アメリカン・エキスプレスは、2026年11月2日以降の締め日から導入予定だった紙のカードご利用代金明細書手数料(1通220円・税込)の請求を延期した。開始日は未定で、決まり次第あらためて公式サイトで告知するとしている。
11月2日からの手数料請求は延期、開始日は未定
アメリカン・エキスプレスは2026年10月21日、公式サイトの最新情報ページ「紙のカードご利用代金明細書手数料導入のご案内」を「2版」として更新し、タイトルに【導入日延期のお知らせ】を加えた。告知では「2026年11月2日以降の締め日より導入を予定しておりましたが、ご請求を延期することといたしました」と説明している。
新しい開始日は示されておらず、「ご請求の開始日が決まりましたら、改めて本ウェブサイトでお知らせいたします」との記載にとどまる。延期の理由についても告知には記載がない。
8月31日の発表から約1か月半での延期
この手数料は、2026年8月31日公開の告知(初版)で発表されたものだ。紙の明細書の郵送を希望する会員を対象に、明細書が発行された月に1通220円(税込)を請求する内容で、2026年11月2日以降の締め日から適用される予定だった。オトクレでも9月1日に導入予定として報じている。
今回の2版では、導入予定日の直前に請求の開始を先送りした形となる。一方で、手数料の金額や適用条件を説明する本文は初版の内容がそのまま残されており、告知の表現も「延期」のみで、制度そのものを取りやめるとはしていない。
読者にとっての意味:急ぐ必要はないが、制度は残る
紙の明細書を受け取っている会員にとって、11月の締め日までにオンライン明細書へ切り替えなければ手数料がかかる、という状況はひとまずなくなった。11月以降も、新たな開始日が告知されるまでは紙の明細書に手数料は請求されないことになる。
ただし、公式の表現はあくまで「延期」であり、撤回や中止ではない。開始日が決まれば再び告知される見込みのため、紙の明細書を続けたい人も、自分のカードが対象になるのか、手数料がかからない条件に当てはまるのかを今のうちに把握しておくとよいだろう。
また、告知には「設定変更のタイミングによっては、登録後最初の明細書が現在の受け取り方法で送付される場合があります」との注意書きもある。開始日の告知から適用までの期間がどの程度になるかは現時点でわからないため、いずれオンライン明細書に移るつもりであれば、余裕のある今のうちに切り替えておくのも一つの選択肢になる。
延期された手数料の内容
詳細ページ「紙の明細書手数料」で示されている手数料の内容は以下のとおりだ。開始時期は未定となったものの、金額や条件は初版から変わっていない。
| 手数料 | カードご利用代金明細書が発行された月のみ220円(税込)/1通(導入前は無料) |
| 当初の導入予定 | 2026年11月2日以降の締め日から(延期) |
| 新しい開始日 | 未定(決まり次第、公式サイトで告知) |
| 対象 | 紙のカードご利用代金明細書の郵送を希望する会員 |
| 対象外のカード |
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プラチナやペルソナアメックスなどは対象外
詳細ページでは、プラチナ、ビジネス・プラチナ、ペルソナアメックス、アメックス・ブルー、アメックスのBLUEの5種類が対象外とされている。これらのカードを持つ会員は、紙の明細書のままでも手数料はかからない。それ以外のカードで紙の明細書を受け取っている場合は、開始日が決まれば手数料の対象になる可能性があるため、手元のカード名を一度確認しておきたい。
手数料がかからない5つのケース
対象カードであっても、以下のいずれかに当てはまる場合は手数料が適用されない。
- オンライン明細書に設定している場合
- カードを解約している場合
- 請求金額が0円以下の場合
- 年会費/月会費を含め、カードの請求がない場合
- アメリカン・エキスプレスの判断等により、紙の明細書を送付している場合
注意したいのは4つ目の条件だ。適用外になるのは年会費・月会費を含めて請求がまったくない場合に限られる。カードを使っていなくても、年会費や月会費が請求される月は手数料の対象になる。
よくある質問から読み取れる注意点
詳細ページのよくある質問では、判断に迷いやすい2つのケースについて回答が示されている。
明細書の再発行を郵送で頼んでも手数料はかからない
明細書の再発行を郵送で希望した場合、明細書手数料は請求されない。再発行は、手持ちのカードの問い合わせ先に連絡して依頼する。毎月の郵送ではなく、必要なときだけ紙で手元に置きたい人にとっては、この再発行の扱いが一つの目安になるだろう。
年会費・月会費だけの月も手数料の対象
カードの利用がなく、年会費や月会費のみが請求される月でも、紙の明細書を設定していれば手数料の対象となる。普段はあまり使わず、年会費の支払いだけが発生しているカードを紙の明細書のままにしている場合、開始後はその月に220円が上乗せされることになる。サブカードとして保有している人ほど見落としやすいポイントだろう。
オンライン明細書への切り替え方法
オンライン明細書に切り替えれば、手数料はかからない。切り替えには会員向けサービス「マイアカウント」への登録とログインが必要で、アプリとウェブのどちらからでも設定できる。
アプリから切り替える場合
アプリにログインした後、メニュータブから「オンライン明細書の設定」を開き、「オンライン明細書に登録する」をオンにする。画面をたどる手順が少ないため、普段からアプリを使っている人にはこちらが手軽だ。
ウェブから切り替える場合
マイアカウントにログインした後、「登録情報の変更」タブから「オンライン明細書の設定」を選ぶ。送付方法に関する特約を確認して同意し、「オンライン明細書(ペーパーレス)に登録」を選択したうえで、画面右下の確定ボタンを押せば手続きは完了だ。
オンライン明細書でできること
オンライン明細書に切り替えると、Eメールで通知が届くため、確認の見逃しを防げる。請求金額はいつでも確認でき、明細書のダウンロードも可能だ。PDFの明細書は、ウェブからなら2005年12月以降の分、アプリからは直近24か月分をダウンロードできる。
紙の明細書を家計簿や経費精算の控えとして保管している人は、PDFで代用できるかどうかを基準に判断するとよいだろう。紙で受け取りたい事情がある場合も、開始日の告知が出るまでは手数料はかからないため、対象カードかどうか、適用外の条件に当てはまるかを確認したうえで落ち着いて検討できる。












