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楽天銀行・楽天証券のマネーブリッジ、未成年口座も優遇金利年0.58%に

楽天銀行と楽天証券は、口座連携サービス「マネーブリッジ」の対象を、2026年10月25日(日)(予定)から「こどもNISA」を含む未成年口座に広げると発表した。これまで成人口座に限られていた普通預金の優遇金利と、両口座間の自動入出金(スイープ)が、子ども名義の口座でも使えるようになる。

楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」、「こどもNISA」含む未成年口座も対象に

10月25日から0〜18歳未満の子ども名義口座でマネーブリッジが使える

マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券の両方に口座を持っていれば無料で申し込める口座連携サービスである。2011年4月の提供開始以来、対象は成人口座だけだったが、2026年10月25日(日)(予定)からは0〜18歳未満の子どもを対象とした子ども名義の未成年口座でも利用できるようになる。

2027年1月に始まる0〜17歳向けのNISAつみたて投資枠「こどもNISA」でも利用できる。両社は、未成年の顧客も成人口座と同じマネーブリッジの特典を受けられるようになると説明している。

子ども名義で使う場合も、楽天銀行と楽天証券の両方に口座があることが前提になる。楽天証券で子どもの口座だけを開いている家庭は、子ども名義の楽天銀行口座もあわせて用意する必要がある。

優遇金利は11月2日から年0.58%へ、0.10ポイントの引き上げ

今回の発表でもう一つ見逃せないのが、マネーブリッジ登録者に適用される楽天銀行普通預金の優遇金利が引き上げられる点である。現在は普通預金残高1,000万円以下の分に年0.48%(税引前)が適用されているが、2026年11月2日からは年0.58%(税引後年0.462%)に変わる。1,000万円を超えた分も年0.42%から年0.52%に上がり、どちらの残高帯も0.10ポイントの引き上げとなる。

普通預金残高 現在の優遇金利 11月2日からの優遇金利
1,000万円以下の分 年0.48%(税引後年0.382%) 年0.58%(税引後年0.462%)
1,000万円を超えた分 年0.42%(税引後年0.334%) 年0.52%(税引後年0.414%)

未成年口座への対象拡大が10月25日、金利の引き上げが11月2日と時期が近いため、子ども名義の口座は使い始めてまもなく新しい金利の対象になる見込みだ。

100万円を1年預けた場合の利息は税引後で約4,620円

金額に置き換えると、仮に100万円を1年間預け、その間に金利が変わらなかった場合、税引後の利息は年0.382%で約3,820円、年0.462%で約4,620円となる。差は年間で800円ほどだ。お年玉や祝い金など、すぐには使わない子どものお金を普通預金に置いている家庭にとっては、連携の設定だけで受け取れる利息が変わることになる。

優遇金利が付くのは設定を終えた翌月から

優遇金利は、前月末の時点でマネーブリッジの設定が完了している顧客に、当月の1カ月間適用される仕組みである。設定した当日から金利が変わるわけではなく、月末までに設定を終えているかどうかで翌月の扱いが決まる。この条件に沿えば、10月25日の対象拡大後、10月末までに設定を終えた口座が11月から優遇金利の対象になると考えられる。

また、普通預金金利は変動金利であり、金融情勢などによって予告なく変更される場合がある。年0.58%という水準がこの先も続くと決まっているわけではない。

こどもNISAの積立資金を銀行から自動で入金するスイープ機能

マネーブリッジを設定すると、楽天銀行と楽天証券の間の資金移動を自動で行うスイープ機能が使えるようになる。動きは次の2つである。

  • 楽天証券での取引時に不足する資金を、楽天銀行の預金残高から自動で入金する
  • 楽天証券口座にある資金を、毎営業日の夜間に楽天銀行へ自動で出金し、優遇金利が適用される普通預金に預け入れる

マネーブリッジの仕組み。楽天銀行と楽天証券の間で自動入金・自動出金が行われ、楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用される

子どもの資産づくりに当てはめると、積立に使うお金を楽天銀行の子ども名義口座に置いておけば、買付のたびに証券口座へ入金する手間がなくなる。資金は買付に使われるまで優遇金利の付く普通預金に置かれるため、待機させているお金にも利息が付く。両社は、マネーブリッジを活用することで、こどもNISAを含む未成年口座での資産づくりがスムーズになるとしている。

未成年口座で自動スイープの対象になる商品

未成年口座で自動スイープの対象となる商品は、次のとおり定められている。こどもNISAで使う投資信託の積立も含まれている。

  • 国内株式(現物。「かぶミニ®(単元未満株取引)」「かぶツミ®(国内株式積立)」を含む)
  • 米国株式(円貨決済。積立を含む)
  • 投資信託(積立を含む)
  • 債券(円貨決済)
  • 楽ラップ
  • IPO/PO
  • 金・銀・プラチナ

米国株式と債券は円貨決済の取引に限られている。この一覧にない取引は自動スイープの対象外となるため、その場合は自分で入金の手続きをする必要があると考えられる。

楽天証券の取引で楽天ポイントが貯まるハッピープログラム

楽天銀行の優遇プログラム「ハッピープログラム」にエントリーすると、楽天証券での取引に応じた特典として楽天ポイントが貯まる。マネーブリッジを設定するだけでは対象にならず、別途エントリーが必要な点は押さえておきたい。

未成年口座のマネーブリッジ登録と入金で現金2,000円のキャンペーンも予定

未成年口座でマネーブリッジが使えるようになることを記念し、未成年口座の顧客を対象としたキャンペーンも開催される予定だ。エントリー、マネーブリッジの登録、楽天銀行口座への入金を行うと、現金2,000円がプレゼントされる。

ただし、今回の発表で示されたのは条件の大枠までである。実施期間、必要な入金額、進呈の時期といった詳細は明らかになっておらず、近日中に楽天銀行のウェブサイトで案内される。エントリーが条件に含まれているため、登録や入金を先に済ませても対象にならない可能性がある。キャンペーンを目当てにするなら、詳細の公表を待ってから手続きの順番を決めたい。

設定口座数700万を超えたマネーブリッジ、家族での利用に広がる

マネーブリッジの設定口座数は、2026年8月に700万口座を突破した。楽天証券では2026年10月1日からこどもNISA口座の開設受付が始まっており、2026年6月末時点で全口座開設者の19.9%を20代以下が占めている。両社は、こどもNISAを活用した家族での資産づくりが今後増えると見込んでおり、今回の対象拡大はその受け皿を整える動きといえる。

なお、楽天銀行と楽天証券は、2026年10月1日の楽天グループのフィンテック事業再編により、新楽天銀行グループとして再編された。両社は今後、グループ内のサービス連携をこれまで以上に進める方針を示している。

子ども名義で積立と預金を両方持つ家庭は設定しておきたい

今回の対象拡大の恩恵を受けやすいのは、楽天証券でこどもNISAなど子ども名義の投資を始める予定があり、あわせて子どものお金を預金でも持っておきたい家庭である。申込は無料で、設定すれば積立資金の入金の手間が減り、預金の金利も上がる。すでに親自身がマネーブリッジを使っている家庭であれば、同じ仕組みを子どもの口座にも広げるかたちになる。

一方で、優遇金利は変動金利で、適用には前月末までの設定完了という条件がある。子ども名義の楽天銀行口座を新たに開く手間も含めて考える必要があるだろう。預金金利だけを比べて預け先を決めるのではなく、こどもNISAの積立をどの証券会社で行うかとセットで判断するのが現実的だ。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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