24日、楽天はJCBとの合意により、スマホアプリ決済サービス「楽天ペイ」にてJCB、American Express、Diners Club、Discoverの4ブランドが登録可能になったと発表した。
JCBが他社のQRコード決済サービスへの対応に合意したのは今回が初。
なお、導入は今年から来春にかけて順次展開していくとのこと。
今回の対応により、楽天ペイはQRコード決済サービスにおける対応ブランド数が業界最多となった。
現在、利用できるのは以下の6ブランドとなる。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express(アメックス)
- Diners Club
- Discover
他社のQRコード決済サービスと比較して、対応ブランド数の多さでは頭一つ抜けていると言える。
楽天ペイの特徴
楽天ペイ対応機種は、iOS 8.0以上、Android 4.3以上だ。
iOS、Andoridと二つのOSに対応しているため、非常に多くのスマホで利用が可能。
楽天ペイのメリットで注目したいのは以下の点だ。
- 楽天ペイ決済で0.5%還元、楽天カードなら+1%還元
スマホ決済サービスの中で、非常にポイントが貯まりやすいのがもっとも大きな特徴だ。
スマホ決済単体で0.5%還元、支払いクレジットカードを楽天カードにすれば1.0%還元、あわせて1.5%還元という驚異の還元率となる。
楽天スーパーポイントは他社ポイントへの移行が充実している。
さらに、楽天市場での買い物代金にも充当できることから、非常に使いやすいポイントだと言える。
そのため、積極的に貯めても損をすることはまずないはずだ。
さらに、2018年に実施された調査により、QRコード決済サービスの中で「ポイントが貯まるアプリ」として満足度No.1を獲得している。
また、2017年のユーザー投票による「Google Play Best of 2017 ユーザー投票部門 アプリ」でTOP20にノミネート。
QRコード決済アプリの中では、非常に安定した評価を得ているといえる。
対応ブランド数がピカイチ
楽天ペイがJCB、American Express、Diners Club、Discoverの4ブンラドに対応したことで、主要なクレジットカードブランドには全て対応したと言える。
一方で、他社のQRコード決済サービスのクレジットカードブランド対応状況は主に以下となっている。
- paymo:VISA、MasterCard
- Pay ID:VISA、MasterCard
- LINE Pay:残高から支払い
- Origami Pay:VISA、MasterCard
- d払い:VISA、MasterCard、dカード
以上のように、ほとんどのQRコード決済サービスがVISAとMasterCardにしか対応していないというのが現状だ。
楽天ペイの対応ブランド数はピカイチだ。
JCBが他社QRコード決済サービスに初対応
今回、JCBが初めてQRコード決済サービスに対応したことで、JCBカードユーザーが楽天ペイの利用を検討できるようになった。
上記のように、JCBはOrigami Payやd払いなど、国内QR・コード決済アプリサービスにはこれまで対応していない。
モバイル決済の導入手数料が原因だったという見方が有力だが、3.74%の手数料で楽天ペイへの導入に踏み切ったのは大きな転換点となりそうだ。
モバイル決済の加盟店手数料は、3%を切るサービスも登場してきており、競争が激化している。
中国のように、加盟店手数料が1%未満になればそれだけ導入する店舗も増え、消費者にとっても使いやすい環境が整備される。
対応ブランドの強化、加盟店手数料の緩和が進めば、これからますますキャッシュレス社会化は加速していくだろう。
最終更新日:2019/08/24