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電車・バスでタッチ決済で10%還元!?高還元のクレジットカード比較、タッチ決済とSuicaチャージどちらがお得?

交通費の還元には、近年広がってきた「タッチ決済乗車」という新勢力と、以前から続く「交通系ICチャージ」という王道がある。新しい方が常に得とは限らず、王道のチャージも依然として健在だ。どちらが自分に向くかは、普段の乗り方と使うカードで変わる。

池田星太:オトクレ編集長
オトクレ編集長 池田星太

オトクレを運営して13年、年間365日クレジットカード・キャッシュレス情報をチェックするクレジットカードの専門家。あらゆるクレジットカードを試し、年会費無料の入門カードから10万円超えの高級カードまで自ら使いこなし、実践の記録を情報を発信。雑誌・メディア等での執筆・監修も務める。

電車・バスの還元は、いま「新旧2つの潮流」がある

交通費でポイントを貯める手段は、性質の異なる2つの流れに分かれている。まずはこの全体像を押さえたい。

新勢力:クレカ・スマホのタッチ決済乗車

ここ数年で急速に存在感を増しているのが、クレジットカードやスマホを改札・運賃箱にかざして乗る「タッチ決済乗車」だ。クレジットカードのタッチ決済機能をつかってそのまま支払う形式で、クレジットカードの支払いの機能をそのまま乗車用として使っている形だ。

VisaやJCBなどが対応し、導入する交通事業者は電車・バス・モノレールなどへ広がり続けている。

新しく普及し始めた仕組みのため、対象路線を増やすための高還元キャンペーンが活発なのが特徴だ。一方で、まだ対応していない路線もあるため、自分が乗る路線が対応しているかの確認が前提になる。

王道:交通系ICチャージ

以前から定着しているのが、Suica・PASMOといった交通系ICにクレジットカードからチャージして貯める方法だ。改札はこれまで通りICカードで通過する。タッチ決済乗車が広がった今も、チャージで貯める王道は依然として健在で、対応カードを選べば安定して還元を受けられる。

ただし注意したいのは、交通系ICへのチャージはポイント付与の対象外になっているカードが多いこと。チャージで貯めたいなら、それに対応したカードを選ぶ必要がある。

タッチ決済乗車で高還元になるクレジットカード

まずは新しい潮流である「かざして乗る」タイプに強いカードを見ていく。事前チャージをしたくない人や、対象路線をよく使う人に向く。

JCBカード W

18歳から39歳までが入会でき、年会費無料で常時ポイント2倍(一般のJCBカードと比較して)の還元が受けられるカード。JCBのタッチ決済乗車に対応しており、対象路線では「かざして乗る」使い方ができる。

メリット

  • 年会費無料で基本還元率が高め
  • JCBのタッチ決済乗車に対応
  • 定期券や特急券などの購入でもポイントが貯まる
デメリット

  • 入会できる年齢に上限がある
  • モバイルSuicaへのチャージはポイント付与の対象外

普段の買い物の還元率を確保しつつ、交通費はタッチ決済乗車で貯めたい人に向く。三井住友NLと同じく、王道のチャージでは貯まらない点に留意したい。

JCB CARD W

JCB CARD W

年会費無料で還元率2倍のお得なJCBカード

サービス、還元率、保険、サポートなどクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。女性にはJCB CARD W plus Lもおすすめ。

年会費無料
還元率1.0%〜10.5% ※還元率は交換商品により異なります。
旅行保険海外:最高2,000万円(利用付帯)
電子マネーQUICPay、Apple Pay、Google Pay
国際ブランドJCB
JCB CRAD Wの公式サイトを見る
JCB CRAD Wの詳細を見る

三井住友カード(NL)

三井住友カードはスマホのタッチ決済乗車をすると、ご利用金額200円(税込)につき7%ポイント還元!

年会費永年無料のスタンダードカード。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済で7%還元となる。交通分野でも、Visaのタッチ決済による乗車を対象としたキャンペーンが随時実施されており、対象路線での乗車がお得になる場合がある。

メリット

  • 年会費が永年無料
  • 対象のコンビニ・飲食店のタッチ決済で高還元
  • Visaのタッチ決済乗車キャンペーンの対象になりやすい
デメリット

  • Suica・モバイルSuicaへのチャージはポイント付与の対象外
  • 通常の還元率は高くはない

王道のチャージ型として使うカードではない。タッチ決済乗車と対象店舗での利用で活きる、新勢力側の代表格と考えたい。

三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)

Vポイントが貯まる!ナンバーレス、タッチ決済対応の三井住友カード

対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*

*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

年会費永年無料
還元率0.5~7%
旅行傷害保険海外:2000万円(利用付帯)
koushiki-200-40
shousai-95-40

三井住友カード ゴールド(NL)

三井住友カードはスマホのタッチ決済乗車をすると、ご利用金額200円(税込)につき7%ポイント還元!

