日本発の国際ブランドであるJCBは、日本国内に加盟店が多く、特典も充実している。さらにJCBのプロパーカードである「JCBオリジナルシリーズ」は、そのステータス性でも評価が高い。
クレジットカードは、利用実績に応じて上位カードへのインビテーション(招待)が届くことがあり、JCBオリジナルシリーズでも行われている。
しかし、インビテーションの条件はどのカードでも非公表となっており、同じような利用実績でもインビテーションがある人とない人がいる。
本記事では、実際にインビテーションを受けた人々の口コミから、JCBオリジナルシリーズのインビテーション条件を考察する。
JCBオリジナルシリーズのインビテーション条件
JCBオリジナルシリーズのインビテーションに関して、基本となるのが次の5つのカード。
- JCB一般カード
- JCBゴールド
- JCBザ・プレミア
- JCBプラチナ
- JCBザ・クラス
基本的には最初にJCB一般カードを持ち、利用実績を積んで上位カードへのアップグレードを目指すことになる。
ただし、JCBゴールドとJCBプラチナは、インビテーションだけでなく申込でも入手可能だ。
また、29歳以下限定の「JCB GOLD EXTAGE」は、30歳以上の更新で自動的にJCBゴールドに切り替わる。
JCBゴールド以降のカードのインビテーション条件詳細を次にまとめる。
JCBゴールド
JCB一般カードの一つ上のグレードのカード。
年会費は10,000円で、美しい金色をベースに和をイメージしたデザインが特徴的。
医者への24時間の電話相談、空港ラウンジ、グルメ優待サービス、充実した旅行保険などが魅力だ。
インビテーション条件
JCBオリジナルカードの中でも、最もインビテーションを受けやすいと推察される。
公表はされてないが、JCB一般カードで月数万円程度使っていれば、1年前後でインビテーションが届くと言われる。ただし、支払いの遅延や未納がある場合はその限りではない。
また、インビテーションを待つ以外にも方法はある。それは、自らグレードアップの申請を行うことだ。
JCBに電話もしくはインターネット経由で問い合わせを行い、一般カードからゴールドへの切り替えを行いたい旨を伝えるのだ。
確実ではないが、再審査を経て、条件を満たせば、1~2週間でアップグレードが可能だ。
もし審査に通らなくても、そこで終わりではない。引き続き一般カードで利用実績を積めば、インビテーションが届く場合もあるし、再度の申請が通る可能性も高くなるはずだ。
JCBザ・プレミア
JCBゴールドのオプションサービスとして、ワンランク上のサービスを提供するゴールドカード。JCBゴールドと併用することになる。
年会費は5,500円(税込)だが、前々年12/16~前年12/15のショッピングご利用金額合計が100万円(税込)以上の場合はその年の年会費は無料となる。
また、毎年2月に招待された会員は、すでに年会費無料の条件を満たしているため、初年度の年会費は無料。
JCBゴールドのサービスはそのままに、さらに海外1,300ヵ所の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パス、国内のホテル・旅館での宿泊優待や、京都駅ビル内「JCB Lounge 京都」の利用が可能になる。
インビテーション条件
JCBザ・プレミアは、JCBゴールド会員のオプションサービスとして提供される。
そのため、インビテーション条件が公式サイト上に明記されているという珍しいカード。
次の条件をいずれも満たしたJCBゴールド会員向の登録メールアドレス宛に、決まった日にインビテーションが送られる。たとえば、2020年2月は、2月27日(木)、28日(金)に招待が行われた。
- JCB ORIGINAL SERIES対象の、JCBゴールドのショッピングご利用合計金額が2年連続で100万円(税込)以上
- 本会員が会員専用WEBサービス「MyJCB」に、受信可能なEメールアドレスを登録(毎年1月末日まで)
JCBプラチナ
JCBゴールドのひとつ上のグレードのカードで、年会費は25,000円。
国内外で最大500万円のショッピング保険や、最高1億円の旅行保険など、ゴールドの機能をさらに強化した印象だ。
医者への24時間の電話相談、空港ラウンジ、グルメ優待サービスも引き続き利用できる。
インビテーション条件
実はJCBプラチナは、プラチナカードの中でも珍しい、インビテーションがなくても直接申し込めるカードだ。ただし、審査はかなり厳しい。
