2020年5月25日より、スマホQR決済の楽天ペイでSuicaを発行するとともに、楽天ペイから楽天カードを使ってSuicaへのチャージが可能になった。
Suicaといえば、キャッシュレス決済のなかでも利用できる場所がトップクラスに多い交通系電子マネー。
全国の鉄道約5,000駅、5万台のバスはもちろん、約94万の対象店舗がSuicaを利用した支払いに対応している。
また、JR東日本の鉄道利用時にはJRE POINTが付与され、モバイルSuicaであればポイント還元率が2%になる。
さらに今回、Suicaと楽天ペイとの連携により、楽天ペイからSuicaへのチャージする際に楽天ポイントが付与されるようになった。
なおこのサービスは、「おサイフケータイ®」機能搭載のAndroid端末が対象となるが、iOS端末でもSuicaと楽天カードの組み合わせで楽天ポイントが付与されるので後述する。
モバイルSuicaとカードタイプの違い
モバイルSuicaはAndoroidの対応機種、Google Pay、Apple Pay、そして今回新たに連携した楽天ペイで利用できる。
モバイルSuicaでは、Suica決済の他に以下のことが可能だ。これらはカードタイプのSuicaではできない。
- アプリ上で入金(チャージ)
- アプリ上でSuica定期券の購入
- アプリ上でSuicaグリーン券の購入
- エクスプレス予約(連携サービス)利用
ただし、現金でのチャージを行いたい場合はカードタイプのSuicaのほうが良い。
またSuicaは、JRE POINT WEBサイトに登録することでJR東日本の鉄道利用時にJRE POINTが付与されるのだが、モバイルSuicaとカードタイプのSuicaではその還元率が以下のように異なる。
モバイルSuica:50円ごとに1ポイント(還元率2%)
カードタイプのSuica:200円ごとに1ポイント(還元率0.5%)
楽天ポイント+JRE POINT二重取りで合計2.5%
楽天ペイとSuicaの連携により、楽天ペイからSuicaへチャージする際、200円につき楽天ポイントが1ポイント付与されるようになった。
ポイント還元率は0.5%で一見あまり高くないが、以下のように楽天ペイからチャージした際のポイント還元とモバイルSuica利用時のポイント還元を合わせると、合計2.5%のポイント還元率となる。
楽天ペイから楽天カードを使ってSuicaにチャージ:楽天ポイント0.5%
+
モバイルSuicaでJR東日本の鉄道利用:JRE POINT2%
=2.5%
JRE POINT WEBサイト登録を忘れずに
モバイルSuicaでJR東日本の鉄道利用時にポイント還元を受ける場合、「JRE POINT WEBサイト」に登録する必要がある。
Suicaを最大限お得に活用するために、忘れずに登録しておこう。
楽天カードで直接チャージはポイント付与対象外
今回の連携により、楽天ペイからSuicaへのチャージ時に楽天ポイントが還元されるようになったが、楽天カードからSuicaの直接のチャージは基本的にポイント還元の対象外となっている。
連携の対象となる「おサイフケータイ®」機能搭載のAndroid端末を利用している場合、必ず楽天ペイでSuicaを発行した上で、楽天ペイに楽天カードを設定、楽天ペイからSuicaにチャージを行おう。
iOS端末は楽天カードからSuicaチャージでポイント付与あり
iOS端末は今回の連携の対象外で、iOS端末を使った楽天ペイでのSuica発行・チャージはできない。
しかしiOS端末では、楽天カードからSuicaへのチャージで楽天ポイントが付与されるようになっている。
具体的には、楽天ペイアプリのキャンペーンページでエントリーの上、モバイルSuicaもしくはApple Payで楽天カードを利用してSuicaにチャージすると、200円につき1ポイントの楽天ポイントが付与される。
これとモバイルSuicaをJR東日本の鉄道で利用したときにJRE POINT還元を合わせると、合計で2.5%のポイント還元率となる。
楽天カードでSuicaチャージ:楽天ポイント0.5%
+
モバイルSuicaでJR東日本の鉄道利用:JRE POINT2%
=2.5%
その他の注意点や覚えておくべきこと
Suicaチャージ時、楽天ペイの支払い方法は楽天カードのみ
楽天ペイでSuicaにチャージする場合、支払元のクレジットカードは楽天カード(Visa/Mastercard/JCB/アメックス)のみとなっている。
つまり、楽天ペイでSuicaにチャージするためには、楽天カードと楽天ペイが必須ということ。
他のクレジットカードではチャージできないので注意しておこう。
Suicaと相性が良いのはビューカード
楽天カードを持っていないがSuicaをお得に利用したいという人は、ビューカードがおすすめ。
なかでもJRE CRADなら、Suicaへのオートチャージで1.5%、優待店での利用で3.5%というポイント還元率になっている。
結果的に1.5%(JRE CARD)+2%(モバイルSuicaの鉄道利用)=3.5%のポイント還元率を達成できるので覚えておこう。
ただし、初年度の年会費無料、2年目以降は524円(税込)必要という点は要注意。
年会費0円でSuicaをお得に利用したいなら、やはり楽天カードを発行しておくことをおすすめする。
最終更新日:2021/01/20