みずほ銀行がJCBと提携して発行している「みずほJCBデビット」。
みずほ銀行ユーザーであればネットから簡単に申し込むことができるが、果たしてどのようなメリットがあるのだろうか?
一般的に、デビットカードは即座に口座から引き落とされるため、お金の管理がしやすく、使い過ぎを防げるというメリットがあると言われている。
しかし、ポイント還元率がクレジットカードに及ばないことが多いため、「お得さ」ではどうしても見劣りしてしまうのが事実だろう。
本記事では、筆者が実際にカードを作成・利用した上で、実践レポートとして「みずほJCBデビッ」トのメリット・デメリットを伝えていく。
スペックと機能
みずほJCBデビットを作るべきかを判断する上で、カードのスペックと機能は重要な判断材料になるだろう。
以下では主要な機能とスペックを紹介する。
年会費 | 初年度無料 2年目以降:1,100円(税込) ※23歳以下は無料 ※年1回の利用で翌年無料 |
---|---|
還元率 | 0.2% ※みずほ銀行の口座に自動でキャッシュバック |
旅行保険 | 国内・海外:3,000万円(利用付帯) |
申込条件 | 日本国内在住で満15歳以上(中学生除く)の個人の方 |
ブランド |
・23歳以下と年1回の利用で年会費が無料
・キャッシュバック型の還元
・旅行保険付帯
・JCBがアメックスと提携しているので海外でも使える
・15歳から作ることができる
・みずほマイレージクラブの特典が受けられる
・還元率が0.2%と低め
・ETCカード、家族カードがつかない
・キャッシュカードが一体型にならない
みずほJCBデビットの最大のメリットは15歳から作ることができる点だ。
クレジットカードがまだ持てない年齢でも、デビットカードなら持つことができ、キャッシュレス決済が可能になる。
また、「23歳以下」と「年1回の利用」で年会費が無料になるため、実質年会費無料と言って良いだろう。
そして、ポイントプログラムによる還元ではなく、キャッシュバック型のためポイント交換の手間や有効期限の心配がないのはメリットだ。
しかし、冒頭でも述べたように、還元率0.2%はクレジットカードの還元率と比較すると物足りなく感じてしまう。
また、キャッシュカードとデビットカードで2枚もたなくてはいけないのが不便だ。
特に、海外旅行の際はカードをできる限り少なくしたいところだが、決済用にデビットカード、現金の引き出し用にキャッシュカードを持っていく必要がある。
みずほマイレージクラブの特典
月一回以上の利用で以下の特典が受けられる。
- みずほ銀行ATM、イオン銀行ATMの手数料が24時間無料
- コンビニATM(イーネット、ローソン、セブン銀行)の利用手数料、時間外手数料が月4回まで無料
- みずほ銀行本支店宛の振込手数料が無料
- 他行宛の振込手数料が最大月4回まで無料
- 新規、切り替え、再発行時のカード発行手数料が無料
作り方
筆者はみずほ銀行の口座を既に持っていたため、ネットから簡単に申し込みができた。
みずほ銀行の口座をまだ持っていない場合は、まずは口座開設から行うことになる。
口座開設もネットやスマホアプリから出来るため、口座開設→カード発行の場合でも来店をせずに作成可能だ。
以下では実際にネット申し込みがどのような流れで行われるのかをみていこう。
ネット申し込みの方法
ネット申し込みはみずほ銀行の公式ページから行うことができる。
画像にあるように、インターネットから申し込みを行うには、以下の条件を満たしている必要がある。
- すでにみずほ銀行に普通預金口座を持っている
- 日本国内に居住しており、みずほ銀行に届けている住所でJCBデビットを受け取り可能
- 中学生を除く15際以上の個人
インターネット申し込みを選択し先に進むと利用規約への同意ページに移る。
また、事前に以下のモノを準備するようアナウンスが出る。
- みずほダイレクトによる認証で申し込む場合:ログインパスワードの事前登録
- キャッシュカード暗証番号等による認証で申し込む場合:申し込み口座の店番号、口座番号、キャッシュカード暗証番号
規約を確認してチェックボックスにチェックをつけて先に進む。
画像のように入力画面が表示されるので、アナウンスに従って入力を進めていけば数分で申し込みが完了する。
重複して申し込みをしてしまった場合
ネットの読み込みエラーで申し込みが重複してしまったり、誤って複数回申し込みをしてしまった場合でも特にキャンセルなどは必要ない。
複数の申し込もの内1つだけが審査に通過し、それ以外は審査に落ちたという扱いになる。
後日カードが発送されてくる頃に、審査に落ちた旨も郵送の書面で送られてくる。
使ってみた
実際に筆者がみずほJCBデビッを使ってみた上で感じたのは、使い勝手は良いということだ。
クレジットカードと同様にキャッシュレス決済が可能で、引き落としは即座に行われるため、いくつかったかを把握しやすい。
また、JCBブランドということもあり、特に使えない店舗も今の所ない。
AmazonなどのネットショップでもJCBが対応していれば利用することが可能だ。
利用明細
利用明細は以下の2つの方法で確認できる。
みずほ銀行の口座入出金明細
画像はみずほダイレクトで口座の入出金明細を確認した場合の画面だ。
みずほダイレクト以外にもスマホアプリなどから確認できる。
しかし、みずほ銀行の明細ではあくまでJCBデビット利用があったということしかわからず、利用先まではわからないので注意が必要だ。
My JCB
画像はMy JCBで利用明細を確認した画面だ。
みずほダイレクトと異なり、利用先の確認ができる。
もし家計簿などをつけており、用途別に仕分けが必要といった場合はMy JCBの登録が必須となる。
こんな人におすすめ
みずほJCBデビットは以下のような条件に当てはまる人におすすめできるカードだ。
クレジットカードが作れない年齢(15歳〜19歳)
クレジットカードを持っていないが海外旅行の予定がある
還元率にはこだわらない
みずほ銀行の口座を持っている
まとめ
還元率に拘らない方や、クレジットカードを持てない年齢の方でみずほ銀行の口座を持っている方にはぴったりのカードと言える。
しかし、どうしてもお得度がイマイチのため、クレジットカードを作ることができる年齢の方や、既に持っている方にとっては、わざわざ作る必要性がないと言えるだろう。