銀行提携クレジットカードは、都市銀行、地方銀行の多くに存在しており、種類も多い。
基本的なことではあるが、提携銀行に関するサービスや特典などが受けられるため、第一に、口座を持っている銀行の提携カードを選ぶと良い。
特に、時間・曜日に関わらずATM手数料が無料になる優秀なカードが、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の提携カードだ。
また、都市銀行ではないが、イオン銀行はイオンの利用頻度が高い人にとって、買い物のついでにATM手数料無料で利用できるお得なカードだ。
都市銀行を中心に銀行の提携クレジットカードについてまとめる。
優秀なカードはこれだ! 平凡は……
先に結論を言うと、使い勝手の良い優秀な銀行提携クレジットカードは以下になる。
平凡も決して悪いわけではない。
【優秀】銀行提携クレジットカード
【平凡】銀行提携クレジットカード
- りそな銀行
- ゆうちょ銀行
- ANA:Mastercard
- セゾンSuica:VISA
- AMERICAN EXPRESSベーシック:AMERICAN EXPRESS
- 一般(UC Mastercard/セゾンVISA/セゾンJCB):Mastercard/VISA/JCB
- UC Mastercard ゴールド:Mastercard
メリット・デメリット
メリット
銀行提携クレジットカードは、キャッシュカード一体型を選ぶとメリットが大きくなる。
カードにもよるが、ATMの時間外手数料や、コンビニATMの利用が無料になるカードも多い。
また、クレジットカードとキャッシュカードをひとつにまとめて、カードを整理できることはもちろん、口座残高を管理しやすくなるというメリットもある。
デメリット
キャッシュカード一体型のクレジットカードの場合、ポイント還元や国内・海外旅行補償などは、一般のクレジットカードに比べてメリットがない。
利用頻度が高くないと、年会費や手数料もかかりやすいので、利用頻度の高い銀行のカードを選ぶよう注意したい。
また、紛失や盗難の際のリスクが高くなってしまうのも、デメリットと言える。
ただしその分、サポート体制もしっかりとしているので、万が一の時はすぐに問い合わせるようにしよう。
各カードを比較
今回は、銀行提携クレジットカードの中でも利便性が高くメリットの大きい、キャッシュカード一体型のカードについて比較していく。
地方銀行にもさまざまな提携カードがあるが、基本的には都市銀行の提携カードを中心として、銀行ごとに提携カードをまとめていく。
また、カードによってさまざまな機能や特典があるが、比較、まとめるポイントとしては、ATM手数料、年会費、ポイント還元、カードの種類を中心とする。
【優秀】銀行提携クレジットカード
三菱UFJ銀行
MUFGカード、スーパーICカード「三菱UFJ-VISAゴールド」<コンビタイプ>、スーパーICカード Suica「三菱UFJ-VISA」、スーパーICカード TOKYU POINT PASMO「三菱UFJ-VISA」の3タイプがある。
・ATM手数料
三菱UFJ銀行のクレジットカードを利用し、かつ「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」を利用することで、クレジットカードの利用代金の引き落としが1円でもあれば、ATM利用手数料が営業時間外も含め無料。
提携先コンビニATM(セブンイレブン・ローソン・イーネット)利用手数料も優遇適用期間中3回まで無料となる。
・年会費
MUFGカード以外の一般カードは、利用金額に関わらず年会費無料。
ゴールドカードの場合、年会費は11,000円(税込)となるが、ショッピング利用累計額が年間100万円以上で翌年の年会費が無料となる。
・ポイント還元
クレジットカードでのショッピング利用累計額に応じて、三菱UFJポイントが加算され、貯まったポイントは1ポイント=5円としてキャッシュバックされる。
最大25倍のポイントがたまるサービス「POINT名人.com」を利用すると、効率的にポイントを貯めることができる。
・その他
MUFGカードの国際ブランドはVISA,JCB,MasterCard,AmericanExpressあるが、それ以外のカードの国際ブランドはVISA。
スーパーICカード Suica「三菱UFJ-VISA」ではSuica機能、スーパーICカード TOKYU POINT PASMO「三菱UFJ-VISA」、ではPASMO機能を利用できる。
みずほ銀行
みずほマイレージクラブカード「セゾンSuica」「一般(UC Mastercard/セゾン)」がある。
・ATM手数料
みずほマイレージクラブカードを利用することで、みずほ銀行ATM・イオン銀行ATMの手数料が、時間外も含め無料となる。
・年会費
年会費はすべてのカードで無料。
・ポイント還元
カード利用で、クレディセゾンおよびUCカードグループの永久不滅ポイントが貯まり、利用金額1,000円につき1ポイント付与される。
