+10%のボーナスマイルがもらえる。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ANAマイルを貯めるならANAアメックス!飛行機搭乗でボーナスマイルをゲットしよう!
クレジットカードで貯まったポイントをマイルに交換!毎年カード更新時に1000マイル、さらに毎回搭乗時のフライトマイルが+10%貯まる。
年会費 | 7,700円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 国内:最高2,000万円(利用付帯) 海外:最高最高3,000万円(利用付帯) |
ANA JCB 一般カード
全日空とJCBカードの提携カード。
ANAマイレージクラブ、クレジット機能、楽天Edyの2つの機能が1枚になっており、バランスよくマイルを貯めていきやすい。
クイックペイ、ETCなども追加付帯ができるため、日常生活に便利なカードだ。
年会費は2,200円(税込)。
マイルが貯まるシーン
・ショッピングで貯める
クレジットカードの支払い1,000円につき1ポイントのOkiDokiポイントが貯まる。
1 OkiDokiポイントは、5マイル or 10マイルに移行できる。
年間5,000円の有料のポイント移行コースだと、10マイルで移行可能。無料のポイント移行コースだと、5マイルと交換になる。
なお、ボーナスポイントの以降も可能で、その場合には1ポイント=3マイルとなる。
・楽天Edyで貯める
楽天Edyで支払いをすると、200円につき1マイルが貯まる。
ボーナスマイル
入会ボーナス1,000マイル、毎年のカード継続ごとに1,000マイルがプレゼントされる。
ANA・提携航空会社便に登場するごとに区間基本マイレージ+10%のマイルが貯まる。
クレジットカードを活用しよう
クレジットカードを活用することで、飛行機に頻繁に乗る人だけでなく、年に1~2回程度の飛行機利用の人でも、マイルをしっかり貯めて、お得に飛行機を利用することができる。
カードごとに特徴があるので、自分のライフスタイルのなかでもっとも使いやすく、マイルが貯まりやすそうなカードを選んでほしい。
クレジットカードによって、マイル以外にもさまざまな特典やサービスがあるので、そういた点で選ぶのも良いだろう。