Origamiは24日、みずほ銀行、三井住友銀行と連携し、スマホ決済サービス「Origami Pay」の決済時、登録した銀行口座から決済代金を引き落とせるサービスを開始した。
みずほ銀行、または三井住友銀行の口座をOrigamiアプリに登録して連携することで、決済時に口座からリアルタイムで決済代金を引き落とせるようになる。
これにより、従来のクレジットカード決済に加え、チャージが不要な「デビットカード」のような使い方もできるようになった。
加えて、Origami Payでは加盟店ごとに「常時2%OFF」などが適用される。デビットカードのように使いつつOrigami Payによる高めの還元を受けることができるのだ。
なお、銀行口座の登録に際し、みずほのネットバンキングサービス「みずほダイレクト」や、三井住友の「SMBCダイレクト」と契約している必要はない。
どちらかの口座を持っていれば、Origamiアプリをダウンロードしてすぐ銀行口座を登録できる。
本人確認のための生年月日や、支店名・口座番号などを入力すればすぐに利用できるので、手続きに時間がかからないのもポイント。
口座引き落としでは、クレジットカード決済のようにポイント還元はされないものの、使いすぎを防ぎたい層にとっては需要があるだろう。
デビットカードを使っているユーザーや、Origami Payを利用しているユーザーは、「バーコード決済型デビットカード」として使ってみるのも良いかもしれない。
店舗独自の割引が受けられる
口座から直接引き落とせるようになったことで、デビットカードのような使い方ができるようになったOrigami Pay。
従来はクレジットカード決済(VisaかMasterCardのみ)が対応していたが、クレジットカード決済以外の選択肢ができたことにより、活用の幅も広がるだろう。
Origami Payでは、加盟店ごとに割引率が設定されており、たとえば「ロフト」では、Origami Pay決済で常時2%割引となる。
これは、リアルタイムチャージで決済しても適用されるので、実質還元率2%のデビットカードとして扱うことが可能となっているのだ。
他にも、すでにクレジットカード決済でOrigami Payを使っていたユーザーにとっても、クレジットカードが限度額に達したときなど、口座引き落としに切り替えて使えるのはありがたい。
まずは利用者が多いメガバンクと提携した形だが、ネット銀行にも対応すればさらに利便性が上がると推測される。これから、加盟店とともに拡大していくことだろう。
LINE Payや楽天 Pay、d払いなど、競合アプリにはリアルタイムチャージなし
なお、同じバーコード決済が使えるLINE Payも、銀行口座からの引き落としに対応している。
ただし、あちらは事前チャージ方式なので利便性で見ればリアルタイム方式のOrigami Payのほうが使いやすい。
そのほか、楽天Payやd払いは「クレジットカード」や「電話料金合算払い」などはあるが、口座からのリアルタイムチャージは未導入だ。今回、Origami Payはありそうでなかった所を突いた形になる。
さらに、Origami Payは加盟店独自の2%割引や、Origamiが提供するキャンペーンなど、お得に利用できる特典が多く盛り込まれている。
アプリをうまく利用すれば、10%還元などを受けることができるのも強みだ。
バーコード決済アプリの先駆け
Origami Payは、全国約20,000店の加盟店で、スマホを介したバーコードによる決済ができアプリ。
加盟店では、Origami Payで決済するだけで常時2% OFFや50円引きなど、現金の還元率も悪くない。
口座引き落としではもちろんのこと、クレジットカード決済でも、カードを店員に渡す必要なく決済できるのがポイントだ。
Origami Pay、LINE Pay、楽天Pay、d払いなど、国内でもいくつかのバーコード決済アプリが広がってきているが、実はバーコード決済は他国ですでに主流となっている。
JCBが主導になってバーコード決済規格を統一しようという動きもある中、今後Origami Payはどう展開していくだろうか。
最終更新日:2018/05/02