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PayPay12月の自治体施策、最大25%還元と居住地不問の商品券も

PayPayは2026年10月30日、地方自治体と連携して12月以降に実施する施策を公表した。内訳はポイント還元キャンペーンが4件、PayPay商品券が3件、PayPayクーポンが1件の合計8自治体で、足立区と茅ヶ崎市の商品券は居住地を問わず購入できる。

12月以降に始まる8自治体の施策、還元4件・商品券3件・クーポン1件

今回の施策は形式が3種類に分かれている。対象店舗でPayPayで支払うだけでポイントが戻るキャンペーン、事前に購入してプレミアム分を上乗せしてもらう商品券、アプリでクーポンを取得してから支払うクーポン型である。同じ「最大20%」でも、手続きの有無や上限の設計によって使い勝手は大きく変わる。

ポイント還元キャンペーンは茨城県稲敷市・栃木県鹿沼市・栃木県さくら市・山梨県上野原市の4市、PayPay商品券は東京都昭島市・東京都足立区・神奈川県茅ヶ崎市の3団体、PayPayクーポンは北海道北広島市で実施される。鹿沼市は第4弾、さくら市と上野原市は第5弾にあたり、継続的に実施されている取り組みだ。

4市のポイント還元は支払うだけ、上野原市は最大25%

稲敷市・鹿沼市・さくら市・上野原市の4市は、対象店舗でPayPayを使って支払えば還元が受けられる方式だ。対象は各市とPayPayが指定する市内のPayPay加盟店で、さくら市と上野原市は中規模・小規模の加盟店に限られる。

ポイントは支払日の翌日から起算して30日後に付与されるため、支払ったその場で残高が増えるわけではない。また、いずれも予算上限などにより期間内でも早期に終了する場合がある。

上野原市は最大25%、月ごとの上限5,000ポイント

山梨県上野原市の「ともに頑張ろう上野原!最大25%戻ってくるキャンペーン第5弾」は、還元率が4市で最も高い最大25%となる。期間は2026年12月1日から2027年1月31日までの2カ月間で、付与上限は1回あたり2,500ポイント、1カ月あたり5,000ポイントである。

25%還元で月の上限5,000ポイントに届くのは、1カ月に合計20,000円を支払ったときだ。上限が月単位で設定されているため、12月と1月の両方で上限まで使えば、計算上は合計40,000円の支払いで10,000ポイントを受け取れることになる。1回の上限2,500ポイントには10,000円の会計で到達するので、1回の支払いを10,000円以内に収めると取りこぼしがない。

山梨県上野原市 PayPayキャンペーン

さくら市は期間上限10,000ポイントで年明けまで

栃木県さくら市の「さくら市のお店を応援しよう!PayPayで最大20%戻ってくるキャンペーン!」は、還元率が最大20%で、期間は2026年12月1日から2027年1月5日まで。付与上限は1回あたり2,000ポイント、期間を通じて10,000ポイントである。

20%還元で期間上限に届くのは合計50,000円の支払いだ。1回の上限2,000ポイントは10,000円の会計で頭打ちになるため、上限まで受け取るには少なくとも5回に分けて支払う必要がある。年末年始の買い出しや帰省時の買い物をまとめて地元の店で済ませる人には使いやすい設計といえる。

栃木県さくら市 PayPayキャンペーン

鹿沼市は1回の上限と期間上限がともに2,000ポイント

栃木県鹿沼市の「令和8年度 鹿沼市キャッシュレスキャンペーン」は、期間が2026年12月5日から12月25日までと4市のなかで最も短い。還元率は最大20%で、付与上限は1回あたり2,000ポイント、期間を通じても2,000ポイントである。

1回の上限と期間上限が同じため、10,000円の支払い1回で期間上限に達する。少額の支払いを積み重ねても、まとまった買い物1回で済ませても受け取れる上限は2,000ポイントで変わらない。開始日が12月5日と他の3市より遅い点にも注意したい。

