TOKYU POINT加盟店や、東急線・東急バスなどの利用をはじめ、さまざまなシーンでポイントを貯めることができる「TOKYU CARD ClubQ JMB(以下、TOKYU CARD)」。前編では、TOKYU POINTの還元率やポイントが貯まる対象施設、ポイントのおトクな貯め方などをご紹介した。
東急カード営業担当者に徹底取材! TOKYU CARD ClubQ JMB使いこなし術(前編)
後編となる今回は、引き続き東急カード株式会社 カード営業部の2名に、カードの詳しい機能や、カードをより活用するための便利なサービスなどについてお聞きした。
エアポートラウンジ、海外旅行保険などの特典があるゴールドカード
TOKYU CARDには、2種類の一般カードのほかに、ゴールドカードである『TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド』がある。年会費6,600円(税込)で、一般カードに比べると年会費は高いが、ゴールドカードで受けられる特典には、具体的にどのようなものがあるのだろうか。
「ゴールドカードの特典は、主に3つあります。まずは、空港ラウンジが利用できる『エアポートラウンジサービス』。羽田・成田空港をはじめ、全国の対象となる空港で、ゴールド会員様が無料でご利用いただけるラウンジをご用意しています。次に、海外旅行保険。ご旅行代金をクレジットカード決済にしていただくなどの条件はありますが、万が一何かあった際、保険の補償額が高くなります。もうひとつが、商品の補償です。カードでご購入いただいた商品に破損などがあった場合、90日以内に手続きをしていただくと、修理またはご購入費用が補償されます」(大嶧さん)
飛行機の利用や海外に行く機会が多い人などの場合には、ゴールドカードに加入し、年会費6,600円(税込)を支払う価値は十分にあるだろう。
年会費がおトクな「家族カード」。家族でポイントを貯めるという方法も
妻や夫、両親や兄弟など、一緒に暮らす家族と同じカードを持てば、家族でポイントを貯めることができる。TOKYU CARDでは、年会費がおトクになる「家族カード」を作ることが可能だ。
「家族カードの場合、『TOKYU CARD ClubQ JMB』『TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO一体型』は初年度の年会費は無料、2年目より330円(税込)で、『TOKYU CARD ClubQ JMBゴールド』は、初年度より1,100円(税込)となります。ご家族でまとめての引落しとなります。また、TOKYU POINTは家族分がまとめて貯まりますので、お父さんがコツコツと貯めたポイントを、お母さんが使う…ということも(笑)。家族カードは所定の手続きをいただくと作ることができますが、本会員様と同じ券種のみとなりますので、ご注意ください」
と、菊地さん。一般カードは約3分の1、ゴールドカードに至っては6分の1の年会費となる家族カード。まとめて引落しとなりますので、貯まるポイントも増え、貯まったポイントを、家族で使うための買物などに活用しても良さそうだ。家族がクレジットカードを持とうか迷っている場合は、ぜひ家族カードをおすすめしたい。
利用金額やポイントが一目で分かるスマホアプリ。ユニークな万歩計機能も
クレジットカードを利用していて気になることに、「今月はどれくらい使ったか」「今、何ポイント貯まっているのか」などがある。Web明細などでチェックをすることも可能だが、2017年2月にリニューアルされた東急カード公式アプリならば、スマホから簡単に確認ができるそうだ。
「TOKYU POINT WebサービスのIDとパスワードを、ダウンロードしたアプリに入力するだけでご利用ができます。アプリにログインすると、今月の利用額とポイントが一目でチェックできます。明細の内容はカレンダーからチェックでき、『いつどこでいくら使ったか』を把握することができます。また、カレンダーには各施設のポイントキャンペーンの日なども書いてあるため、おトクな情報をチェックできます」
と菊地さん。さらに、こんなユニークな機能もあるそうだ。
