クレジットカードを保有する枚数が増えてきたり、使う内容を精査した結果、必要ないと思うカードが出てくることもあるだろう。
クレジットカードを使わず持っておいても、個人情報保護の観点や、年会費などの支出が少なからず発生するためあまりメリットがあるとは言えない。
そうした場合には、カードを解約することによって処分してしまうのが得策だ。
しかしカード会社にとって解約とは、決して歓迎したいと思える行為ではないため、その手順が少々複雑になっているものも少なくない。
そこで今回は、JCB CARD Wの解約方法について解説していこう。
解約するにはネットか電話の2通りある。
JCB CARD Wの解約方法
JCB CARD Wを解約するには、ネットか電話の2つの方法で解約の手続きをすることになる。
ちなみに、電話で解約の手続きをする場合は、基本的には自動音声電話でやりとりができるようになっているので、カード会社のスタッフとのコミュニケーションを取りたくないと思っている人は安心してほしい。
ネットで解約する場合
ネット経由でJCB CARD Wを解約する場合、会員専用のWEBサービス「MyJCB」で手続きを進めて行く必要がある。
このMyJCBは会員登録を行わなければ利用することができなくなっているため、解約する際は事前に登録をしておこう。
解約のためでなくとも色々と便利な機能が使えるため、登録しておいて損はない。
解約の手順については以下の通りだ。
- MyJCBにログインする
- 「お客様情報の照会・変更」をクリック
- 「お客様情報の変更」をクリック
- メニュー最下部「JCBカードの退会に関するご案内」をクリック
ここまで進むとあとは解約に関する確認事項などが表示されるので、逐一確認していきながら画面を進めていけば良い。
電話で解約する場合
電話で解約をする場合は、JCBインフォメーションセンターの自動音声電話で手続きを進めていく。
JCBカードの場合、スタッフと直接会話する必要がないというのが珍しい点と言えるだろう。
ただし、万が一自動音声だけでは進められない場合や不安なことがある場合などはオペレーター対応をしてもらうことも可能になっているので覚えておこう。
コールセンター窓口の電話番号は以下の通り。
- 東京 :0422-76-1700
- 大阪 :06-6941-1700
- 福岡 :092-712-4450
- 札幌 :011-271-1411
エリアによって番号が異なっているため、自分がいる場所の最寄りのコールセンターに電話するようにしよう。
また、オペレーターが対応できるのは午前9:00~午後5:00となっており、それ以外の時間帯は完全に自動音声のみでの対応されることになる。
その受付の際、カードの番号と暗証番号が必要になるため、カードそのものを手元に置いておくか、メモなどをした上で電話をするようにしたい。
中にはネット解約が不可能なものもある
JCB CARD Wの場合はネットと電話、両方での解約手続きが可能だが、以下に記載するJCBの上位クラスカードについては電話でのみ解約の手続きが可能となっているので覚えておこう。
電話番号はカードの裏面に記載されている。
- JCBザ・クラス
- JCBプラチナ
- JCBゴールド ザ・プレミア
- JCBゴールド
- JCBネクサス
解約する前の注意点
JCB CARD Wの解約方法について説明してきた。
しかし、クレジットカードというお金にまつわるアイテムだからこそ何の準備もせずに解約しても良いものではない。
ここからは、JCB CARD Wの解約時に気を付けた方が良いポイントについて紹介していこう。
使っていないポイントがないかチェックする
JCB CARD Wでは、Oki DokiポイントというJCBカード専用のポイントシステムが導入されており、カード利用によって貯まったポイントでお得な特典と交換ができるようになっている。
しかし当然のことながら、このOki DokiポイントはJCBカード会員でなければ使用することができないため、JCB CARD Wを解約してしまうと同時にそのポイントも使えなくなってしまうのだ。
もしもポイントを残したまま解約をしてしまうと、非常にもったいないことになってしまうため、手続きを進める前に貯めたポイントを上手に消化しておこう。
支払い残高がないかチェックする
クレジットカードを解約したからと言って、それで購入したものの支払いがなくなるわけではない。
特にリボ払いや分割払いで支払いをしていた場合、場合によっては一括での請求をされることもある。
そうなると、家計が一気に削られてしまうことにもなるので十分注意する必要があるだろう。
電気・ガス・水道など、公共料金の支払いについて確認する
JCB CARD Wを使って、電気・ガス・水道などの公共料金の支払いを行っていた場合、解約前に別のカードや支払い方法に変更しておかないと支払いが滞ってしまう。
解約前に、どのサービスでカードを利用しているかをチェックしておき、必要なものは事前に登録変更をしておくようにしよう。
ETCカードや家族カードも解約される
クレジットカードを解約すると、それに紐づくETCカードや家族カードもすべて解約されることになる。
特にETCカードなど、解約されていることに気付かずに利用すると料金所で非常に危険な事態になってしまう可能性もあるため気を付けたい。
また家族カードに関しても利用ができなくなるため、自分だけでなく家族に対してもしっかりと周知しておくことが大切だ。
年会費の支払いが近い時は早めの手続きを
JCB CARD Wは年会費無料のカードであるため、あまり意識をする必要はないが、年会費が必要なカードに関しては有効期限が切れる前に早めに解約の手続きをした方が良い。
というのも年会費は基本的には先払いで、新しい年になれば自動でその分のお金が引かれてしまう。
たった数ヶ月や、ともすれば数日解約するのが遅れただけで、1年分の年会費を取られてしまうのはもったいないので、解約を決めたら早めに行動するようにしよう。
解約後のカードの処分について
解約に関しては、電話やネット上で手続きが完了するため、手持ちのクレジットカードはものとして存在し続ける。
そのまま持っておいても利用することはできないし、個人情報保護の観点や誤って利用してしまうようなことを避けるため、無事解約が完了した後は速やかにカードを処分した方が良いだろう。
処分する際は、ハサミでカードを切るなりして、万が一にも悪用されるようなことのないようにしたい。
カードの解約は計画的に行おう
クレジットカードの解約は、申し込みの時よりも確認しておかなければならないことも多く、またそれらを一度に手続きしなければいけないため、面倒に感じることも少なくないだろう。
しかし、使わないカードを持っておくこともそれなりにリスクのある行為ではあるため、今回紹介した手順や確認事項を参考にしながら、解約を決めた場合はスムーズに進行できるようにしたい。
特に公共料金などの支払い系やポイントの使い残しなどは、自分に対する影響が大きく出るものなのでしっかりと確認するようにしよう。