PayPayアプリ内のPayPayほけんで、インフルエンザに特化した少額保険「インフルエンザお見舞い金」の販売が2026年10月5日に始まった。今季は販売開始が昨年より約10日早まり、保険料1%分のPayPayポイント付与と、昨年度加入者向けの「リピート割」という2つの新しい仕組みが加わっている。
PayPayほけん「インフルエンザお見舞い金」が過去最速の10月5日に販売開始
インフルエンザお見舞い金は、PayPay保険サービスが取扱代理店となり、住友生命の子会社であるアイアル少額短期保険が引き受ける保険商品だ。PayPayアプリ内の「PayPayほけん」ミニアプリから申し込める。2023年1月の提供開始から累計加入件数は22.4万件(2026年10月5日時点)を超え、インフルエンザの早期流行がみられた昨年度は8万件超の申し込みがあったという。
今季の販売期間は2026年10月5日から2027年3月22日まで、保険期間は2026年10月15日から2027年4月30日までとなっている。発表によると、厚生労働省の集計で2026年8月17日から23日の全国の定点当たり報告数が1.11となり、流行開始の目安である1.00を上回った。8月の流行シーズン入りは1999年の感染症法施行以来、2009年に次いで2番目に早いとされ、こうした流行時期の早まりを受けて提供開始を前倒ししたと説明している。

治療保険金と入院保険金の2種類が支払われる
保険金が支払われるケースは2つある。1つは、保険期間中にインフルエンザA型またはB型に罹患し、病院などで抗インフルエンザ薬を処方されたときに支払われる「治療保険金」だ。もう1つは、インフルエンザの治療を目的とした継続2日(1泊2日)以上の入院を開始したときに支払われる「入院保険金」である。
罹患時には医療費だけでなく、通院の交通費や療養中の食事・日用品の宅配など、生活面での出費もかさみやすい。この保険はそうした細かな出費の穴埋めを想定した、少額の定額給付型の商品と位置づけられる。
今季から変わった3つのポイント
昨年までの仕組みと比べ、PayPayユーザーにとって変化があったのは「ポイントの上乗せ」「リピート割の新設」「販売開始の前倒し」の3点だ。それぞれ読者にどう関係するかを整理する。
保険料の1%分のPayPayポイントが新たに上乗せ
PayPayで保険料を支払った際に通常付与されるPayPayポイントに加えて、引受保険会社から保険料決済額の1%分のPayPayポイントが付与される特典が今季から始まった。通常の決済分と合わせて、ポイントを二重に受け取れる形になる。
ただし、保険料は月額数百円のため、1%分のポイントは1か月あたり数円程度にとどまる。ポイント目当てで加入を決めるほどの金額ではなく、加入する場合のささやかなおまけと捉えるのが現実的だろう。付与されるPayPayポイントは1ポイント=1円分としてPayPayが使える店で利用できるが、出金や譲渡はできない。
昨年度の加入者は「リピート割」で全保険料が10円引き
今季から始まった「リピート割」は、2025年10月16日から2026年3月22日までに本保険に加入していた人が対象だ。昨年と同じPayPayアカウントで申し込むと自動的に割引が適用され、すべての保険料が10円割引になる。最も安いプランでは月額250円が月額240円になる計算だ。
割引の適用に特別な手続きは要らないが、条件は「同一のPayPayアカウントでの申し込み」である。昨年とは別のアカウントで申し込むと対象にならないと考えられるため、機種変更などでアカウントを作り直した人は注意したい。
販売開始は昨年より約10日早く、保険期間は10月15日から
販売開始日は昨年より約10日前倒しされ、PayPayほけんとしては過去最も早い10月5日となった。ワクチン接種が本格化する前の時期から備えられるようにする狙いだという。
一方で、保険期間の始まりは10月15日だ。10月5日に申し込んでも、その日から保障が始まるわけではない点は押さえておきたい。保険期間は2027年4月30日までで、販売期間(2027年3月22日まで)よりも1か月以上長く設定されている。
お手軽・基本・安心の3プランと月額保険料
プランは「お手軽プラン」「基本プラン」「安心プラン」の3種類で、違いは治療保険金の額にある。入院保険金はいずれも30,000円で共通だ。月額保険料は年齢区分によって異なり、若い年齢層ほど高く設定されている。

| プラン | 治療保険金 | 入院保険金 | 10〜14歳 | 15〜19歳 | 20〜99歳 |
| お手軽プラン | 3,000円 | 30,000円 | 600円 | 380円 | 250円 |
| 基本プラン | 5,000円 | 30,000円 | 850円 | 500円 | 310円 |
| 安心プラン | 7,000円 | 30,000円 | 1,090円 | 620円 | 360円 |
※保険料は月払い。リピート割の適用時は各保険料から10円割引となる。
発表によると、全世代を通じて7割以上のユーザーが、治療保険金が最大額の7,000円となる安心プランを選んでいる。また30代から50代では、夫婦や親子など家族と一緒に加入する傾向がみられるという。1回の申し込みで家族分もまとめて加入できるため、家族単位で検討する人が多いことがうかがえる。
申し込みから保険金請求までPayPayアプリで完結
申し込みと保険料の支払いはPayPayアプリ内で完結する。PayPayで本人確認を済ませている場合は、氏名などの入力が不要になる。家族分の申し込みも一度にまとめて行える。
保険金の請求もPayPayアプリから行い、医療機関の領収証・診療明細書、薬局の領収証・調剤明細書をアップロードして申請する。保険金は被保険者が指定した銀行口座に振り込まれる。受診後は領収証や明細書を捨てずに保管しておくことが、スムーズな請求につながる。
抗インフルエンザ薬の処方が条件、支払いは2回まで
加入を検討する際は、支払条件をよく確認しておきたい。治療保険金は「抗インフルエンザ薬を処方されたとき」が条件のため、受診してインフルエンザと診断されても、抗インフルエンザ薬が処方されなかった場合は対象にならないと読める。入院保険金も、継続2日(1泊2日)以上の入院が条件だ。
また、保険金の支払回数は2回が限度で、対象は日本国内の医療機関に限られる。海外渡航中に現地の医療機関で受診した場合は対象外となるため、冬場に海外へ出かける予定がある人は留意が必要だ。
さらに、前述のとおり保険期間は10月15日に始まり、2027年4月30日に終わる。月払いの保険料と保険期間の関係を踏まえ、いつから保障が必要かを考えたうえで申し込み時期を判断するとよいだろう。
PayPayを日常的に使い、少額で罹患時の出費に備えたい人の選択肢に
インフルエンザお見舞い金は、月額数百円からPayPayアプリだけで加入から請求まで済ませられる手軽さが特徴だ。PayPayを日常の支払いに使っている人にとっては、保険料の支払いでポイントを受け取れる点もわずかながらプラスになる。
昨年度に加入していた人は、同じPayPayアカウントで申し込めばリピート割が自動で適用される。一方で、保障の対象はインフルエンザに限られ、支払回数や国内医療機関限定といった条件もある。公的医療保険や既に加入している保険の保障内容と照らし合わせ、上乗せとして必要かどうかを考えるのがよいだろう。















