クレジットカードを利用するメリットの一つに、ポイントシステムが挙げられる。
日常的なカードの利用でポイントを貯め、さまざまな商品とお得に交換できるのは大きな魅力だ。
しかし、中にはポイントの運用について以下のような感想を持っている方もいるだろう。
- ポイントの交換や管理が面倒
- 交換先として魅力的なものが見つからない
- 有効期限切れによってポイントを失効してしまう
以上のような点が心配な人には、自動キャッシュバック型クレジットカードをおすすめする。
カード利用金額に応じて現金が自動で還元されるため、ポイント管理や交換のわずらわしさから開放されるはずだ。
本記事では、自動キャッシュバック型クレジットカードを比較・紹介するため、参考にしてほしい。
本記事で紹介するキャッシュバック型クレジットカード一覧
三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード
P-oneカード<Standard>
ACマスターカード
目次
キャッシュバックの仕組み
カード利用金額に応じて現金が還元されるのが、キャッシュバック型カードの特徴だ。
キャッシュバックの仕組みには、大きく分けて以下のようなタイプがある。
- 指定口座振込タイプ
- 請求額から割引されるタイプ
- 電子マネーへ交換するタイプ
カードによってキャッシュバックの仕組みはあらかじめ決まっているため、申し込みの前に確認しておこう。
指定口座振込タイプ
クレジットカードの利用額に応じて、現金が指定した口座へ振り込まれる。
「オートキャッシュバック」なら面倒な手続き不要で、自動的にキャッシュバックされるため非常に便利だ。
ただし、振込申請が必要な場合もあるため、事前に確認しておこう。
請求額から割引されるタイプ
クレジットカードの利用額に応じて、キャッシュバック分が差し引かれて請求される。
ポイントの交換先の一つとしてキャッシュバックを選択できるカードと、自動的に割引が適用されるカードがある。
指定口座振込タイプ同様、自動で割引されるカードなら手続きなしでキャッシュバックされる。
毎月の明細で割引金額を確認できるものもあり、どれだけ得をしたかがわかりやすい。
電子マネーへ交換するタイプ
カードの利用によって貯めたポイントを電子マネーに交換できる。
nanaco、WAON、Edy、Suicaなどは、さまざまな場所で幅広い用途に使えるため便利だ。
ただし、電子マネーへの交換には手続きが必要になるため、ポイント還元型と同じ手間がかかってしまう。
特に便利な自動キャッシュバック
前述したように、キャッシュバック型クレジットカードには手続きが必要なカードと、自動で適用されるカードがある。
手続きが必要なカードとは、ポイント運用の一環としてキャッシュバックが選べるというものだ。
自動でキャッシュバックされるカードは手続きが必要ないため、ポイント管理のわずらわしさがない。
以下では自動でキャッシュバックされるカードに絞って紹介する。
自動キャッシュバックのメリット・デメリット
面倒な手続きが不要な自動キャッシュバックタイプのクレジットカード。
ポイント還元型のクレジットカードとは違うメリット、デメリットを確認していこう。
メリット:面倒な手続きが不要
最大のメリットは、以下のようにポイントの管理・交換のわずらわしさから開放されるというという点だろう。
具体的には以下のようなメリットが挙げられる。
- ポイント管理をしなくて済む
- ポイントの使い道に迷うことがない
- ポイントの有効期限切れを防げる
それぞれについて以下で説明していこう。
ポイント管理をしなくて済む
どれだけポイントが貯まったかを確認し、使い道を考えるのが面倒という人もいるだろう。
自動キャッシュバックのカードであれば、利用額に応じて勝手に還元してもらえる。
ポイントの残高を気にすることなくクレジットカードを利用できるため、便利だと感じる人も多いはずだ。
ポイントの使い道に迷うことがない
キャッシュバックのもう一つの魅力は、現金で還元されるという点だ。
ポイント交換制の場合、希望する商品がないということも珍しくない。
ポイントの有効期限が近づいたため、無理に消費した経験がある人もいるのではないだろうか。
キャッシュバックであれば、自分が必要とする支払いに充てられるため、無駄をなくせる。
ポイントの有効期限切れを防げる
ポイントの交換忘れによる有効期限切れを防げるのも、自動キャッシュバック型カードのメリットだ。
決まったタイミングで自動的にキャッシュバックされるため、ポイントのことは忘れていて問題ない。
デメリット:カードの選択肢が少ない
自動キャッシュバック型のクレジットカードには以下のようなデメリットがある。
カードの選択肢が少ない
クレジットカードはポイント還元型のカードが主流で、多くの会社が交換先や交換レートに強みを持たせている。