栃木県鹿沼市 PayPayキャンペーン

稲敷市は10%店と20%店が混在、上限は合算で4,000ポイント

茨城県稲敷市の「地域でがんばるお店を応援!対象のキャッシュレスで最大20%還元」は、対象店舗によって還元率が最大10%の店と最大20%の店に分かれる。期間は2026年12月1日から12月27日までで、付与上限は1回あたり1,000ポイント、期間を通じて4,000ポイントとなる。期間上限は10%の店と20%の店の合算で管理される。

上限が合算である以上、同じ4,000ポイントを受け取るのに必要な支払額は店によって倍違う。20%の店だけで使えば合計20,000円で上限に届くが、10%の店だけなら40,000円が必要になる。1回の上限1,000ポイントにも、20%の店では5,000円、10%の店では10,000円の会計で到達する。

茨城県稲敷市 PayPayキャンペーン

北広島市はクーポンの事前取得が必要、上限6,000ポイント

北海道北広島市の「きたひろキャッシュレス決済キャンペーン」は、PayPayアプリの「クーポン」ミニアプリから『最大20%戻ってくる「きたひろキャッシュレス決済キャンペーン」クーポン』を取得したうえで、対象店舗でPayPayで支払う方式をとる。クーポンを取得せずに支払っても還元は受けられないため、店に行く前にアプリでの操作が必要になる。

期間は2026年12月1日から12月31日まで、還元率は最大20%で、付与上限は1回あたり6,000ポイント、期間を通じて6,000ポイントである。20%還元なら30,000円の支払い1回で上限に達するため、家電や年末のまとめ買いなど高額の会計がある人ほど上限を使い切りやすい。対象は北広島商工会とPayPayが指定する加盟店で、クーポン自体は北広島商工会が発行し、PayPayは運営に協力する立場となっている。

同じ店舗で使えるクーポンを2枚以上獲得している場合は、付与額の高いクーポン1つのみが適用される。

北海道北広島市 きたひろキャッシュレス決済キャンペーン

還元キャンペーン5件の上限と必要な支払額

ポイント還元4件とクーポン1件の条件を一覧にまとめる。上限到達額は、記載の還元率で期間上限まで受け取る場合に必要な支払額の目安である。

自治体 期間 還元率 1回上限 期間上限 上限到達額
山梨県上野原市 12/1〜1/31 最大25% 2,500pt 月5,000pt 月20,000円
栃木県さくら市 12/1〜1/5 最大20% 2,000pt 10,000pt 50,000円
栃木県鹿沼市 12/5〜12/25 最大20% 2,000pt 2,000pt 10,000円
茨城県稲敷市 12/1〜12/27 最大10%または最大20% 1,000pt 4,000pt
  • 20%店:20,000円
  • 10%店:40,000円
北海道北広島市(クーポン) 12/1〜12/31 最大20% 6,000pt 6,000pt 30,000円

上限を超えた分の支払いには還元が付かない。支払額の目安を把握しておけば、対象店舗での買い物をどこまで寄せればよいかが判断しやすくなる。

足立区・茅ヶ崎市の商品券は区外・市外の人も購入できる

PayPay商品券は、購入金額にプレミアム分が上乗せされたデジタル商品券だ。今回の3団体はいずれもプレミアム率が30%で、昭島市は市民限定だが、足立区と茅ヶ崎市は居住地不問で12歳以上なら購入できる。住んでいる自治体に限らず、通勤先や買い物でよく訪れる地域の商品券を選べる点は見落とされやすい。

足立区は二次販売、最大10口で12,000円おトク

東京都足立区の「スマホでゲット!足立区プレミアム商品券(PayPay商品券)!最大12,000円おトク!(二次販売)」は、1口4,000円で5,200円分が使える。1人最大10口まで購入でき、上限まで買うと40,000円の支払いで52,000円分となり、12,000円分がプレミアムとして上乗せされる。

