現在クレジットカードは数百種類以上発行されており、日々新たなクレジットカードが誕生している。
業界関係者ですら見たことも、聞いたこともないクレジットカードもある。
無数に溢れかえるクレジットカードの中で、「持つカードを1枚だけに絞ってください」と言われたらどのカードを選ぶだろうか?
筆者ならば「消去法」で選ぶと考えた。本記事では持つカードを1枚だけに絞る時の考え方を紹介する。
まずは何より国際ブランド
クレジットカードを選ぶ上で絶対に避けて通れないのが「国際ブランド」の選択だ。
上述したように持つカードを1枚だけに絞る前提であれば、必然的に選択する国際ブランドは「VISA」か「Mastercard」に絞られる。
使える店舗がなるべく多いブランドで、海外での利用もできるブランドを、と考えた場合は上記2つのブランド以外はありえないと言ってもいい。
他の選択肢としてはJCBとアメックスもあるが、正直なところを言えばあくまでサブカードやステータスカードとしての位置付けを超えられないだろう。
現在は国内でしか使わないからJCBでも良い、ステータス性が高く見た目がかっこいいからアメックスが良いという考え方は人それぞれだが、筆者の場合はそうは考えないという話だ。
できる限りその1枚で適用できる範囲を広くしようと考える。
一般かゴールドか、はたまたプラチナか
次に選択するべきなのはクレジットカードのランクだろう。
同じブランド、同じクレジットカード会社から出ているカードでも、一般、ゴールド、プラチナ、ブラックなどのランクに分けられる。
持つカードを1枚だけに絞る前提であれば、筆者はゴールドかプラチナのランクを選ぶ。
理由としては3つあり、限度額と付帯サービスの充実度、自分から申し込みができるかどうかだ。
限度額
1つめの理由としては限度額だ。
持つカードを1枚に絞る場合、普段使いをするならばできるだけ限度額は高い方がいい。
クレジットカードで支払いたいのに限度額が気になって自由に使えないという状況を避けたいし、いざという時の大きな出費にも備えたいと考えるからだ。
一般カードとゴールドカードを比較すると、ゴールドカードの方が限度額は高く設定される傾向にある。(どちらも審査に通る前提でだが)
もちろんクレヒスや他社からの借入状況、個人の属性に左右される部分ではあるが、これらの条件を無視すればランクが高いカードほど限度額は高くなる。
付帯サービス
2つめの付帯サービスの面でいうと、一般カードとゴールドカードの間には大きな差がある。
一方でゴールドカードとその上のプラチナやブラックには、それほど大きな差がないことが多い。
もちろんランクが高いカードの方が年会費が高くなる分だけ付帯サービスも充実し豪華になるが、絶対にプラチナやブラックでないとダメということはあまりない。
具体的には、月額料金制の動画サイトなどを思い浮かべてみてほしい。
無料会員と有料一般会員を比較すると、視聴できる動画数や画質などに大きな差がある。
しかし有料一般会員と有料プレミアム会員では、画質がさらに良くなる、ダウンロードもできるようになる、という具合にあくまでプラスαでしかない場合が多いはずだ。
クレジットカードの一般カードとゴールドカード、プラチナカードもそのぐらい感覚だと考えてもらえれば良い。
自分から申し込めるか
3つめの自分から申し込みができるかどうかという点は、一部のプラチナカードやブラックカードがインビテーション(招待)制だからだ。
自分から申し込めないカードは今回のお題においては消去法的に除外されるということだ。
ちなみに、現在のクレジットカードのゴールドカードは、ほぼ全てが自分から申し込めると考えて構わない。
プラチナカードも一部がインビテーションではあるものの、半数以上は自分から申し込むことが可能だ。
Amazonでポイントアップするか
クレジットカードには特定の場所で還元率がアップするカードが多い。
特定のコンビニ、特定の百貨店、特定の飲食店、特定の航空会社など様々だ。
しかし筆者が消去法的に1枚のカードを選ぶならば、上記のような場所でしか還元率がアップしないカードは絶対に選ばない。
強いていうならば特定のコンビニで還元率がアップするカードはまだ選択肢として考えても良いというレベルだ。
理由は簡単で「利用頻度」と「利用金額」の問題だ。
特定の百貨店や特定の飲食店などは、1回あたりの利用がそれほど大きな金額になるわけでもないのに、年間の利用頻度もそこまで多くないはずだ。
航空会社などはもっと顕著で、よほどの旅行好きか出張が多いビジネスマン以外は、年に数回利用すれば良い方だろう。
それよりも筆者ならば「Amazon」で還元率がアップするカードを選ぶ。
なぜなら、Amazonで取り扱っている商品数、利用頻度は非常に魅力的だからだ。
筆者の場合は一般的な食材以外はほとんどAmazonで注文してしまう。
自宅まで運んでくれるし、何より店舗で買うよりも安い場合が多い。
実際に自分が実物を見て決めないと不安な商品以外は全てAmazonで購入する。
自分が良く利用する場所を知る
クレジットカードを作る上でお得に買い物がしたいと考えるならば、上記のように自分がどこでお金を使っていることが多いかを正確に知るべきだ。
年間での支出を記録し、そのうちの大部分がカード払いできれば、非常に多くのポイント還元をうけることができるからだ。