キャッシュバックが可能なカードは少なく、自動キャッシュバックとなるとさらに少なくなってしまう。
そのため、必然的に少ない選択肢の中からカードを選ぶことになる。
高還元率のカードと比べ見劣りする
ポイント還元型カードの中には、高い還元率を強みとするものが数多く存在する。
提携先のサービスで利用することで割引やポイント還元率アップなどのサービスを用意しているものも多い。
そうした高還元カードと、還元率で比較した際に若干見劣りしてしまうのは事実だ。
とはいえ、自動キャッシュバック型の中にも、使い方次第で高還元率を実現できるカードが存在する。
カードの特性を知った上で、上手に利用することで還元率はカバーできる。
主要なカードの比較
以下では主な自動キャッシュバック型カードを比較していこう。
タイプ | 還元率 | 最大還元 | 年会費 | |
三菱UFJカード VIASOカード (公式サイト) | 指定口座振込 | 0.5% | 12.50% | 無料 |
三菱UFJカード スマート (公式サイト) | 指定口座振込 | 0.4% | 10% | 初年度無料 |
P-oneカード<Standard> (公式サイト) | 請求額から割引 | 1.0% | 1.0% | 無料 |
ACマスターカード (公式サイト) | 請求額から割引 | 0.25% | 0.25% | 無料 |
- 指定口座振込:三菱UFJカード VIASOカード、三菱UFJカード スマート
- 請求額から割引:P-oneカード、ACマスターカード
通常還元率はP-oneカードの1.0%が最も高い。
三菱UFJカード VIASOカードと三菱UFJカード スマートは、携帯電話の支払いなど特定の利用によってポイント還元率が2倍になる。
また、どちらも特定のサイトを経由して買い物することで最大還元率が10%にまではね上がる。
還元率を重視する人は、該当サイトを事前に確認しておこう。
各カードの詳細
三菱UFJカード VIASOカード
キャッシュバックの詳細
三菱UFJカード VIASOカードでは、100円の利用につき0.5ポイント(0.5円に相当)が付与される。
入会月を基準とした1年間で貯まったポイントが1000ポイント以上であれば、5ポイント単位でしっかりキャッシュバックされる。
ETC利用料金や携帯電話の通信料金、インターネットプロバイダーの利用料金の支払いなどでは、通常の2倍ポイントが貯まる。
また、POINT名人.com掲載の店舗で買い物をすると、通常ポイントに加えて店舗ごとに設定されたボーナスポイントが付与される。
付帯サービスも充実
三菱UFJカード VIASOカードは年会費無料でありながら、付帯サービスが充実している点も魅力だ。
旅行傷害保険
海外旅行傷害保険が利用付帯で最高2,000万円まで付帯する。
ショッピングパートナー保険
カードを利用して購入した商品が破損、盗難にあった場合、購入から90日以内であれば、損害を補償してくれる。
NICOSネットセーフティサービス
オンライン取引での不正利用による損害を補償してもらえる。
ポイントの有効期限は1年のため、注意が必要だ。
入会月を基準とした1年間で貯まったポイントが1,000ポイント未満の場合、失効してしまう。
年会費 | 無料 |
---|---|
キャッシュバックタイプ | 指定口座振込 |
還元率 | 0.5% |
キャッシュバックの仕組み | 1年に1回、指定の口座に自動でキャッシュバックされる |
還元率アップ | ETC、携帯電話、インターネットの支払いで1.0% POINT名人.comの利用で店舗ごとに還元率アップ |
新規入会で最大10,000円キャッシュバック!
ポイントの管理が面倒な人におすすめ
ここまで自動キャッシュバック型のクレジットカードを比較、紹介してきた。
クレジットカードの利用金額に応じて自動的に還元される仕組みは非常に便利だ。
クレジットカードの利用を通して手軽に得をしたい人にとって、魅力的なカードであることはわかってもらえただろう。
ポイントに関する面倒な手続きを避けたいなら、自動キャッシュバック型をおすすめする。
還元率が低いカードやリボ払いのみのカードなど、注意が必要な点もあるため、各カードのスペックは必ず事前に確認しておきたい。
中でも、年会費無料で通常還元率が0.5%、最大還元率が10%にまではね上がる三菱UFJカード VIASOカードのスペックは優秀だ。
国際ブランドがマスターカードしか選べない点はデメリットとなるが、世界2位のシェアを誇るブランドのため困る場面はそうそうない。
海外旅行傷害保険も付帯するため、海外での利用を考えている人にもおすすめできるカードだ。
また、ポイント管理や交換がとにかく面倒で、還元率アップも必要ない人にはP-oneカード<Standard>という選択もある。
常に安定して1.0%還元を受けられるシンプルさは、ポイント管理や交換がわずらわしいと感じている人に最もおすすめできるメリットだ。