提携パートナー企業での利用では、ポイントが通常の2倍~6倍となる場合もある。
ポイントはショッピングでの支払いや、商品との交換が可能。みずほマイレージクラブカード限定で、「ANA」では100ポイントを3マイルに、「セゾンSuica」では200ポイントで1,000円をチャージすることができる。
・その他
みずほマイレージクラブに入会することで、カードの申し込みができる。
クレディセゾンおよびUCグループが発行するカードで、国際ブランドは、下記の通り。
イオン銀行
キャッシュカード、クレジットカード(イオンカード)、電子マネー (WAON)の機能・特典が一体になった「イオンカードセレクト」。
・ATM手数料
イオン銀行ATMであれば、24時間365日手数料無料で利用できる。
イオン銀行ATMの設置場所は、イオンモール・イオン・ミニストップなどに全国5,900台以上が設置されており、24時間365日営業店舗も多数ある。
・年会費
年会費は無料。カードの利用実績に応じて無料でゴールドカードも発行される。
・ポイント管弦
WAONのオートチャージにより、チャージおよび利用それぞれ200円ごとに1ポイントが貯まる。
また、給与支払口座の指定や各種公共料金の支払いで、さらにポイントが加算される。
・その他
国際ブランドはVISA、Mastercard、JCB。
【平凡】銀行提携クレジットカード
りそな銀行
【りそなカード<セゾン>一体型ICキャッシュカード】
・ATM手数料
カード利用によってATM手数料が変わることはなく、通常のキャッシュカードと同様。
りそな銀行・埼玉りそな銀行・近畿大阪銀行のATMであれば、平日8:00~18:00は無料、それ以外は110円(税込)。
また、他行のATMは、平日8:00~18:00は110円(税込)、それ以外は220円(税込)となる。
・年会費
年会費は永久無料。
・ポイント還元
利用金額1,000円ごとに「りそなポイント36」が1ポイント貯まる。
ポイントはりそなポイント36カタログ掲載のアイテムと交換できる。
・その他
りそな銀行支店窓口での申込となる。
国際ブランドはVISA。
オプションサービスも豊富。
ゆうちょ銀行
キャッシュカード一体型のクレジットカードとして、VISAカード/マスターカードブランドのJP BANKカード「一般カード」「ゴールドカード」の2タイプと、JCBブランドのJP BANKカード「EXTAGE」「一般カード」「ゴールドカード」の3タイプがある。
・ATM手数料
クレジットカード利用によるATM手数料は変わらない。
ゆうちょ銀行のキャッシュカードでゆうちょ銀行ATM手数料を利用する場合は、曜日・時間帯に関わらず手数料はかからない。
提携金融機関のATM・CDを利用する場合は、平日8:45~18:00、土曜9:00~14:00は110円(税込)/回、それ以外は220円(税込)/回となる。
【VISA/マスターカード/JCB「一般カード」「ゴールドカード」共通】
・年会費
「一般カード」は初年度年会費無料、翌年度以降は1,350円だが、公共料金や年金の支払い、給与の預入をゆうちょ銀行口座で継続すると、年会費無料となる。
「ゴールドカード」は年会費11,000円(税込)で、年間300万円以上利用で50%優遇、年間100万円以上利用で20%優遇となる。
・ポイント還元
利用金額に応じて、VISA/マスターカードは「JPバンクカードポイント」、JCBは「Oki Dokiポイントプログラム」が貯まる。
一般カードはショッピング1,000円ごとに1ポイント付与、ゴールドカードは2ポイント付与。
貯まったポイントは、商品との交換、ANA、かんぽの宿 メンバーズカードポイント等のポイントへ移できる。
【JCBブランド「EXTAGE」】
若者向けのカードで、18歳以上29歳以下で利用が可能。
・年会費
新規入会後、5年間無料。
・ポイント
利用金額に応じて「Oki Dokiポイントプログラム」が貯まる。
「EXTAGE」「一般カード」はショッピング1,000円ごとに1ポイント付与、「ゴールドカード」は2ポイント付与。貯まったポイントは、商品との交換、ANA、かんぽの宿 メンバーズカードポイント等のポイントへ移行できる。
結局何を選ぶべき?
上記に紹介した銀行提携クレジットカードの中で、ATM手数料が無料になり、さらにコンビニATMなど多くの場所で利用できるという点では、三井住友銀行の「SMBC CARD」「SMBC JCB CARD」や、三菱UFJ銀行のスーパーICカード「三菱UFJ-VISAゴールド」<コンビタイプ>が便利だ。
ATMは、銀行で引き出し忘れたときなどついコンビニを利用する機会も多いが、重なるとなかなかの額になる。
それを無料にできるのは、意外と大きいことだ。
もしすでに口座を持っている、あるいはこれから口座開設をするのであれば、キャッシュカード一体型クレジットカードも検討してみると良いだろう。
また、今回は都市銀行の提携カードを中心に紹介したが、地方銀行の提携カードにもさまざまな種類がある。
地方銀行を身近に使っているという人は、一度そこもチェックしてほしい。