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ダイナースクラブ ゴールド登場、20〜39歳限定で年100万円利用なら年会費無料

三井住友トラストクラブは2026年9月29日、20〜39歳向けの新カード「ダイナースクラブ ゴールド」の発行開始と、主軸商品のダイナースクラブカードを「ダイナースクラブ プラチナ」に改称することを発表した。ゴールドは実質年会費無料の条件が「年100万円の利用」と明確で、既存のダイナースクラブカード会員にとっては年会費もサービスも変わらず、名称と新規発行分の券面が変わるだけという内容だ。

ダイナースクラブ ゴールド

日本のダイナースクラブ初のゴールドカード「ダイナースクラブ ゴールド」

ダイナースクラブはこれまで、年会費29,700円(税込)のダイナースクラブカードを入口に、プレミアムカードなどの上位カードをそろえてきた。今回のダイナースクラブ ゴールドは、日本のダイナースクラブとして初めてのゴールドクラスのカードで、既存カードより手前に置かれる「入口」の役割を担う。

発表の背景として、同社はゴールドカード市場のマス化を挙げている。流通系・通信系カード会社の参入が相次ぎ、ゴールドカードがエントリーカード化しつつあるうえ、NTTドコモの調査(2025年2月)では18〜29歳のゴールドカード未保有者の約6割が「持ってみたい」と回答したという。プラチナやプレミアムクラスを強みとしてきたダイナースクラブが、若年層の取り込みに踏み出した形だ。

入会できるのは20〜39歳、申込はオンラインのみ

ダイナースクラブ ゴールドの最大の特徴は、入会対象を20歳〜39歳に絞っている点だ。申込チャネルもオンライン限定で、店頭や郵送での申込には対応しない。40代以上の人はダイナースクラブ ゴールドには申し込めないため、ダイナースクラブを検討する場合はダイナースクラブカード(2027年1月以降はダイナースクラブ プラチナ)以上が対象になる。

なお、ゴールド会員が40歳を迎えた後にカードがどう扱われるか(そのまま継続できるのか、切り替えが必要なのか)は、今回のプレスリリースには記載がない。長く使うつもりなら、申込前に確認しておきたい点だ。

券面は「グローブ」と「スター」の2種類から選べる

カードデザインは2種類から選択できる。グローブデザインはダイナースクラブの歴史と世界へのつながりをモチーフにしたゴールドカラーの券面、スターデザインは星空をモチーフに特別なホログラムで輝きを表現した券面だ。

ダイナースクラブ ゴールド グローブデザイン

ダイナースクラブ ゴールド スターデザイン

ダイナースクラブ ゴールドの基本スペック

プレスリリースで公表された主なスペックは以下のとおりだ。国際ブランドはダイナースクラブで、コンパニオンカードとしてMastercardブランドの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」が無料で付く。

カード名 ダイナースクラブ ゴールド
入会対象年齢 20歳〜39歳
申込方法 オンライン限定
年会費(税込)
  • 初年度:無料
  • 2年目以降:11,000円(前年100万円以上の利用で翌年度無料)
ポイント
  • 100円につき1ポイント
  • 対象サービスでポイント10倍
グルメ特典 食べログプレミアムの月額利用料を全額キャッシュバック
トラベル特典
  • 一休プレミア「プラチナ会員」資格を6ヵ月間体験
  • 国内主要空港ラウンジ利用
家族カード 1枚まで無料
コンパニオンカード TRUST CLUB プラチナマスターカードを無料発行(本会員・家族会員)
カードデザイン グローブデザイン / スターデザイン

年会費11,000円は、年100万円の利用で翌年度が無料に

年会費は税込11,000円だが、初年度は無料だ。2年目以降は、前年の利用額が100万円以上なら翌年度の年会費が無料になる。つまり1年目は条件なしで試すことができ、2年目以降も年間100万円を使い続ければ実質的に年会費をかけずに保有できる仕組みだ。

年100万円を月あたりに直すと約8万3,000円になる。家賃を除く生活費のうち、食費・通信費・光熱費・交通費・サブスクなどの支払いをこのカードに集約できるかどうかが、年会費無料を維持できるかの目安になる。特に後述するポイント10倍の対象には携帯電話料金や電車・バスの乗車、サブスクリプションサービスといった毎月の固定的な支払いが含まれており、これらをまとめると利用額を積み上げやすい。