年会費はかかるが、年間の利用額が100万円に達すると翌年以降の年会費が永年無料になる仕組みのほか、1年間で100万円利用すると1万ボーナスポイントが付与される。タッチ決済乗車や対象店舗での高還元はNLと同様に狙える。

交通費を含めて利用額がまとまる人や、いずれゴールドを持ちたい人にとっては、条件を満たせば実質負担を抑えながら特典を得られる選択肢になる。年会費の無料化条件や付与ポイントは変わる可能性がある。

三井住友カード ゴールド(NL)

三井住友カード ゴールド(NL)

補償・サービス・ポイント還元率の3拍子揃った定番のゴールドカード

サービス、還元率、保険、サポート、電子マネーとの連携などクレジットカードの機能をバランスよく備えている。対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元となるのも魅力。

*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

年会費5,500円(税込)
※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。

還元率0.5~7%
旅行傷害保険国内・海外:最高2,000万円(利用付帯)
koushiki-200-40
shousai-95-40

【王道】交通系ICチャージで高還元になるカード

続いて、以前から続く王道の「チャージで貯める」タイプだ。改札の通り方を変えたくない人や、Suica・PASMO圏で生活が完結している人に向く。

ビューカード(Suica派の本命)

JR東日本グループが発行する、Suicaと相性の良いカード群。「ビュー・スイカ」カードやビックカメラSuicaカードなどがあり、モバイルSuicaへのチャージやオートチャージでJRE POINTが貯まるのが大きな強みだ。定期券やグリーン券の購入でも還元率が上がる仕組みがある。

タッチ決済乗車が広がっても、Suicaを日常的に使う首都圏ユーザーにとっては王道の本命であり続けている。カードの種類によって年会費や付帯特典が異なるため、自分の使い方に合うものを選びたい。

「ビュー・スイカ」カード

「ビュー・スイカ」カード

普段のSuicaチャージでポイントが貯まるお得なカード

おすすめポイント
  • モバイルSuicaのオートチャージで1.5%還元
  • JRきっぷ予約(予約時決済)、モバイルSuicaでのグリーン券・定期券購入で還元率3%
  • Suica・定期券搭載
  • JRE POINTが貯まりやすい

JR東日本を中心に、幅広く活躍するカード

年会費525円(税込)
還元率0.5%~
ETCカード525円(税込)
家族カード525円(税込)
旅行保険国内:最高1,000万円(利用付帯)
海外:傷害死亡・傷害後遺障害 最高500万円(利用付帯)
国際ブランドlogo-visa-jcb-master2
koushiki-200-40
shousai-95-40

リクルートカード

年会費無料ながら基本還元率が高いカード。電子マネーへのチャージもポイント付与の対象になっており、モバイルSuicaへのチャージでも貯められる。ただし電子マネーチャージのポイント付与は月の合計に30,000円までの上限がある点に注意が必要だ。

さらに国際ブランドによって扱いが異なり、VisaまたはMastercardブランドはチャージでも基本還元率が適用されるが、JCBブランドはチャージ時の還元率が0.75%に下がる。チャージ用途で持つなら、ブランド選びが重要になる。

リクルートカード

リクルートカード

年会費無料で還元率1.2%!旅行保険まで付帯

年会費無料で高還元率なので、持っておいて損のないカード。特にリクルート関連サービスをよく利用する人におすすめ。

年会費無料
還元率0.5%~1.2%
旅行保険国内:最高1,000万円(利用付帯)
海外:最高2,000万円(利用付帯)
国際ブランドVISAMasterCardJCB
koushiki-200-40
shousai-95-40

PASMO系の沿線カード

東急の「TOKYU CARD」、東京メトロの「To Me CARD」、京王の「京王パスポートカード」など、私鉄各社が発行するカードはPASMOのオートチャージに対応している。沿線での乗車に対してポイントが加算されるサービスを設けている事業者もあり、特定の沿線を使う人ほど恩恵が大きい。

自分が日常的に使う路線の発行会社のカードを選ぶのが基本だ。乗車ポイントの料率や条件は事業者ごとに異なるため、公式の最新情報を確認したい。

TOKYU CARD ClubQ JMB

TOKYU CARD ClubQ JMB

通常還元率1.0%、最大還元率10.0%のハイスペックカード

年会費が比較的安く、還元率の高い優良カード。PASMOオートチャージにも対応!

年会費初年度無料
2年目以降:1,100円(税込)
還元率1.0%〜10%
国際ブランドMasterCard
koushiki-200-40
shousai-95-40

新勢力と王道、どちらを選ぶ?

