10月31日、LINEは「LINEウォレット」の新機能として「マイカード」と「LINEクーポン」の提供を開始したと発表した。
マイカード機能は、TカードやPontaなどのポイントカードをLINEから提示できるようになる機能。
LINEクーポンは、マクドナルド、ガストなどのクーポンがLINE上で確認・使用できる機能だ。
これにより、かさばるポイントカードをスマホにまとめられる他、専用アプリをダウンロードしなくてもクーポンが使えるようになる。
なお、2つの機能はLINEアプリ内の「LINEウォレット」から利用できる。
そのため、新たにアプリをダウンロードする必要はない。
両機能の対応ポイントカード、クーポン提供店舗は随時拡大予定とのことだ。
「マイカード」の概要、特徴
マイカードは、かさばるポイントカードを持ち運ばなくてもよくなる便利な機能だ。
カードの利用を始めるには、「LINEウォレット」からマイカードを開き、利用したいポイントカードをタップするだけでいい。
なお、対応しているポイントカードは以下の通りだ。
登録できるポイントカード
【共通ポイント】
- Ponta
- Tカード
【生活雑貨】
- 無印良品
【アパレル】
- ワールドプレミアムクラブカード
- [.st](ドットエスティ)
- GAP(ギャップ ジャパン)
- サカゼン メンバーズカード
【コスメ】
- DIOR BEAUTY(ディオール ビューティー)
- john masters organics(ジョンマスターオーガニック)
ポイントカードを発行するには、LINE連携、利用規約に同意するだけでいい。
すでに使っているカードがある場合は、発行したあとに元のカードを連携すれば「マイカード」上で使えるようになる。
登録したポイントカードをタップすると、ポイント残高・取得履歴・バーコードが表示される。
支払時には、ポイントカードを渡す代わりにスマホのバーコードをレジで読み取ってもらえばOKだ。
「LINEクーポン」の特徴・概要
LINEクーポンは、全国チェーンの店舗の最新クーポンを一括で探せるアプリだ。
対応している店舗は以下の通り。
【ファストフード】
- マクドナルド
【コンビニ】
- ローソン
【飲食店】
- ガスト
- ジョナサン
- バーミヤン
- 夢庵
- 上島珈琲店
【デリバリーピザ】
- ドミノピザ
【弁当チェーン】
- ほっともっと
使いたいクーポンをタップし、画面下側の「クーポンを使う」を押せばバーコードが表示される。
なお、クーポンの利用画面からは直接LINE Payコード払いの画面が開ける。
LINE Payに対応しているローソンなどでは、クーポンの提示もあわせてスムーズな決済が可能だ。
なお、この機能で配布されているクーポンは、調した限りでは店舗毎の専用アプリで配布されている内容とは異なる。
専用アプリで元々クーポンを利用しているユーザーは、クーポンの配布元・種類が増えたという認識で良い。
「マイカード」と「LINEクーポン」を利用するメリット
この2つの機能を活用することで以下のメリットが期待できる。
- ポイントカードを持ち歩かなくて済む
- ポイントカードを忘れることがなくなる
- ポイントカード・クーポン提示、LINE Pay支払いがスムーズに
- ポイントカードの残高・ポイント取得履歴を一元管理できる
- クーポンのために専用アプリをいくつもダウンロードしておく必要がなくなる
ポイントカードや会員証はお得だがかさばるし、残高の確認が面倒だ。
クーポンも、店毎に専用アプリをダウンロードする必要があったり、会計前に確認しなくてはならない。
マイカードとLINEクーポンは、それらの問題を解消し、お得に利用できるようになる。
クーポンに関しては、LINE Payとスムーズに併用できるよう工夫されている点もメリットだ。
今後、対応カード・店舗が増えればさらに便利になるだろう。
他のアプリとの比較
ポイントカードやクーポンを一括管理できるサービスはLINE以外にも数多く登場している。
以下2つの類似サービスを、機能面で簡単に比較していこう。
- Google Pay
- スマホサイフ
なお、これ以外にもカードを一括管理できるアプリはいくつかある。
しかし、非公式アプリは店舗で読み取りを拒否されるなどの事例も散見されている。
そのため今回は除外し、2つのアプリのみとの比較としている。
Google Payは、電子マネーとポイントカードが登録でき、QUICPayも利用できるアプリだ。
対応電子マネーはEdy、Suica、WAON、nanacoの4種類と、個人間送金・決済アプリのKyash。
ポイントカードは、一部を除きほぼすべてが登録できる。
電子マネーが利用できる点と、ポイントカードがほぼすべて利用できる点ではGoogle Payが使いやすい。
ただし、ポイントカードはGoogle Payアプリ上ではバーコードの提示のみが利用可能。
ポイント残高や履歴を確認するには、専用サイトにログインする必要がある。
ただバーコードを提示するだけなら機能面では同じだが、ポイントの管理も出来る点ではLINEのマイカードのほうが使い勝手としては上だろう。
大量のポイントカードを使い回したり、電子マネーと一緒に管理するならおすすめのアプリだ。
「スマホサイフ」は、ポイントカード管理、クーポン、電子マネーが管理できるアプリ。
バーコード・クーポンの提示のほか、ポイント数や利用額・残額などをまとめて管理可能。
対応している電子マネーはiD、Edy、QUICPayの3つで、アプリからEdyにチャージすることもできる。
今回LINEで実装された新機能と、機能性の面でもっとも競合しているサービスといえるだろう。
「スマホサイフ」がLINEで違う点は、iDやQUICPay、Edyが一元管理できる点と、ポイントカードの対応店舗数が充実している点の2つ。
使いやすさでいえば、1画面で残高やポイント数が確認できる「スマホサイフ」が上だ。
使う電子マネーやカード、クーポンだけを登録して、1画面にまとめておけるのも便利。
ただし、LINEでは連携できるPontaカードが連携できない点など、LINEが勝っている点もある。
LINE Payを使うかどうか、よく使うポイントカードは何かにあわせてどちらのアプリを使うかを決めると良いだろう。
最終更新日:2018/11/05