申込条件は「25歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方(学生不可)」で、これと合わせ遅延や未納など利用履歴に傷がないことは最低限の条件だ。
「安定した収入」とみなされるには、最低でも年収400~500万円は必要で、フリーターや年金受給者などは対象にならないと言われる。
年収やクレジットヒストリーの件を鑑みると、申込で審査に通り入手できるのは実質30歳以上になってからだろう。
JCBゴールドを早めに入手して利用実績を積み、30歳を過ぎたらグレードアップの申込を行うのが順当だろう。
JCBザ・クラス
JCBオリジナルシリーズの最上位カード。年会費は50,000円で、ブラックカードとして非常に高いステータス性を誇る。
プラチナの付帯サービスをそのままに、さらに強化された部分もあり、最上位カードならではの充実した機能となっている。
なかでも特徴的なのが「メンバーズセレクション」というサービス。年1回カタログギフト形式のプレゼントが送られ、2~3万円の価格帯の商品と交換できる。
代表的な例を挙げると、25,000円分のトラベルクーポン、東京ディズニーリゾートのパークチケットと限定アイテムのセット、USJのパスポートとエクスプレス・パスのセットなど。
インビテーション条件
国内最高峰のカードとして、インビテーションの条件もかなり厳しいと言われる。
JCBザ・クラスへのグレードアップの場合、JCBの利用履歴が非常に重視されるという特徴があるようだ。
年収など一般的に重視される条件がそれ程ではなくても、JCBの利用履歴が長く、年間100万円以上の決済を続けてインビテーションが届く事例がある。
さらに、年間300万円以上を利用すると、インビテーションの確率が高まるという話もある。
JCBゴールドを入手後、半年で300万円を利用して、インビテーションが届いたという事例もあるようだ。
インビテーションが届くまでの時間として、JCBのカードの利用が年間100万円程度であれば5年~10年、年間200万円程度の利用であれば2~3年が一つの目安になるだろう。
また、少額の利用であっても、累計1500万円程利用したタイミングでインビテーションが届いた事例もある。
インビテーション一般に共通する条件
インビテーションは、誰でも受けられるものではなく、カード会社の独自の条件に基づき、優良顧客と認められた人のみが受けられる。
インビテーションの条件は、一部の例外を除き、いずれのクレジットカード会社も公表していない。そのため、インビテーションを確実に受ける方法というのは、想像の域を脱しない。
ただし、「利用実績を積む」「支払い遅延や延滞をしない」という条件は、どのカード会社でも重視されると考えられる。
JCBに共通する条件
JCBオリジナルシリーズのインビテーションにおいては、年収や勤続年数といったステータスよりも、クレジットヒストリーや累計利用金額の重要度が高い印象がある。
20歳でJCB一般カードを入手してメインカードとして利用すれば、25歳頃にはJCBゴールドへグレードアップが可能なはずだ。
そのまま利用実績を積み、30歳頃にJCBプラチナへのグレードアップの申請をすれば、審査通過の可能性が上がる。
そしてさらに利用実績を積んでいけば、40歳頃にはJCBザ・クラスのインビテーションが届く可能性が高い。
JCBオリジナルシリーズの上位カードは、遅延や未納をせず、金額は大きくなくても継続して使うという、堅実な方法で入手できると言える。
JCBゴールド
隙のないサービスと補償、優秀な還元率とゴールドカードの新定番!
還元率、保険、サポート、電子マネーとの連携などクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。
年会費 | 初年度無料 2年目以降:11,000円(税込) |
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還元率 | 0.50%~10.00% ※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合 |
旅行保険 | 国内:最高5,000万円(利用付帯) 海外:最高1億円(利用付帯) |
JCBプラチナ
年会費 | 27,500円(税込) |
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還元率 | 0.50%~10.00% ※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合 |
旅行保険 | 国内・海外:最高1億円(自動付帯) |