ANAは2026年6月25日、ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度改定について、内容を見直す方針を明らかにした。改定の詳細は2026年9月末までにあらためて案内するとしている。
「多くのご意見」を受け、既案内の内容を再検討
ANAは公式サイトで「先般発表いたしましたANAスーパーフライヤーズカードの制度改定に関し、多くのお客様よりご意見をいただいています」としたうえで、「現在、改定内容について、見直しを検討しています」と説明した。「既にご案内した内容を再検討することとなり、お詫び申し上げます」ともコメントしており、一度発表した改定方針をいったん見直す異例の対応となる。
もともとの改定は「年間300万円」で2区分に分かれる内容
今回見直しの対象となっているのは、ANAカード・ANA Payの年間決済額に応じて、SFC会員を「ANAスーパーフライヤーズカード SFC PLUS」と「ANAスーパーフライヤーズカード SFC LITE」の2区分に分ける制度改定である。
SFC PLUSは年間300万円以上の決済でラウンジ利用を維持
年間決済額が300万円以上、またはANAグループ運航便で100万ANAライフタイムマイル(LTマイル)に到達した会員は「SFC PLUS」となる。ANAラウンジを引き続き利用できるほか、決済300万円以上の場合は5,000マイルが進呈され、スターアライアンス・ゴールドに相当するステイタスも維持される内容だった。
SFC LITEは年間300万円未満でラウンジが利用不可に
一方、年間決済額が300万円に届かない会員は「SFC LITE」となり、ANAラウンジが利用できなくなる。退会にはならず、ANAグループ運航便利用時はラウンジ以外のサービスやスターアライアンス・シルバー相当のステイタスは維持される設計だったが、長年「上級会員の証」とされてきたラウンジ利用ができなくなる点は、実質的な待遇引き下げと受け止められていた。
| SFC PLUS | 年間決済300万円以上/ANAラウンジ利用可/5,000マイル進呈/スターアライアンス・ゴールド相当 |
| SFC LITE | 年間決済300万円未満/ANAラウンジ利用不可/スターアライアンス・シルバー相当 |
既存会員も対象に含まれる予定だった新ルール
この改定は、すでにSFCを保有している既存会員も含め、すべての会員が対象となる予定だった。年間300万円という基準は日常的な支出だけでは届きにくい水準であることから、SNSを中心に批判が相次いでいたと報じられている。ANAが示していた判定期間は2026年12月16日から2027年12月15日まで、新区分での運用開始は2028年4月からの予定だった。
詳細発表は2026年9月末まで、現時点で確定情報はなし
ANAは今回、見直しの方向性を示したのみで、具体的にどの部分をどう変更するかは明らかにしていない。300万円という基準自体を見直すのか、ラウンジ利用の可否を変えるのか、判定期間や運用開始時期を変更するのかは、いずれも9月末の再案内を待つ必要がある。
SFC会員・入会希望者はどう過ごせばよいか
現行のSFC会員は、当面は従来通りの特典を利用できる状態が続く。年間決済額を意識して支出をANAカード・ANA Payに寄せるかどうかを判断するのは、9月末の詳細発表以降でも遅くないだろう。これからSFCへの入会を検討している人も、申込条件(ダイヤモンドサービスまたはプラチナサービスのステイタス獲得、あるいはANAグループ運航便で100万ライフタイムマイル到達)自体には変更がないとされているため、入会自体を急ぐ必要はなさそうだ。















