NTTドコモ・フィナンシャルグループは、連結子会社の住信SBIネット銀行を通じて提供する個人向け銀行サービスを「ドコモの銀行」に刷新し、dカードやマネックス証券口座と連携させることでdポイントがたまる特典を順次始めると発表した。銀行取引を起点に、普段の買い物の還元率を底上げする内容となっている。
住信SBIネット銀行が8月3日に「ドコモの銀行」へ
住信SBIネット銀行は2026年8月3日から株式会社ドコモSMTBネット銀行へ商号を変更する予定で、あわせて個人向けの銀行サービスブランドを「ドコモの銀行」に刷新する。アプリ名やアイコンも「d NEOBANK」から順次「ドコモの銀行」へ切り替わる。なお、法人向けサービスや既存のBaaS提携サービスは引き続き「NEOBANK」ブランドが続く。商号変更は関係当局の認可を前提としている。
続く2026年8月20日から、「ドコモの銀行」と「dアカウント」を連携する機能の提供が始まる。この連携を土台に、dカードの利用やマネックス証券口座との連携でdポイントがたまる特典が順次展開される。これまでスマプロポイントで特典を受けていた利用者は、dアカウント連携後にdポイントの進呈へ切り替わり、保有していたスマプロポイントもdポイントへ移行する。
dカード決済で街のお買物が初年度最大4.5%還元
今回の目玉は、街のお買物でのdポイント還元率を高める2つの特典だ。dカードのスマホ決済(Apple Pay・Google Pay・おサイフケータイのiDによるタッチ決済、またはdカード払いに設定したd払い)の基本還元率1.0%に、以下の特典が上乗せされる。
ドコモの銀行引落特典で初年度最大3.0%還元
「ドコモの銀行」でdカードの利用代金を引き落とすよう設定し、その支払い月に街でdカードのスマホ決済を使うと、還元率が上乗せされる。初回の引き落とし月から12か月間は初年度特典として最大2.0%が上乗せされ、基本還元率とあわせて初年度最大3.0%還元となる。この特典によるdポイントの進呈上限は月3,000ポイント(期間・用途限定)である。
マネックス証券特典でさらに最大1.5%上乗せ
マネックス証券口座と「ドコモの銀行」の自動入金(スイープ)を設定すると0.1%、さらに月3万円以上のdカード積立またはd払い残高積立を利用すると1.4%が上乗せされ、あわせて最大1.5%が還元される。前述の引落特典とあわせると、街のお買物で初年度最大4.5%還元に達する。こちらの進呈上限は月500ポイント(期間・用途限定)である。
| 決済基本還元率 | 1.0% |
| ドコモの銀行引落特典(初年度) | 最大2.0% |
| マネックス証券特典 | 最大1.5% |
| 初年度合計 | 最大4.5% |
2年目以降はカード種別と利用額で還元率が変わる
引落特典の上乗せ分は、初回の引き落とし月から13か月目以降になると、カードの種類と利用額に応じて変動する。各引き落とし月の前々月16日から前月15日までのdカード利用額(税込・特典対象外の決済分も含む)で判定される仕組みだ。
| カード種別 | 50万円以上 | 20万円以上 | 10万円以上 |
| dカード PLATINUM | 2.0% | 0.75% | 0.25% |
| dカード GOLD / GOLD U | 1.0% | 0.50% | 0.25% |
| dカード | — | — | 0.25% |
初年度は一律で高い還元率が適用されるが、2年目以降は利用額が多いほど、また上位カードほど有利になる設計だ。自分の年間利用額と保有カードで、翌年以降にどの水準の還元が続くかを見ておくとよい。
年会費還元や銀行取引でもdポイントがたまる
街のお買物以外にも特典が用意される。「dカード年会費還元特典」では、「ドコモの銀行」の預金残高などの条件に応じて、dカードの年会費の半額または全額相当分のdポイントが進呈される。年会費がかかるdカード GOLDなどを持つ人にとっては、実質的な年会費負担を抑える手立てになりうる。
さらに、給与受け取りや口座振替といった銀行サービスの利用に応じてもdポイントが進呈される。これらの詳細は順次ドコモSMTBネット銀行のサイトで告知される予定だ。
対象カード・決済手段と注意したい条件
特典の対象となるのは、2022年10月にリニューアルしたdカード(カード番号が「4363」「5344」「5365」で始まるもの)である。対象となる決済手段は、dカードのスマホによるタッチ決済(Apple Pay・Google Pay・おサイフケータイのiD)と、支払い方法をdカードに設定したd払い(コード決済)およびd払いタッチだ。ただしd払いには進呈対象外の店舗があるため、実際の還元が受けられるかは利用先によって変わる。
引落特典を受けるには、dカードに登録したdアカウントを「ドコモの銀行」に登録し、dカードの引き落としを「ドコモの銀行」に設定することが条件となる。毎月20日までに連携と引き落とし設定を済ませると、翌月のお買物から還元率が上がる。マネックス証券特典を含め、還元には各種の進呈上限や設定条件があるため、利用状況によっては全額が還元対象にならない場合がある。
ドコモ経済圏を使う人には見逃せない改定
dカードやd払い、dポイントを日常的に使っている人にとって、銀行口座を「ドコモの銀行」にまとめることで還元率を底上げできる今回の特典は魅力的だ。特に、給与受け取りや証券口座までドコモ側に寄せられる人ほど恩恵が大きくなる。
一方で、初年度の最大4.5%は複数の条件をすべて満たした場合の上限であり、月ごとの進呈上限もある。マネックス証券口座の開設やスイープ設定、毎月3万円以上の積立といった手間や資金も必要になるため、自分の使い方でどこまで現実的に還元を受けられるかを見極めたうえで、口座の集約を検討するのがよいだろう。数値や条件は今後確定・更新される予定のため、申し込み時点の最新条件を確認したい。














