2021年2月より、楽天ペイのポイント付与ルールが変更される。
オンライン決済に関して、従来のポイント還元率が改悪される形となるため、楽天ペイユーザーは要チェックだ。
その詳細を本記事で解説する。
ポイント還元率の変更点
2021年2月1日から楽天ペイで適用される内容は下記の通り。対象は楽天ペイ(オンライン決済)だ。
変更前 | 変更後 (2021年2月1日~) | |
---|---|---|
楽天カード | 1+1% | 1% |
その他のクレジットカード | 1% | – |
楽天ポイント 楽天キャッシュ | 1% | 1% |
従来の楽天ペイは、楽天カードを活用することで最大2%のポイント還元(楽天カード1%+楽天ペイ1%)を実現できた。しかし2021年2月の変更からは、楽天カード分の1%のみになる。
また、従来は楽天カード以外を支払い方法に選択した場合も1%のポイント還元があった。しかし変更後は、このポイントが付与されなくなる。
なお、実店舗での楽天ペイ(アプリ決済)は、以前から楽天ペイ(オンライン決済)変更後のポイント付与条件と還元率になっている。
楽天ペイ(オンライン決済)とは
楽天ペイとは、ネット通販等で有名な楽天グループのQRコード決済。実店舗およびオンライン決済に対応している。
実店舗ではアプリでのQRコード提示、オンラインでは楽天IDおよびパスワードにより決済を行う。
利用可能店舗
楽天ペイ(オンライン決済)が利用できる店舗は多い。そのなかで代表的なものとして次のような店舗がある。
- BUYMA
- TOHO CINEMAS
- コジマネット
- ドミノピザ
- 伊勢丹オンラインストア など
また、楽天ペイが利用できる実店舗として代表的なものは下記の通り。
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
- ABCマート
- ソフマップ
- 和民 など
オフライン・オンラインを問わず、楽天ペイが利用可能店舗は豊富に用意されている。
支払い方法
楽天ペイの支払い方法は下記の通り。
- クレジットカード一括払い
- クレジットカード分割払い
- ポイント支払い
- 楽天キャッシュ
ユーザーのライフスタイルに合わせた、幅広い使い方が用意されている。
楽天キャッシュとは
楽天キャッシュとは、楽天の各種サービスで利用できるオンライン電子マネーのこと。
楽天キャッシュで楽天ペイの支払いをする場合は、事前チャージが必要だ。チャージ方法はクレジットカードまたは楽天銀行。
実は、楽天カードで楽天キャッシュにチャージして、楽天キャッシュで楽天ペイの支払いをすると、楽天カードと楽天ペイのポイント還元を合わせて還元率1.5%となる。
楽天ペイでもっとも還元率を高くするのがこの方法なのだ。
楽天ペイのメリット
楽天ポイントが貯まる
楽天ペイの最大のメリットは楽天ポイントを貯められる点。楽天ポイントは楽天関連サービスを始めとして、利用できる範囲が広い
今回発表された変更により2021年2月からは最大1%のポイント還元になるとはいえ、ポイントが貯まることには変わりない。
楽天ポイントを貯めている人にとっては、楽天ペイを利用するメリットは十分にあるだろう。
楽天以外でも楽天IDで買い物ができる
楽天ペイ加盟店のオンラインショップでは、楽天IDを活用して決済ができる。つまり、楽天以外のネット通販でも楽天IDとパスワードがあればOKなのだ。
サイトごとにカード情報などを入力する必要がなく、スピーディーな買い物を楽しめる。はじめてのサイトでも安心して買い物ができる点もメリットだろう。
他のQRコード決済と比較
変更後の楽天ペイと他のメジャーなQRコード決済のポイント還元条件と還元率を比較してみる。
楽天ペイ (2021年2月1日~) | PayPay | LINE Pay | |
---|---|---|---|
ポイント付与対象 | 楽天カード 楽天キャッシュ(事前チャージ) | PayPayカード/PayPayカード ゴールド PayPay残高(事前チャージ) | Visa LINE Payカード (今後三井住友カードも対象となる予定) |
ポイント還元率 | 楽天カード:1% 楽天キャッシュ(楽天銀行・ラクマからチャージ):1% 楽天キャッシュ(楽天カードからチャージ):1.5% | 0.5%~2.0% (支払い元、PayPayの利用回数・金額による) | 1~3% (LINEポイントクラブのランクによる) |
上表を踏まえると、今回の変更は楽天ペイ単体で見れば改悪だが、QRコード決済全体で見るとそこまで大きなデメリットというわけではない。
PayPayには「PayPay STEP」と呼ばれるポイント制度が存在する。PayPay残高払い等の利用回数によってポイント還元率がアップする仕組みだ。
クレジットカードを利用する場合、PayPayカード(旧ヤフーカード)のみ「PayPay STEP」の対象となっている。この点は楽天ペイと同様だ。
LINE Payに関しては、現時点ではVisa LINE Payクレジットカードのみ「チャージ&ペイ(ポイント還元制度)」の対象。
ただし今後、三井住友カードが発行するクレジットカード(VISA)も「チャージ&ペイ」の対象となる予定だ。
最終更新日:2023/07/04