ビザ・ワールドワイドジャパン株式会社は2019年9月12日、VISAデビット、VISAのタッチ決済対応のクレジットカードの発行が2019年6月末に1000万を突破したことを記念して「Visa デビットならびにタッチ決済1,000 万枚達成記念イベント」を都内にで開催した。
スペシャルゲストとして、元レスリング選手の吉田沙保里氏と、お笑い芸人のダンディ坂野氏も登壇、キャッシュレスがいかに早くてよい決済手段であるかをアピールした。
冒頭に登壇したビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 代表取締役社長 スティーブン・カーピン氏は、キャッシュレスへの道のりまだ20%と遅れていると語る。多様な決済手段が乱立しているのが原因ではないかと考えており、VISAのタッチ決済はそれを解決する手段であると豪語する。
VISAのタッチ決済とは?
VISAのタッチ決済とは、レジにあるリーダーに非接触対応のVISAカードをタッチするだけで、サインや暗証番号の入力なしに支払いがスピーディーに完了する支払い手段。
実際にSquareの端末にVISAカードをかざすデモンストレーション
利用可能端末と店舗は急速に拡大している
VISAのタッチ決済が利用可能な場所や端末は、急速に増えており、2019年9月時点で、端末は直近6ヶ月で4倍に、発行枚数は直近6ヶ月で200%増で増えている。
三井住友カードは来年までに1000万枚の発行を目指す
パートナー企業である、三井住友カードでは、2017年7月のデビット、2019年3月から順次クレジットカードへのタッチ決済の標準搭載と開始し、現在300万枚、2020年7月までに1000万枚の発行を目指す。
イオンはレジ10万台で対応可能に
イオンフィナンシャルサービス株式会社は2020年3月末までにイオングループのレジ10万台でタッチ決済が可能になる整備を進めている。
さらに発行するイオンカードにおいても、VISAのタッチ決済に対応したクレジットカードに順次切り替えており、すでに300万枚が発行されており、来年には500万枚、2021年までに1000万枚まで増やす計画という。
拡がる利用可能店舗
VISAのタッチ決済が利用可能な店舗は、以下のような店舗で利用可能になっている。
- マクドナルド
- ローソン
- TSUTAYA
- Airport Limousine
- メガネスーパー
- 表参道ヒルズ
- ぐるなびPay
- Hotel Villa Fontaine
- Phiten
- KIX(関西国際空港)
- JTB(C→REX端末の店舗)
今後はイオングループを始めとして、さらに利用可能な店舗が拡がっていく。
また、同日9月12日にタクシーアプリを展開するJapan Taxiでは、セルフレジ型マルチ端末『決済機付きタブレット』の全国での稼働が1万台を突破し、さらに、今秋よりVISAのタッチ決済に対応すると発表した。
QR決済とタッチ決済はどちらに軍配があがるのか?
各種スマホQR決済が話題を集めるなか、ジェーシービーのQUICPayや、VISAのタッチ決済など、非接触技術を利用した支払い手段も大規模な展開が進んでいる。
スマホQR決済に比べてもジェーシービーやVISAは既存の決済インフラを強みとして、一気に攻勢をかけている。
2020年のオリンピックという一つの節目に向かって、どちらが主流の決済となるのか注目だ。
最終更新日:2021/02/26