丸井グループには、ポイント投資やクレジットカードを使ったつみたて投資ができるサービスを提供している、tsumniki証券株式会社という証券会社がある。
tsumiki証券は、日本で初めてクレジットカード払いで投資信託を購入できるサービスを提供した。tumiki証券では、エポスカードで投資信託を購入できる。
クレジットカードによる投資は、投資による利回りに加えて、クレジットカードのポイント還元を受けられるというメリットがある。
tsumiki証券では、投資について学べるセミナーやイベントも開催している。また、一部のマルイ店舗では、投資について相談できる場も設けられている。
エポスカードでつみたて投資をする方法
tsumiki証券で口座を開設する
tsumiki証券のサービスを利用するためには、まず、口座開設を行う。
口座開設申込の手順
口座開設にあたっては、以下の書類などが必要だ。
- スマートフォン
- マイナンバー書類
- 本人確認書類
また、口座開設手続きにおいては、「名前」「住所」「生年月日」の3つが、「エポスカードの登録内容」と「本人確認書類」に一致しなければならない。
変更が必要な場合は、口座開設手続き前に対応しておこう。口座開設の手順は次の通り。
- エポスNetにログイン、氏名・住所が合っているか確認
- 特定口座の源泉徴収(あり・なし)を選択
- つみたてNISAの設定を選ぶ
- 書面・約款を読む
- マイナンバー書類・本人確認書類をアップロードする
以上が口座開設の申込手順だ。
「2.特定口座の源泉徴収(あり・なし)を選択」は、確定申告を証券会社・銀行に任せるか、自分で行うかの違いだ。
また、「3.つみたてNISAの設定を選ぶ」では、つみたてNISAの口座は1人につきひとつしか作れないので注意しよう。
すでに他社でNISAを利用している場合は、tsumiki証券ではつみたてNISAを設定できない。もし設定したい場合は、先に利用中の他社の口座を廃止する必要がある。
申込完了後の流れ
口座開設の申込が完了すると、3~5日後に特定口座が開設されたことがメールにて通知される。
なお、つみたてNISAを利用する場合は、申込完了後2週間程度で、つみたてNISA口座の開設完了がメールにて通知される。
そして、口座開設の申込完了から1週間程度で、「口座開設完了のご案内」が転送不要・簡易書留郵便で届く。
「口座開設完了のご案内」に記載された「店舗No」と「口座番号」により、マイページにログインできるようになる。
マイページで商品・金額を選択、カードでつみたて投資
tusmiki証券では、以下の4つの商品を購入できる。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:分散安定型。債権への投資割合が大きい。
- セゾン資産形成の達人ファンド:世界成長型の商品。世界中に分散投資。
- コモンズ30ファンド:国内安定型。強い日本企業30社に集中投資。
- ひふみプラス:未来応援型。国内外の成長を見守りたい企業に投資。
商品の購入は、ポイントおよびエポスカードで可能。ただし、ポイント投資ではつみたてNISAは使えない。
ポイントは1エポスポイント=1円として、100ポイント~上限なしで利用できる。
エポスカードは、100円~50,000円で利用が可能。毎月自動で引き落とされるので、手間がかからない。
また、つみたてが開始された月を基準に1年ごとに、年間のつみたて金額×0.1%(初年度)~0.5%(5年目以降)のエポスポイントが付与される。
さらに、ゴールド・プラチナカードでは、つみたて金額が年間利用分に加算される。
なお、つみたてNISAの利用は年間40万円(毎月33,333円)が上限となっている。
非課税でお得&分散投資で低リスク!
NISA(ニーサ)とは、簡単に説明すると「少額投資をした時の運用益・配当金などが非課税になる制度」である。
たとえば、投資信託で10万円の利益を上げた場合、通常だと2万円ほど税金で持っていかれるが、NISAの場合は10万円がそのまま手元に来る。
非課税枠には上限があるものの、毎年120万円まで&最長5年間の投資と、余剰資金で投資をする分には充分だ。
特に、小額&分散方式で安定した長期投資を行いたい人(特に若者や投資初心者)にとっては、かなりハードルの低くメリットの大きい制度といえる。
毎月一定額を長期で運用できる
今回、マルイグループが証券会社を立ち上げて取り扱うのは、上述したNISAの仕組みを利用して2018年1月に金融庁がスタートさせた「つみたてNISA」だ。
口座から自動で一定額引き落とす「つみたてNISA」は、金融庁が厳選した商品を毎月、決められたタイミングで自動購入するため、相場を見る必要もない。
これにより、投資のハードルである「商品選び」や「投資判断」の手間を自動積立でカットし、分散投資でリスクが下がる。
そこに、運用コストを徹底的に下げたNISAのメリットが噛み合い、若年層や初心者に手を出しやすい投資信託になっている。
ただし、投資信託には元本割れリスクがあり、必ずしも儲けられるわけではない。その点は留意しておこう。
しかし、非課税で利回りを得られるだけでなく、NISAの掛け金は非課税となるため、課税所得がある層にとっても節税目的でつみたてNISAに投資するメリットは大きいのだ。
NISAをクレカで払いで購入できることのメリット
上記の「つみたてNISA」をクレジットカードで購入できるのは、日本初だと冒頭で紹介した。
これにより、以下の2つのメリットが考えられる。
- 投資の利回り&ポイント還元の2重取り
- 余剰資金で投資をしつつ、支払いを遅らせられるのでキャッシュに余裕が生まれやすい
tsumiki証券でエポスカードを利用すると、つみたてが開始された月を基準に1年ごとに、年間のつみたて金額×0.1%(初年度)~0.5%(5年目以降)のエポスポイントが付与される。
加えて、クレジットカード払いではキャッシュに余裕が生まれやすいメリットも得られる。
余剰資金で投資をしていても、その余剰資金の支払いも1ヶ月〜2ヶ月先にすることができ、普通に投資をするよりもより運用しやすい。
また、毎月固定でカードを利用することになるので、クレジットヒストリー(クレヒス)も順調に増やせることもメリットといえる。
クレジットカードで手軽に買えるようになった、初心者向け投資信託「つみたてNISA」。長期で積み立てつつ、ポイントを貯めて将来のために運用してみてはいかがだろうか。
マルイグループが投資サービスに取り組む背景
マルイグループによるこの取り組みは、以下の2点の背景を踏まえられている。
- エポスカード会員の約半数が20〜30代、うち7割が女性であること
- 2017年の世論調査により、6割が将来に向けた貯蓄や投資をしているとの回答結果
上記から、tsumiki証券のサービスの主な対象は若年層・投資初心者となる。
そういった層でも「つみたてNISA」を始めやすいのが、tsumiki証券の特徴だ。
最終更新日:2021/06/11