1セットの内訳は全店舗共通券3,200円と小規模店舗専用券2,000円で、5,200円のうち2,000円分は小規模店舗でしか使えない。今回は二次販売にあたり、1次販売で購入した人も最大口数まで購入できるとされている。販売期間は2026年12月8日10時から2027年2月28日まで、利用期間は2027年3月7日までと長めに設定されている。

茅ヶ崎市は最大10口で15,000円おトク、利用は12月中のみ

神奈川県茅ヶ崎市の「茅ヶ崎市商店会連合会 ちがトク!最大15,000円おトク!」は、1口5,000円で6,500円分が使える。1人最大10口まで購入でき、上限まで買うと50,000円の支払いで65,000円分となり、プレミアム分は15,000円と3団体で最も大きい。

申込期間は2026年12月1日10時から12月30日まで、販売期間は12月31日までだが、利用期間も12月31日で終わる。購入した商品券は1カ月以内に使い切る必要があるため、年末の買い物で使い切れる金額にとどめるのが現実的だ。

昭島市は市民限定、最大5口で7,500円おトク

東京都昭島市の「昭島市プレミアム付デジタル商品券!最大7,500円おトク!」は、昭島市在住の12歳以上が対象となる。1口5,000円で6,500円分が使え、1人最大5口まで購入できるため、上限まで買うと25,000円の支払いで32,500円分となる。

1セットの内訳は共通券(A)4,000円と限定券(B)2,500円の組み合わせだ。販売と利用の期間はいずれも2026年12月1日12時から2027年1月31日までで、販売は先着順のため、予定数に達すると期間内でも購入できなくなる。

自治体 1口の価格と利用額 最大口数 最大おトク額 購入対象 利用期限
神奈川県茅ヶ崎市 5,000円で6,500円分 10口 15,000円 居住地不問・12歳以上 2026/12/31
東京都足立区 4,000円で5,200円分 10口 12,000円 居住地不問・12歳以上 2027/3/7
東京都昭島市 5,000円で6,500円分 5口 7,500円 昭島市在住・12歳以上 2027/1/31

対象店舗の確認方法などの詳細は、後日公開予定のプレミアム付商品券のページで案内される。実施期間や時間は変更になる可能性もある。

商品券の購入にはPayPayの本人確認が必要

PayPay商品券の申し込みには、PayPayでの本人確認が必要となる。本人確認には数日から1週間程度かかるため、販売開始日に購入したい場合は前もって手続きを済ませておく必要がある。先着順の昭島市や、利用期間が12月中に限られる茅ヶ崎市では、本人確認の遅れがそのまま購入機会や利用期間の短縮につながる。

なお、2026年6月14日以降に発行された在留カード・特別永住者証明書は受け入れ準備中のため、現時点では本人確認の申請に利用できない。該当する人は別の本人確認書類を用意する必要がある。

還元の対象はPayPay残高とPayPayクレジット

ポイント還元キャンペーン4件では、PayPayに登録したクレジットカードや他社カード利用券での支払いは対象外となる。PayPayカードも、PayPayクレジットとして支払う場合以外は対象にならない。還元を受けるには、支払い方法をPayPay残高かPayPayクレジットにしておく必要がある。

PayPay商品券とPayPay残高・PayPayクレジットを併用して支払った場合は、残高とクレジットで支払った分だけがキャンペーンの付与対象となり、商品券で支払った分には還元が付かない。また、本キャンペーンとPayPayの利用特典、同時開催の他の総付キャンペーンが重なる場合は、付与額が最大となるもの1つだけが適用され、PayPayが指定する場合を除いて重複はしない。

付与されたPayPayポイントは1ポイント1円相当として支払いに使えるが、出金や譲渡はできない。対象地域に住んでいる人や年末年始に帰省・旅行で訪れる人は、上限到達額を目安に支払いを寄せると無駄なく還元を受け取れる。商品券については、足立区と茅ヶ崎市が居住地を問わないため、生活圏や通勤先がこの2地域に重なる人も検討の対象になるだろう。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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