4日、ゆうちょ銀行が2019年5月にスマホ決済アプリの「ゆうちょPay」を導入すると発表した。
「ゆうちょPAY」はスマートフォンで利用できるコード決済アプリで、ゆうちょ銀行の口座から即時引き落としで支払う形式だ。
キャッシュレス決済サービスが普及する流れにおいて、ゆうちょ銀行の参入は大きな意味を持つ。
「ゆうちょPay」の特徴
「ゆうちょPay」はQRコード決済サービスで、支払い方法は2種類ある。
- スマホに表示したコードを店舗側で読み取るパターン
- 店舗側が表示したコードをスマホでスキャンするパターン
「ゆうちょPay」の大きな特徴として、ゆうちょ銀行の口座と直結して即座に引き落としをすることから、チャージなどの必要がなく、クレジットカードの登録も必要ないという点がある。
ゆうちょ銀行口座と直結するため、メインバンクがゆうりょ銀行の方には大きなアピールポイントを持っていると言えるだろう。
また、使い過ぎが怖いという方でも利用限度額を1日200万円を上限として自由に設定できるため、スマホ決済アプリの入門にも適している。
クレジットカードでよく言われる使いすぎの心配や、支払日を気にする必要もないのだ。
口座から引き落とされた際には通知が届くため、不正利用の対策もできているので安心だ。
【「ゆうちょPay」利用の流れ】
- アプリストアからスマホにアプリをダウンロード
- アプリの初期設定を行う
- 対応店舗にて決済時に「ゆうちょPay」を利用することを告げる
- QRコードを読み取る
- 決済完了
- 口座引落通知メールが来る
「ゆうちょPay」が使える場所は、駅券売機でのキャッシュアウト(現金引き出し)や、各種料金の請求書のお支払いなどが発表されている。
利用可能店舗にはサービスロゴか加盟店マークがあるので、それを目印にすれば良い。
サービス対応店舗は順次拡大予定とされている。
「ゆうちょPay」と他スマホ決済アプリの違い
PayPay、楽天ペイ、LINE Payといった利用者が多く普及率の高いスマホ決済アプリと「ゆうちょPay」を比較するといくつかの違いがある。
「ゆうちょPay」はゆうちょ銀行口座からの引き落とし専用スマホ決済アプリとなっており、クレジットカード登録もできない。
一方、PayPayや楽天ペイはクレジットカードを登録することが可能で、クレジットカード払いにすればアプリの還元率とは別にカードのポイント還元も受けられる。
LINE Payは現在のところクレジットカードの登録はできても実店舗での決済には使えないが、近々LINE Pay VISAカードを発行予定で、こちらのみクレジットカード払いが可能となる予定だ。
「ゆうちょPay」はクレジットカードカードの登録ができないため、決済にてポイント還元がないというのは要注意だ。
さらに、現在発表されている情報を見る限りでは「ゆうちょPay」にはアプリ自体のポイント還元もない。
PayPay、楽天ペイ、LINE Payはアプリ自体にポイント還元機能が付いている。
ポイント還元が存在しないというのは、QRコード決済サービスとしてみたときに欠点と言わざるを得ないだろう。
「ゆうちょPay」はこんな人にオススメ
ゆうちょ銀行の口座をメインに利用している方で、QRコード決済を使いたい方に適しているサービスが「ゆうちょPay」だ。
また、クレジットカードを登録する必要がないため、クレジットカードを持っていないがQRコード決済したいという方にも適している。
決済してすぐにゆうちょ銀行口座から引き落とされるというシステムのため、チャージなしでキャッシュレスサービスを使いたい方や、他のスマホ決済アプリが残高不足で使えない状態のサブアプリとしても役立つだろう。
お得なスマホ決済アプリを利用したいのであれば、アプリとクレジットカードのポイントを二重取りすることで高還元率が狙えるPayPayか楽天ペイが良いだろう。
どのアプリにもメリット・デメリットがあるため、自分に合ったスマホ決済アプリを利用しよう。
最終更新日:2019/12/11