一方で、利用額が100万円に届かなかった年の翌年度は11,000円がかかる。基本のポイントは100円につき1ポイントのため、100万円を使った場合の基本ポイントは1万ポイントになる計算だ。年会費がかかった場合に、ポイントや食べログプレミアムのキャッシュバック、空港ラウンジなどの特典でその分を回収できるかどうかを、自分の使い方に照らして考えておくとよいだろう。

スターバックスやUber Eatsでポイント10倍「いつものお店でポイントボーナス for ゴールド」

ダイナースクラブ ゴールドのポイントは100円につき1ポイントが基本だ。これに加えて、ゴールド限定の「いつものお店でポイントボーナス for ゴールド」により、対象サービスでの支払いはポイントが10倍になる。基本の100円につき1ポイントが10倍になるため、対象サービスでは100円につき10ポイント相当が貯まる計算だ。

対象はカフェ・フードデリバリー・サブスク・交通・通信費

ポイント10倍の対象として、プレスリリースでは以下のサービスが挙げられている。

  • スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ
  • Uber Eats・Uberタクシー
  • 冷凍宅配弁当のnosh
  • サブスクリプションサービスのHulu・U-NEXT
  • 電車・バス乗車
  • 携帯電話料金の支払い

いつものお店でポイントボーナス for ゴールドの対象サービス

高級レストランやホテルといった従来のダイナースクラブのイメージとは異なり、20〜30代が日常的に使うサービスが中心になっている。携帯電話料金や電車・バスの乗車は多くの人が毎月必ず支払うもので、特別な行動をしなくても10倍の対象になりやすい点は実用的だ。

スターバックスは店舗での支払いは対象外、上限の有無は未記載

注意したいのはスターバックスの扱いだ。10倍の対象になるのはスターバックス カードへのオンライン入金とオートチャージで、店舗でダイナースクラブ ゴールドを直接出して支払った場合は対象外となる。スターバックスで10倍を受けたいなら、スターバックス カードにオンラインでチャージしてから、そのカードで支払う流れになる。

また、10倍のポイントに月間・年間の上限があるか、ポイント1ポイントあたりの交換価値がどの程度になるかは、今回のプレスリリースには記載がない。そのため、10倍が還元率として何%に相当するかはこの時点では言い切れない。「100円につき10ポイント相当」という付与数だけを見て判断せず、交換先の価値や上限の条件が明らかになってから比べるのが確実だ。

食べログプレミアムの全額キャッシュバックと空港ラウンジ、ゴールドの主な特典

ポイント以外の特典は、グルメとトラベルの2本柱になっている。いずれも「食」と「旅」を重視してきたダイナースクラブらしい内容を、若年層向けに身近なサービスに置き換えたものといえる。

グルメ特典は食べログプレミアムの月額利用料を全額キャッシュバック

グルメ特典として、飲食店検索サービス「食べログ」の有料会員サービスである食べログプレミアムの月額利用料が全額キャッシュバックされる。食べログプレミアムをすでに有料で利用している人にとっては、その月額料金の負担がなくなる特典だ。

キャッシュバックの手続き方法や、ダイナースクラブ ゴールドでの支払いが条件になるかといった詳細は、プレスリリースでは明らかにされていない。

トラベル特典は一休プレミア「プラチナ会員」6ヵ月体験と国内主要空港ラウンジ

トラベル特典は2つある。1つは、ホテル・旅館予約サイト「一休.com」の会員プログラムである一休プレミアの「プラチナ会員」資格を6ヵ月間体験できるもの。もう1つは、国内主要空港のラウンジを利用できる特典だ。

一休プレミアのプラチナ会員資格は6ヵ月間の体験という位置づけのため、恒常的な特典ではない点は押さえておきたい。空港ラウンジについては、対象となる空港の数や同伴者の扱い、利用回数の制限などはプレスリリースには記載がない。

家族カード1枚無料、コンパニオンカード「TRUST CLUB プラチナマスターカード」も無料

家族カードは1枚まで無料で発行できる。さらに、本会員・家族会員ともにダイナースクラブ コンパニオンカード「TRUST CLUB プラチナマスターカード」が無料で発行される。

ダイナースクラブブランドは、VisaやMastercardに比べると使える店舗が限られる場面がある。Mastercardブランドのコンパニオンカードを併せ持つことで、ダイナースクラブが使えない店でもMastercardで支払えるため、1枚目のカードとしてダイナースクラブ ゴールドを使う場合でも支払い手段の面での不便を補いやすい。