筆者の場合はそれがたまたまAmazonだったというだけで、Yahoo!ショッピングの人もいれば、楽天市場の人もいれば、特定のコンビニや特定の飲食店の人もいるかもしれない。
できる限り自分が使う頻度と金額が多い店舗で還元率が高いカードを選ぶのは非常に大切なことだ。
最後は見た目
最終的な決め手になるのは自分がそのカードの見た目などを好きになれるかどうかというところだろう。
筆者の場合は見た目の「高級感」「どこで出しても恥ずかしくない」「ビジネスシーンでも使える」ということを重視したいため、一般カードやキャラクターカードという選択肢は考えない。
人によっては特定のキャラクターカードが良いという人もいるかもしれないし、特定のアーティストとのコラボカードが良い人もいるだろ。
私が選ぶ一枚は「エポスゴールドカード」
マルイが発行する「エポスカード」の上位版カードが「エポスゴールドカード」だ。
筆者は社会人になりたてのころからエポスカードを愛用しており、現在はエポスプラチナカードをメインカードとして利用している。
なぜエポスゴールドカードを選ぶかというと、以下のようなメリットがあるからだ。
- 安定のVISAブランド
- 年間50万円の利用で以降の年会費がずっと無料
- 海外旅行保険が最高1,000万円付き
- ポイントアップサイト(たまるマーケット)あり
- 年間利用額に応じてボーナスポイントで還元率アップ
- 選べるポイントショップで還元率1.5%
- 年会費無料のファミリーゴールドカード(家族カード)発行可能
- ファミリーボーナスポイントで還元率アップ
以下で上記のメリットについて補足しよう。
VISAブランンド、年会費無料、海外旅行保険付き
上述したように、1枚だけクレジットカードを持つならばVISAブランドを選んでおけば困ることはない。
また、エポスゴールドカードは「ゴールドカード」にも関わらず年会費を無料にすることが可能な優れものだ。
年会費が比較的安く設定されているゴールドカードはたくさんあるが、無料になるカードはほとんどないため、非常に貴重な存在と言える。
年間50万円の利用という点についても、メインカードとして利用すればそれほどハードルは高くないはずだ。
何よりも、「1度」だけ年間50万円以上利用すれば良いため、毎年一定金額以上使わなくていけないという条件でないのが非常に嬉しい点だ。
ゴールドカードにしては若干金額が控えめだが、最高5,000万円補償の海外旅行保険(利用付帯)も付いているため安心できる。
ポイントアップサイト(たまるマーケット)あり
エポスカードの会員ならば誰でも利用できるポイントアップサイトが「たまるマーケット」だ。
「たまるマーケット」を経由して対象のサイトで買い物をするだけでポイントアップが可能なため、絶対に使っておきたいサービスだ。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングが対象となっているため、ネットショッピングをよく利用する場合でもほぼ問題ないはずだ。
上述の通り、筆者はAmazonのヘビーユーザーなため、たまるマーケットの恩恵が非常に大きい。
一般カードにない超お得なサービス
以下のサービスは一般のエポスカードにはない、大変お得なサービスだ。
上述した「一般カードとゴールドカードの差」が、まさに以下のサービスに現れている。
- 年間利用額に応じてボーナスポイントで還元率アップ
- 選べるポイントアップショップ登録で還元率1.5%
- 年会費無料のファミリーゴールドカード(家族カード)発行可能
- ファミリーボーナスポイントで還元率アップ
年間利用額に応じたボーナスポイントと通常ポイントを合わせた還元率は、100万円利用と仮定し場合以下のようになる。
- 通常ポイント:5,000円分
- ボーナスポイント:10,000円分
- 合計還元率:1.5%
通常の還元率が0.5%と決して高いとは言えないエポスカードの弱点を、ゴールドカードならではのサービスが見事に打ち消している。
選べるポイントショップ登録で還元率1.5%は、3つまで好きなショップを選択することができ、選択したショップでの還元率が1.5%になるというお得なサービスだ。
対象のショップはスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ファッション、ブランド、公共料金、電話、TV、インターネットなど、生活する上で欠かせないジャンルがほとんどカバーされている。
ちなみに筆者はイオン、ユニクロ、エネオスの3つを登録している。利用頻度や利用金額がショップを選べば、日常の買い物が非常にお得になる。
さらに、年会費無料でファミリーゴールドカード(ゴールドカードの家族カード)を発行することができ、本会員と家族会員のカードの利用合計によってボーナスポイントを獲得できる。
これらの「ゴールドカードならではのサービス」を受けることでエポスカードの本領が発揮されるため、まさに一般会員と有料会員の違いといったイメージだ。
エポスゴールドカードの場合は条件によって有料会員のサービスを受けながら、年会費を無料にできるため、一般カードよりも絶対にゴールドカードを作っておきたいカードだ。
最終更新日:2023/10/11