スターバックスコーヒージャパンとLINEは、昨年12月にデジタル領域における業務提携を発表していたが、その取り組みの詳細が明らかになった。
今回発表された内容のポイントは分けて大きく2つ。
スターバックス店舗での支払いに利用できる「LINEスターバックスカード」が発行されること、そして「LINE Pay」決済がスターバックスの全店舗で順次導入されることだ。
「LINEスターバックスカード」のメリット
「LINEスターバックスカード」はLINEアプリ内で簡単に発行できるバーチャルカードで、スターバックス店舗での支払いに利用できる。
スターバックスでは2002年からプリペイドカードの「スターバックス カード」を国内で導入していたが、今回のLINEスターバックスカードはバーチャル(デジタル)なカードである点と、店頭でのチャージだけでなくLINE Payからチャージできる点が大きな特徴だ。
LINE Payにはランクに応じて還元率がアップしていく「マイカラープログラム」があるため、LINEスターバックスカードのチャージにおいても最大5%還元(「コード支払い促進キャンペーン」の+3%付与時)でLINEポイントを貯めることが可能。
とはいえ全店舗でLINE Payが導入されるため、LINEスターバックスカードがなくてもLINE Payによる支払い自体は可能だ。
それでもLINEスターバックスカードを持つメリットは、スターバックスの会員向けプログラム「STARBUCKS REWARDS(スターバックス リワード)」に準会員として参加できることだ。
LINEスターバックスカードを発行するだけでSTARBUCKS REWARDSのStar(スター)と呼ばれるポイントが3つ貯まり、集めたスターは好きなドリンクやフード、コーヒー豆などと交換*できる。
(*貯めたポイントを交換するには準会員ではなく正式な会員登録が必要となる)
つまりLINEスターバックスカードをLINE Payチャージで利用することによって、LINE Pay決済による還元とスターバックス独自の特典、どちらも得られるメリットがあるわけだ。
スターバックスのヘビーユーザーなら、ぜひともLINEスターバックスカードを発行しておきたいところだ。
還元率なら「JCB CARD W」の方が上!
スターバックスカードにチャージを行なう際、クレジットカードを使うことで高い還元率を実現する方法がある。
それは、WEB入会限定で年会費無料のクレジットカード「JCB CARD W / JCB CARD W plus L」でオンラインチャージをすることだ。
「JCB CARD W / JCB CARD W plus L」からチャージをすると、通常のJCBカードのポイント1倍に加えて+1倍、そしてスターバックスは「優待店ボーナス」の対象となっているためさらに+10倍が加算されるため、最大で11倍となる。
すべて合わせると還元率は5.5%となり、LINE Payマイカラープログラムの最上位ランクであるグリーンの5.0%還元よりも0.5%高くなる。
さらにLINE Payのマイカラープログラムで最大還元率が5%になるのはキャンペーン期間中のみだが、JCB CARD Wであれば制度が変わらない限りずっと5.5%還元が続く。
貯まるのはJCBの「Oki Dokiポイント」で、商品交換やAmazonでの買い物などのほか、スターバックスカードへのチャージも可能だ。
少しでも還元率の高い方法を利用したい人やLINE Payのマイカラーのランクが低い人は、こちらの方法を検討してみてはいかがだろうか。
ただし上記はあくまで通常支払い時の還元率で比較した場合で、たとえばLINE Payのもらえるくじで高額当選した場合などにはその限りではなく、LINE Pay決済の方が得をするケースもあるだろう。
またクレジットカードには審査・発行の手間があるため、クレジットカードを持てない年齢のユーザーやそもそも持ちたくないというユーザーには向いていない方法だ。
「LINE Pay」と「JCB CARD W」どちらを使うべき?
上記の通り、少々手間はかかるものの最大還元率を追求するなら「JCB CARD W」で、誰でもすぐに利用できるという手軽さを重視するなら「LINE Pay」でLINEスターバックスカードにチャージするのがおすすめだ。
しかしバーチャルカードの発行やキャンペーン事前登録、チャージなどすべての手間を排除したいならば、LINEスターバックスカードすら使わず、LINE Payによる直接決済を行なうだけでも十分メリットがある。
その場合「STARBUCKS REWARDS」には参加できなくなるが、LINE Payのマイカラープログラムで最大5.0%の還元率は実現でき、またキャンペーン開催時であればもらえるくじも付与される。
結論としてはどれを使うべきかは人によってそれぞれ異なるが、「現金で払うぐらいならとりあえずLINE Payを利用する」という感覚が最もラクで良いかもしれない。
最終更新日:2019/06/26