ダイナースクラブカードは2027年1月に「ダイナースクラブ プラチナ」へ改称

ゴールドの登場にあわせ、主軸商品のダイナースクラブカードは2027年1月に「ダイナースクラブ プラチナ」にリニューアルする。ゴールドクラスが加わったことで、ラインナップ上の位置づけをわかりやすくするための改称だ。

ダイナースクラブ プラチナ

既存会員の年会費29,700円とサービスはそのまま

既存のダイナースクラブカード会員にとって最も気になるのは、年会費やサービスが変わるかどうかだろう。プレスリリースによると、年会費は変更なく本会員29,700円、家族会員5,500円(いずれも税込)のままで、既存サービスもこれまでどおり利用できる。

つまり今回の改称は、名称が「プラチナ」に変わることが中心で、会員にとって負担が増える変更ではない。一方で、ゴールドにあるポイント10倍の「いつものお店でポイントボーナス for ゴールド」はゴールド限定の特典とされており、プラチナ側で同様のサービスが用意されるかは今回のリリースでは触れられていない。

新規申込分から「Platinum」の新券面、新たにメタルカードも用意

リニューアル後(2027年1月予定)の新規申込分からは、券面に「Platinum」をあしらった新デザインで発行される。既存会員のカードがいつ新デザインに切り替わるかについては、プレスリリースでは言及がない。

また、ダイナースクラブ プラチナの新たなサービスとして、ダイナースクラブ プレミアムカードのメタルカードとは異なるデザインコンセプトのメタルカードが用意される。カードデザインなどの詳細は2027年1月にあらためて案内される予定で、ダイナースクラブ プラチナの詳細ページは2026年10月1日に公開される。

ダイナースクラブ ゴールドとダイナースクラブ プラチナの違い

今回の発表により、ダイナースクラブのラインナップは「ダイナースクラブ ゴールド」「ダイナースクラブ プラチナ」「ダイナースクラブ プレミアムカード」「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」の4段階になる。同社はゴールドを入口とし、ライフステージの変化に合わせて上位のカードへステップアップしていく道筋を描いている。

ダイナースクラブの商品ラインナップ

プレスリリースで公表されている範囲で、ゴールドとプラチナを比べると以下のようになる。

項目 ダイナースクラブ ゴールド ダイナースクラブ プラチナ(現ダイナースクラブカード)
開始時期 2026年9月29日発行開始 2027年1月に改称
入会対象・申込 20歳〜39歳、オンライン限定 プレスリリースに記載なし
本会員年会費(税込)
  • 初年度無料
  • 2年目以降11,000円(前年100万円以上の利用で無料)
29,700円(変更なし)
家族カード 1枚まで無料 家族会員5,500円(税込)
ポイント10倍特典 いつものお店でポイントボーナス for ゴールド(ゴールド限定) プレスリリースに記載なし
券面 グローブ / スターの2種類 新規申込分から「Platinum」の新デザイン、新たにメタルカードを用意

年会費だけを見ると、ゴールドは条件を満たせば無料、プラチナは29,700円と大きな差がある。ただし、プラチナには現在のダイナースクラブカードの既存サービスがそのまま引き継がれるため、両者は同じダイナースクラブでもサービスの設計そのものが異なる。ゴールドは日常の支払いでポイントを貯めやすい設計、プラチナは従来のダイナースクラブのサービスを軸にした設計と整理できる。

年100万円を使えるかが分かれ目、ダイナースクラブ ゴールドが向く人

ダイナースクラブ ゴールドは、20〜39歳で、携帯電話料金や電車・バス、サブスク、フードデリバリーなどの日常の支払いを1枚のカードにまとめられる人に向いたカードといえる。10倍の対象が日々の固定的な支払いに寄っているため、特別な行動をしなくてもポイントを貯めやすく、その支払いを集約することで年100万円の年会費無料ラインにも近づきやすい。食べログプレミアムをすでに使っている人や、国内旅行で空港を利用する機会がある人にとっても、特典の恩恵を受けやすい。

一方で、年間の利用額が100万円に届きそうにない人は、2年目以降に年会費11,000円がかかる前提で考える必要がある。また、10倍ポイントの上限やポイントの交換価値はまだ明らかになっていないため、他のゴールドカードと還元率で比べる場合は、その条件が判明してからのほうが判断しやすい。

既存のダイナースクラブカード会員は、2027年1月に名称が「ダイナースクラブ プラチナ」に変わるものの、年会費もサービスも変わらないため、特に手続きや対応を急ぐ必要はない。新たに用意されるメタルカードの詳細は2027年1月に案内される予定だ。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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