SMBCファイナンスサービス株式会社が発行しているクレジットカード「JR東海エクスプレス・カード」。
年会費1,100円(税込)で、東海道・山陽・九州新幹線をお得な価格で利用できる会員制ネット予約&チケットレス乗車サービス「エクスプレス予約」や、エクスプレス予約の利用に応じて貯まるグリーンポイントが特徴的なカードだ。
このカードは、2023年4月24日24時をもって新規申込受付を終了していた。そして、2023年7月に既存会員向けにカードの切替発行の案内が送られた。
この切替により、JR東海エクスプレス・カードは、SMBCファイナンスサービスと同じSMBCグループである三井住友カード株式会社の発行となる。
従来のカードは2023年10月31日をもって取扱い終了となり、2023年11月1日から新カードへと切り替わる。新カードは2023年10月中旬から順次発行予定だ。
記事では、切替による変更点や注意点を紹介する。
カード切替による変更点
JR東海エクスプレス・カードの切替により変更となる点は以下の通り。
カード番号も変更となるため、各種サービスの支払いに旧カードを登録している場合、2023年11月1日以降に新カード番号への変更が必要となる。
旧カード | 新カード | |
---|---|---|
券面 | ||
発行元 | SMBCファイナンスサービス | 三井住友カード |
国際ブランド | Visa Mastercard JCB | Visa Mastercard |
ポイントサービス | ワンダフルプレゼント21 利用1,000円(税込)ごとに1ポイント=5円相当 | Vポイント 利用200円(税込)ごとに1ポイント=1円相当 |
Webサービス | セディナビ | Vpass |
支払い日 | 毎月10日締め翌月6日払い | 毎月15日締め翌月10日(もしくは8日)支払い |
支払い方法 | ショッピング利用:1回払い、2回払い、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い、リボ払い、分割払い キャッシング利用:1回払い、リボ払い | ショッピング利用:1回払い、2回払い、リボ払い、分割払い、ボーナス一括払い(8月・11月) キャッシング利用:国内:リボ払い、海外:1回払い |
旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円(自動付帯) 国内:最高1,000万円(利用付帯) | 海外:最高2,000万円(利用付帯) 国内:最高2,000万円(利用付帯) |
動産総合保険 | ショッピング保険:150万円まで (購入日から90日間) | お買い物安心保険:100万円まで ※海外・国内リボ・分割(3回以上)払い利用が対象 (購入日および購入日の翌日から200日間) |
ETCカード | 無料 | 年会費550円(税込) ※切替年度無料、翌年度以降は前年度に1回以上請求があれば無料 |
電子マネー | Apple Pay | Apple Pay Google Pay Visaのタッチ決済 |
発行元の変更に伴い、2023年11月1日以降は三井住友カードの会員規約が適用される。
また、旧カードがJCBブランドだった場合、新カードではJCBに対応していないため、切り替えによりVisaブランドへと変更になる。
旧カードで貯めているポイントは新カードに自動的に移行される。2023年12月末時点の「ワンダフルプレゼント21(1ポイント)」の残高が、2024年1月ごろに「Vポイント(5ポイント)」へ換算の上、移行される。
自動移行前にワンダフルプレゼント21を利用しておきたい場合は、2023年8月31日までに会員専用Webサービス「セディナビ」で手続きが必要だ。
なお、提携先独自ポイントであるEX予約グリーンプログラムは、カード切替後もそのまま引き継がれる。
カード切り替えで引き継がれる点
以下については、カード切り替え後も旧カードの情報や設定が新カードに引き継がれる。
- 登録情報
- 年会費
- 暗証番号・有効期限
- ご利用枠・支払口座の設定
- WEB明細
家族カードについては旧カード・新カードともに年会費1,100円(税込)で発行可能だ。旧カードで無料の場合は新カードでも無料となる。
エクスプレス予約、EX-CIカードは継続利用可能
エクスプレス予約の会員登録は、カード切替後も引き継がれるため、新たに手続きをする必要はない。
エクスプレス予約において改札で利用する「EX-ICカード」は、新カードでも継続利用となる。EX-ICカードの差替えカードは手配されないので、カード切替後も破棄しないよう注意したい。
旧カードの利用に応じて貯まったグリーンプログラムのポイントもそのまま引き継がれ、有効期限の変更もない。
カード切替後に旧カードが必要になるケース
2023年11月1日以降は新カードの利用となるが、2023年11月15日までに駅窓口などできっぷを受取後に払戻を行う場合、旧カードも必要になる可能性がある。念のため、2023年11月15日までは旧カードを破棄しないほうが良いだろう。
新カードに切替をしない場合
新カードへの切替を希望しない場合、SMBCファイナンスサービスにて新カード発行停止の手続きが必要となる。
手続きは、既存会員宛に郵送されている案内に同封の「切替不要届出書」にて行う。この書類を2023年8月31日必着で送付しよう。
新カードへ切替を行わない場合、JR東海エクスプレス・カードを利用できるのは2023年10月31日までとなる。
なお、旧カードで2023年10月31日までに行った予約であれば、2023年11月1日以降も付帯するEX-ICカードで乗車可能だ。
また、2023年10月31日までの予約で初回購入日から3カ月以内および2024年1月31日までであれば、乗車日の変更や払戻が可能だ。
カード解約時の注意点として、以下の記事も参考にしてほしい。
三井住友カード会員はポイント管理をしやすくなる
今回のJR東海エクスプレス・カードの切替で、このカードの大きな特徴であるエクスプレス予約やグリーンプログラムには大きな変更はない。
その他の変更で注目すべきは、発行が三井住友カードとなり、ポイントプログラムがVポイントとなることだ。Vポイントは、旧カードのワンダフルプレゼント21より利便性の高いポイントだ。
特に、すでに三井住友カード発行のカードを持っていて、Vポイントを貯めている人にとっては、ポイントの管理や活用を行いやすくなる。この点は切替のメリットといえるだろう。
その他、付帯保険の内容など少しずつ変更点があるので、本記事も参考にして切替後に困らないようチェックしてほしい。