2023年4月12日から国内運賃制度が変更されるのに伴い、「JAL国内線特典航空券PLUS(以下、PLUS制度)」が新たに導入され、JALマイルの特典航空券の利用条件も変更される。
JAL利用者にとってこの変更がどのような影響があるだろうか?
JALの国内線特典航空券どう変わる?
PLUS制度では、基本マイル数で予約できる空席がない場合でも、便ごとの予測残席数に応じて、追加マイルを払うことで予約が可能になる、いわゆるダイナミックプライシングが適用される。
ゾーンの刷新
従来までゾーンは距離に応じてA~Cの3つの区間に分かれていたがこのゾーン性が刷新され、A~Gの7つのゾーンに変更される。
基本マイル | PLUS最大マイル |
---|---|
4000 | 15,500 |
5000 | 18500 |
6000 | 19500 |
7000 | 26000 |
8000 | 33000 |
9000 | 37500 |
10000 | 42000 |
3つの改悪点
今回の変更は、どちらかといえば、改悪の印象が強い。
予約変更不可
従来までは予約変更可能であったが、必要マイル数が変動するため、2023年4月12日以降は、予約変更が不可になる。
やむをえず変更する必要がある場合には、一度予約を取り消すことになる。取り消し手数料は1000円。
など、旧制度では、払い戻し手数料として3100円が必要だが、予約日の変更が可能。一方で、新制度では、予約変更が不可である一方で、取り消し手数料が1000円となった。
JMBダイヤモンド特典航空券、いつでも特典航空券の廃止
いつでも特典航空券は、2021年11月に導入されたサービスで、特典航空券の席がない場合でも、一般席に空席があれば、多くのマイル数を引き落とすことで、利用できる航空券の種類のこと。新しく始まるPLUSの仕組みにも似ているが、追加の必要マイル数が大きく、従来からかなり使いにくい印象ではあったが、こちらが廃止される。
JMBダイヤモンド特典航空券も似たようなサービスで、JMBダイヤモンド会員であれば、特典航空券の席がない場合でも、基本マイルの2倍のマイルで利用可能になるというものであったが、こちらも廃止予定。
メリット
ファーストクラスも予約可能に
従来はファーストクラスは特典航空券での予約対象外であったが、PLUS制度では、ファーストクラスも特典航空券の対象となる。
ファーストクラスは以下の6路線で運行されている。
東京(羽田)-福岡
東京(羽田)-札幌(新千歳)
東京(羽田)-大阪(伊丹)
東京(羽田)-沖縄(那覇)
東京(羽田)-石垣 ※期間限定
大阪(伊丹)-沖縄(那覇)
JALマイラーにとってメリットか?
価格変動で、繁忙期の必要マイル数が上昇するというデメリットはありつつも、以前よりも予約ができる確実性が上昇している点は多少のメリットは感じなくはないが、特別に人気の路線を除いて、従来は早めに予約していれば基本マイルで特典航空券を予約できていた点を考えれば、改悪の影響を受ける人も多いだろう。
また基本マイル数も、一部区間では、必要マイル数がやや減少しているが、多くの区間では必要マイル数が増加している。
最終更新日:2022/06/30