「東急カードアプリのコンシェルジュであるカエルのキャラクター、『つかえーるくん』と、弟のオタマジャクシ『たまーるくん』が、アプリ画面でおトクな情報をお知らせしてくれます。毎回コメントが変わるので、ぜひチェックしていただきたいです。また、アプリには万歩計機能が付いていて、歩数に応じてキャラクターが成長し、1日8,000歩以上歩くとキャンディがもらえます。キャンディを貯めるとポイントプレゼントの抽選に応募できるなどのメリットがあります。スマホを常に持ち歩いている方は多いと思いますので、ぜひこちらのアプリを活用していただけたら嬉しいです」(菊地さん)
支出やポイントを把握できるほかにも、便利でおトクな機能がついたアプリなら、使いすぎを防いだりポイントを貯めるなど活用できる。利用は無料なので、入会したらぜひダウンロードしておきたい。
東急ホテルズをよく利用する人におすすめの「コンフォート機能付き」カード
TOKYU CARDには、「コンフォート機能」を無料で付けることができる。全国44店舗、海外6店舗を構える東急ホテルズで、通常であれば500円がかかる、コンフォートメンバーズとしての特典を受けられる。
「コンフォート機能付きのカードをお選びいただくと、条件によって異なりますが東急ホテルズのご宿泊料金が割引になる、チェックアウトの時間を延長できる、宿泊料金やホテル内でのご利用で、コンフォートポイントが100円で5ポイント貯まる、などのサービスが受けられます。また、コンフォートポイントをTOKYU POINTと交換することもできます。ただし、コンフォート機能付きのカードの場合、国際ブランドはMastercardのみでVisaはお選びいただけないので、その点にはご注意ください」(菊地さん)
旅行や出張などでホテルをよく利用する人は、コンフォート機能付きを選べばさまざまな特典が受けられ、カードを活用することでポイントが貯められる。東急ホテルズユーザーは、ぜひコンフォート機能付きを選びたい。
最近では、若年層の会員数も増加中。目的に応じて選べる3つの券種も魅力
現在、約120万人の会員がいるTOKYU CARD。利用者層はどのようになっているのだろうか。
「会員様の割合としては40~50代の女性が多いのですが、電車・バスでもTOKYU POINTが貯まるサービスを開始してからは、若い方も増えてきています。会社や学校などで定期券を使う方は、クレジットカードとPASMOを1枚にまとめたPASMO一体型を選ぶ傾向があります」(大嶧さん)
「ゴールドカードの場合ですと、会員様の年齢層は少し上がります。特に、空港ラウンジの利用を魅力に感じていただけることが多いようです。飛行機を使った出張が多いなど、ビジネスマンの男性の会員様が多い印象ですね」(菊地さん)
とのこと。用途に応じて3券種から選べるのは、クレカユーザーにとっては嬉しいことである。
ところで、クレジットカードというと、一般的には「会社員」「収入が安定している人」などが持っているという印象もあるが、そのあたりはどうなのだろうか。
「会社員の方だけでなく、主婦の方やシニアの方、学生さんなどの会員様もたくさんいらっしゃいます。東急グループでは、亜細亜大学や東京都市大学などの大学も運営しているのですが、キャンパス内にブースを出して、キャンペーンなどを行うこともあります。学生であることなどを理由にクレジットカードを持てないということはないので、ご安心いただけたらと思います」(大嶧さん)
とのことだ。もちろん入会にあたって審査はあるものの、職業や年齢を問わず持ちやすいカードといえるだろう。会社員ではない人も、ぜひ入会を検討してみてはどうだろうか。
生活者の目線に立った「TOKYU CARD」。幅広い世代におすすめ
前編、後編の2回にわたって、TOKYU CARDの魅力をお届けした。
TOKYU CARDは2015年9月に、以前の「TOP&カード」から、名称、ロゴ、カードデザインなどを一新した。
「東急グループが運営しているのは、百貨店、商業施設、電車、バス、不動産、ホテル、電力、大学など、お客様の暮らしと関連のあるものです。このカードには、『生活すべてを一枚に』というコンセプトが込められていると、個人的には感じています」と、大嶧さんは語った。
今回お話をお伺いして、ポイント還元率の高さ・貯めやすさをはじめ、利便性に優れたスマホアプリ、充実した特典が受けられるゴールドカードやコンフォート機能付きなど、自分の暮らしに応じてカードを選んだり、サービスを利用できたりと、「生活者の目線に合ったカード」という印象を受けた。
東急線ユーザーの人はもちろん、幅広い世代が活用できるクレジットカードといえるだろう。
(手塚巧子)