2020年2月14日(金)、株式会社クレディセゾンは新ペイメントサービスを、今秋に向けてリリースるすることを発表した。
クレジットカードの入会から利用までをスマホで完結させる「セゾンカードレス決済」を発展させた内容になっており、具体的にはバーチャルカードの発行などが挙げられる。
バーチャルカードとはオンライン上のクレジットカードのことで、実物のカードがなくても対象店舗で買い物ができるのが特徴。
例えば店頭でカードを財布から取り出さなくても、モバイル決済サービスと連携することで好きな商品を購入することができる。
また今回クレディセゾンでは番号レスのプラスチックカードがリリース予定で、セキュリティ面の不安も解消済み。
「カードを落としてしまった」というトラブルの時も、悪意のある第三者にカードが悪用されるリスクも少ない。
総合的に分析して使いやすいバーチャルカードとなっており、従来の「提携先アプリや店舗を限定」される仕組みとは異なる、利用先を選ばない決済スキームの構築が実現する内容だ。
国内初の番号レスプラスチックカード
今回クレディセゾンではリリース予定のプラスチックカードは下記の通り。
最大の特徴は何といっても「番号レス」という点で、カード券面の表裏どこにもカード情報が記載されていない。
つまりクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードが第三者に漏洩しにくいということであり、非常にセキュリティ性の高いカードとなっている。
また番号レス以外にも、「券面着せ替え」や「アプリ上での利用通知・利用停止」、「オンラインキャッシング」なども可能。
例えば券面着せ替えではアプリ上のバーチャルカードを好きな券面に変更できたり、カード発行後すぐにオンラインでのキャッシングができたりする。
他のバーチャルカードと違う点は?
バーチャルカードといえばKyashやバンドルカードが有名だが、今回クレディセゾンでリリース予定のクレジットカードとは仕組みが違う。
それは「事前チャージの有無」だ。
Kyashもバンドルカードもプリペイドカードの一種なので、買い物に利用するためにはお金をチャージする必要がある。
つまり10,000円チャージすれば10,000円分まで、20,000円チャージすれば20,000円分までの商品が購入可能ということ。
しかしクレディセゾンのバーチャルカードの場合、クレジットカードをスマホで利用するだけなので、支払いは基本後払いになる。
手元に現金がなくても利用限度額の範囲内なら問題なく、Kyashやバンドルカードと比較して柔軟性が高いのだ。
イオンカードや三井住友カード
Kyashやバンドルカード以外にも、イオン銀行が展開するイオンカードの即時発行サービスがクレジットカードのバーチャルカードとして記憶に新しい。
従来の店頭で発行する方法よりも素早くカードを利用でき、最短5分で買い物を楽しむことができる。
しかし今回のクレディセゾンのバーチャルカードでは、希望者のみプラスチックカード、つまり実物のカード発行を受け付ける仕組みなので要注意。
さらに有名なバーチャルカードといえば、三井住友VISAバーチャルカードが挙げられる。
しかし三井住友VISAバーチャルカードはインターネット決済専用のカードなので、実店舗では利用できないという欠点も。
カードタイプの選択肢、利用可能な店舗の種類などを考慮すると、今回クレディセゾンからリリース予定のバーチャルカードやプラスチックカードは、柔軟性が高く他のカードよりもクオリティの高い仕上がりになっているといえる。