NP後払い決済を提供するネットプロテクションズは24日、カードレス決済サービス「atone(アトネ)」に、実店舗でも使えるQRコード決済導入に向けての実証実験を開始すると発表した。
2018年8月頃を目処に開始し、2019年1月以降の本格展開に向け、テストを重ねていくという。
これにより、今までEC中心の決済サービスだったatoneが、実店舗でも使えるようになる。
発表に合わせて、公式サイトでは協力事業者を募集しており、期間中にQRコード決済を契約した5社限定で以下の特典がプレゼントされる。
① 決済手数料「3ヶ月間ゼロ」(取引金額100万円/月まで)
② タブレットレジ「無料配布」(iPad Wi-Fiモデル)
引用:https://atone.be/news/2018/524001/
上記キャンペーンの期間は、2018年6月1日0時00分〜2018年8月31日23時59分まで。
公式サイトの資料請求・お問い合わせフォームからから申し込むことができる。
「atone」は、無料で会員登録でき、クレジットカードが無くてもすぐに使えるモバイル決済サービスだ。
その名の通り、すべての支払いを「翌月20日までの後払い」で決済でき、1ヶ月分まとめてコンビニでの現金払いが可能となっているのが大きな特徴。
限度額は5万円までで、前月分の支払いが済んでいれば限度額の範囲内で利用可能。
利用状況は、アプリ内で簡単に確認できる。
加えて、請求が発生した月のみ利用費として90円がかかる以外は、年会費や大きな手数料なども必要ない。
なお、将来的には、ユーザーがatoneアプリ上でQRコードを生成し、店舗側が読み取って決済できる仕組みも開発していく予定とのことだ。
QRコード導入で拡大か
とはいえ、公式サイトで使えるショップを確認する限り、現状で使えるECサイトは多いとは言いがたい。
「atone」の性質を考えれば、導入店舗がどれだけのリスクを負うのかは定かではない上、なかなか導入に踏み切りにくいのではないだろうか。
QRコード決済は、2018年以降確実に認知されつつあるため、来年以降の本格展開に期待したいところだ。
還元率は0.5%。クレジットカード払いがお得度では一番
atoneを利用すると、「フフルルポイント」が200円につき1ポイント(0.5%)が貯まる。
このフフルルポイントは、atoneでの決済に利用したり、懸賞に応募・交換したりする他、どっとマネーを通じて換金することもできるので、使い勝手は悪くない。
とはいえ、還元率や手数料も考慮すると、クレジットカードを使ったほうがポイントを多く貯められるのは間違いないだろう。
総じて、クレジットカードが作れない年齢層や、カードが限度額に達したものの急な出費が発生した人におすすめだ。
クレジットカードが作れない年齢層&限度額に達した人におすすめ
最近、同じ「後払い」サービスを導入したアプリに「バンドルカード」がある。
あちらは、Visaプリペイド式のため、Visaブランドのカードに対応した全国の店舗で使うことができるものの、限度額は2万円となる。
一方、こちらは手数料が月90円で限度額も5万円のため、利用したい店舗があればatoneを使う選択肢もある。
「NP後払い」サービスを手がけるネットプロテクションズによる、新たな信用決済。
クレジットカードを持たない層にも、キャッシュレスの恩恵が受けられる画期的なサービスの一つと言える。
最終更新日:2021/09/15