この2つは同じ土俵で優劣を競うものではなく、性質が異なる。年会費や還元率だけを横並びにするのではなく、それぞれの強みと向いている人で考えたい。

新勢力:タッチ決済乗車王道:交通系ICチャージ
貯め方かざして乗ると還元ICへのチャージ時に還元
事前準備チャージ不要チャージ(オートチャージ可)
強み普及拡大中でキャンペーンが活発安定した還元・定期券にも対応
弱み未対応の路線があるチャージ対象外のカードが多い
代表カード三井住友NL・ゴールドNL・JCBカード Wビューカード・リクルートカード・PASMO系

両者は排他的ではない。タッチ決済乗車に強い1枚と、チャージで貯まる1枚を使い分けるのも現実的な選択だ。

タイプ別の選び方

潮流の違いを踏まえ、使い方のタイプ別に向くカードを整理する。

Suicaを使う首都圏ユーザー

改札はSuicaで通り続けたいなら、王道のチャージで貯まるビューカードが本命だ。Suicaチャージと定期券購入の両方で還元を狙える。

PASMO沿線(東急・メトロ・京王など)ユーザー

決まった私鉄を使うなら、その沿線カードが有力だ。PASMOオートチャージに加えて沿線での乗車ポイントが付く場合があり、生活圏が沿線に集中している人ほど効率が良い。

全国の路線・バスでタッチ決済を使いたい人

出張や旅行で各地の交通機関を使う、あるいは地元がタッチ決済乗車に対応しているなら、三井住友カード(NL)やJCBカード Wのような新勢力側のカードが使いやすい。事前チャージが不要で、対象路線のキャンペーンも狙える。

交通費より普段の買い物も重視したい人

交通費は支出の一部と割り切り、日常の還元率を優先するのも合理的だ。年会費無料で基本還元率が高いJCBカード Wやリクルートカードは、買い物と交通の両面でバランスが良い。

注意点・落とし穴

お得を狙ううえで、見落としやすいポイントを押さえておきたい。

チャージ還元は制度改定で対象外になることがある

王道のチャージで貯まる仕組みは、カード会社の方針変更で対象外になることがある。たとえばエポスカードは、2026年8月1日からモバイルSuica・モバイルPASMOなどへのチャージがポイント付与の対象外になるとされており、Apple PayやGoogle Pay経由のチャージも含まれる。チャージ用途でカードを選ぶ際は、現時点の還元率だけでなく、改定情報も含めて確認することが大切だ。

国際ブランドで還元率が変わる

同じカードでも国際ブランドによって扱いが違う場合がある。リクルートカードはJCBブランドだと電子マネーチャージ時の還元率が下がるとされており、チャージ目的ならVisaやMastercardを選ぶ判断が必要になる。

キャンペーンの高還元は期間限定

新勢力のタッチ決済乗車は、普及を後押しする期間限定キャンペーンとして高還元が実施されることが多い。「最大◯%」といった数字はキャンペーン時の上限であり、常時その還元率が続くわけではない。通常時の還元率と分けて理解しておきたい。

チャージ上限・対象外利用に注意

チャージで貯まるカードでも、ポイント付与の対象になるチャージ額に月間の上限が設けられている場合がある。上限を超えた分は還元されないため、交通費が多い人は上限内に収まるかを確認するとよい。

よくある質問(FAQ)

  • Q. 三井住友カード(NL)はSuicaチャージで貯まる?
    A. Suica・モバイルSuicaへのチャージはポイント付与の対象外だ。タッチ決済乗車や対象店舗での利用で貯めるカードと考えたい。
  • Q. これからはタッチ決済乗車だけでいい?
    A. 対応路線は拡大中だが、まだ未対応の路線もある。Suica圏での生活ならチャージ型の王道が安定する場面も多く、両方を使い分ける余地がある。
  • Q. カードの2枚持ちはあり?
    A. 新勢力のタッチ決済乗車に強い1枚と、王道のチャージで貯まる1枚を組み合わせる使い分けは合理的だ。使う路線や場面で切り替えられる。

まとめ

電車・バスで還元を得るカード選びは、次の3点に集約される。

  • 還元には新勢力の「タッチ決済乗車」と王道の「交通系ICチャージ」の2つの潮流がある
  • 三井住友NL・JCBカード Wは新勢力側で、王道のSuicaチャージは対象外
  • Suica派はビューカード、PASMO沿線派は沿線カードなど、王道側も依然として有力

新しい仕組みが広がっても、王道のチャージが消えたわけではない。自分がどの路線をどう乗るかを起点に、新旧どちらの潮流が合うかで選べば無駄がない。還元率・年会費・キャンペーン内容は変動するため、気になるカードは公式サイトで最新の条件を確認したうえで申込みを検討してほしい。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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