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WiseがApple Pay対応、40通貨以上のデビットカードをiPhoneで使えるように

海外送金・外貨決済サービスのWise(ワイズ)は2026年5月12日、日本のMastercardデビットカード保有者向けにApple Payへの対応を開始した。iPhoneやApple Watchで40通貨以上の決済ができるようになる。

Apple Pay対応で何が変わるか

今回の対応で、WiseのデビットカードをiPhoneのウォレットアプリに登録し、Mastercardコンタクトレスロゴがある端末でかざして支払えるようになった。Apple WatchにもWalletアプリ経由で登録できる。支払い時にはFace IDまたはTouch IDで認証するため、物理カードを持ち歩かずに決済が完結する。

海外の店舗でも同様にiPhoneのタッチ決済として使えるため、旅先で現金を用意する場面を減らしたい人にとっては実用的な変化だ。

Wiseとは何か

Wise(ワイズ)は、イギリス発のフィンテック企業が提供する国際送金・外貨決済サービスだ。日本では資金移動業者として登録されており、銀行口座ではないものの、複数の通貨を保有して送受金・決済できる「マルチカレンシー口座」として機能する。世界1,900万人近くが利用しており、2026年度の取引額は2,430億ドルを超えている。

発行されるのはMastercardブランドのデビットカードで、クレジットカードとは異なり後払いではなく残高から即時引き落とされる。審査がなく、40種類以上の通貨を実際の市場レートに近いレートで両替して保有・使用できる点が大きな特徴だ。

通常のクレジットカードとどう違うのか

通常のクレジットカードは日本円建てで後払いする仕組みで、海外で使う際には各カード会社が設定した為替レート(銀行の基準レートにマージンを上乗せしたもの)と海外事務手数料が加算される。一般的に1.6〜3%程度の上乗せがある。

Wiseの場合、あらかじめ外貨を両替して保有しておくことで、市場の実勢レートに近い水準での決済が可能になる。海外旅行や海外送金の用途では、トータルの手数料がクレジットカードより低くなるケースがある。一方でポイント還元の仕組みはなく、チャージして使うプリペイド型のため、残高管理が必要になる。

どんな人が持つと便利か

  • 海外旅行の頻度が高く、現地通貨での支払いコストを抑えたい人
  • 海外への送金(家族への仕送り、フリーランスの報酬受取など)が必要な人
  • 海外ECサイトで外貨建て購入が多い人
  • 複数通貨を使い分けるビジネスパーソン・海外在住者

反対に、国内での日常的なキャッシュレス決済がメインで、海外との接点が少ない場合はWiseを開設する必要性は薄い。ポイントを貯めながら日本円で管理したいなら、通常のクレジットカードやQRコード決済のほうが使いやすい。

最終更新日:2026/05/12

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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