2020年4月より、コカ・コーラの自動販売機でタッチ決済(コンタクトレス決済)が導入されることになった。
具体的には、コカ・コーラの「マルチマネー対応自動販売機」において、Visa・Mastercard・JCB・American Express(アメックス)の4つの国際ブランドのタッチ決済に対応する。
タッチ決済(コンタクトレス決済)とは
タッチ決済とは、クレジットカードをかざすだけで支払いが可能なキャッシュレス決済のこと。
スマホQR決済のようにアプリをダウンロードしたり、会計時に開いたりする必要がなく、専用端末にカードなどをかざすだけで支払いが完了する。
他の決済方法と比較しても、スピーディーな会計ができるので、キャッシュレス決済の大本命と評判だ。
Visa・Mastercard・JCB・American Express(アメックス)の4つの国際ブランドで導入されており、ダイナースクラブは未対応。
クレジットカードのタッチ決済については、2020年6月からコンビニ大手のセブンイレブンでも導入予定となっており、今後ますます利用できる場所が増加する。
旨味が少ない?バーコード・QR決済の今後
スマホQR決済(バーコード含む)とタッチ決済を比較すると、会計時の手間に大きな差が出る。
専用端末にかざすだけのタッチ決済と比べて、スマホQR決済はわざわざスマートフォンの専用アプリを開く必要があるからだ。
さらにスマホQR決済の魅力であったポイント還元率も、2020年春から各社大幅に改悪している。
- PayPay:0.5%~2.0%(支払い元、利用回数・金額による)
- au PAY:通常0.5%
- d払い:1%~7%(クレジットカードはdカードのみ対象、最大7%は各種条件付きで達成難易度が高い)
サービスをリリースした当初は頻繁に開催されていた大型キャンペーンも、現在は抽選制が多かったり開催数そのものが少なくっていたり、お得感が少なくなっている。
タッチ決済では新Kyash cardも登場
新Kyash cardのようなタッチ決済可能でお得に使えるカードなども登場。
- Kyash Card:1%のポイント還元率
- Kyash Card Lite:1%のポイント還元率(5月1日からは0.5%)
- Kyash Card Virtual:0.5%のポイント還元率
上記のように、手軽に1%のポイント還元率を獲得できるので、スマホQR決済よりもお得に活用できるのだ。
つまりスマホQR決済は、スピーディさ、便利さ、お得さなど総合的なメリットのすべてにおいて、タッチ決済に遅れを取っていることになる。
そもそも日本ではクレジットカードが普及しておりユーザーも多いので、今後はタッチ決済がキャッシュレスの主流になっていく可能性が高い。
スマホ決済各社も生き残りを図る
PayPayとLINE Pay、メルペイとOrigami Payなど、スマホ決済各社でも生き残りをかけた統合が始まっている。
また、楽天ペイはキャッシュレス決済の中でも人気の高いSuicaと提携し話題を呼んだ。
今まで「お得だから」「流行っているから」という理由で新規ユーザーを増やせていたものの、キャッシュレス決済が普及する中、スマホ決済各社はさまざま競争にさらされている。
ユーザー側も「自分にとって何が使いやすいのか」といった観点から、サービスを選ぶようになってきており、既存・新規を問わずユーザーに対してどのような戦略と取るのか判断を下すタイミングだ。
最終更新日:2023/07/04