クレジットカードではポイントがもらえたり、キャッシュバックが受けられたり、マイルが貯まったり、と様々な「新規入会キャンペーン」が開催されている。
すでにクレジットカードを持っている人にはメリットのないキャンペーンだが、これからクレジットカードを作ろうと考えている人には重要な部分だろう。
中には数千〜数万円分のポイントがもらえたり、数万円する年会費が無料になるというキャンペーンもある。
しかし、クレジットカードの「新規入会キャンペーン」には落とし穴があることを知っておかなくてはならない。
ただクレジットカードを作成すれば、表記されている金額分のポイントやマイルが丸々もらえるかというと、そうではない場合が多いからだ。
本記事ではクレジットカードの「新規入会キャンペーン」について、業界関係者が赤裸々に語っていく。
キャンペーンの適用条件に注意!
上述したように、クレジットカードの「新規入会キャンペーン」には落とし穴がある。
具体的には以下のような「キャンペーン適用条件」に注意しなくてはならない。
<キャンペーン例>
(総額)
今なら最大10,000ポイントプレゼント!
(条件)
- 新規入会で3,000ポイント
- 3ヶ月以内に50万円以上利用で3,000ポイント
- リボ払い設定で3,000ポイント
- web利用明細登録で500ポイント
- アプリインストールで500ポイント
上記のようなキャンペーン適用条件の場合、ただクレジットカードを新しく作っただけでもらえるポイントは[1]の条件である「3,000ポイント」のみだ。
総額では「最大10,000円」となっているが、キャンペーンの内訳とそれぞれの適用条件が異なっているためこのような現象が起こる。
[4]と[5]の「web利用明細登録」や「アプリインストール」などは、クリアするハードルが低いものの、もらえるポイントも少ないということだ。
要注意は「リボ払い設定」
上記のようなキャンペーン適用条件で最も気をつけなければならないのが[3]の「リボ払い設定」だ。
リボ払いは月々の支払い額が一定の金額になり、出費額を安定させる支払い方法だが、手数料(金利)がかかるため支払い総額が増えるというデメリットがある。
月々の支払い額(返済額)が少なく、リボ払い利用額が多い場合などは、利息の支払いがほとんどとなり、元金がほとんど減らず、いつまで経っても借金が返し終わらないという事態にもなりかねない。
しかもタチが悪い事に、クレジットカード会社はリボ払いにそれらしい名前をつけていることが多く、パッと見ではリボ払いだとわからないまま申し込んでいたというケースもある。
クレジットカード会社からすればリボ払いの手数料は貴重な収入源であるため、可能な限りリボ払いを使ってもらいたいと思っているのだ。
リボ払いは一概に悪い面ばかりではないが、安易に手を出してしまうと自分の首を締めるので注意すべきだ。
年会費無料はたいてい「初年度」のみ
クレジットカードには上述した「10,000ポイントプレゼント」などのキャンペーンだけではなく、「年会費無料(初年度年会費無料)」というキャンペーン特典が付いてくる場合がある。
中にはずっと年会費が無料になるキャンペーンを行っている場合もあるが、大抵の場合は「初年度年会費無料」であることを覚えておこう。
「初年度年会費無料」とは、文字通り最初の1年だけ年会費が無料になるという特典だ。
裏を返せば2年目以降は年会費が発生するというになる。
年会費が数千円のカードであればそこまで気にする必要はないが、年会費数万円のクレジットカードとなると話は変わってくる。
年会費無料のキャンペーンでクレジットカードに申し込む際は、いつまで無料なのか、有料になったらいくらなのかを必ず事前にチェックしておこう。
時期によってキャンペーンは異なる
クレジットカードの「新規入会キャンペーン」はいつも同じ内容のキャンペーンだとは限らない。
むしろ、ほとんどのカード会社が2〜3ヶ月に1回程度の頻度でキャンペーンを変更する。
前回のキャンペーンと比較すると、今回のキャンペーンは2倍以上のポイントがもらえるといった場合もある。
ほとんどのキャンペーンは月をまたぐ際に内容が切り替わるので、月末に申し込もうと考えている人は特に注意が必要だ。
数日空けてから申し込みをするだけで、獲得できるポイントが大きく異なる場合もある。
また、その逆もまた然りで、今月申し込んでおいた方がお得だった!といった場合もある
新規入会だけで全額もらえるキャンペーンを探す
新規入会キャンペーンには思わぬ落とし穴があり、全額獲得しようと考えると場合によってはリボ払いの設定が必要なことなどがある。
しかし、中にはただクレジットカードを作っただけでキャンペーンが全額適用されるカードもある。
クレジットカードを選ぶ上で、「新規入会キャンペーン」の特典を決め手にする場合は、キャンペーンの詳細を必ず確認してから申し込むべきだ。
最も確実なのはキャンペーンに内訳が存在せず、純粋な入会だけで特典がもえらえるカードだ。
最終更新日:2019/09/18