2020年8月下旬より、auカブコム証券でPontaポイントが貯まるサービスがスタートする。対象の投資信託を保有し、「au ID」に登録している人が対象だ。
「auカブコムの資産形成プログラム」と名付けられた本サービスで、どのようなユーザーにメリットがあるのかを紹介するので参考にしてほしい。
auカブコム証券とは
auカブコム証券とは、三菱UFJフィナンシャルグループが運営する証券サービスのこと。以前はカブドットコム証券という名称だったが、2019年12月1日よりauカブコム証券になった。
現物株式や信用取引、投資信託やFXを取り扱っており、NISAやiDeCoといったサービスも用意している。
投資信託の保有でポイントが貯まる
今回スタートするサービスは「auカブコムの資産形成プログラム」と呼ばれている。
簡単にまとめると、対象の投資信託を保有しau IDに登録していれば、毎月Pontaポイントが獲得できる仕組みだ。具体的な対象取引は下記のとおり。
- 新規募集投資信託または継続募集投資信託の買付 (通常・積立)
- 他社からauカブコム証券へ投資信託の移管入庫
- 分配金の自動再投資
対象銘柄に関しては、auカブコム証券で買付 (通常・積立) 、または他社移管入庫された公募株式投資信託となっている。
月間の平均保有額に応じて年率が決定し、毎月Pontaポイントが加算される。
3000万円以上ならポイントも5倍
「auカブコムの資産形成プログラム」の具体的な年率は下記のとおり。
- 2.4万円~100万円未満:年率0.05%
- 100万円以上~3,000万円未満:年率0.12%
- 3,000万円以上:年率0.24%
「2.4万円~100万円未満」と「3,000万円以上」のユーザーを比較すると、Pontaポイントの獲得率に約5倍の差がある。「2.4万円~100万円未満」と「100万円以上~3,000万円未満」でも2倍以上の差があるので、対象投資信託を保有すればするほどお得になる仕組みだ。
auユーザー以外も対象
「auカブコムの資産形成プログラム」だが、au IDを発行すればauユーザー以外でも利用できる。ただし、指定された4銘柄に限り、auユーザーと非auユーザーでPontaポイント獲得に差があるので覚えておこう。
auの投資信託ポイントプログラムの対象商品 | auユーザー | 非auユーザー |
---|---|---|
auスマート・ベーシック (安定) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・ベーシック (安定成長) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・プライム (成長) | 0.10% | 0.05% |
auスマート・プライム (高成長) | 0.10% | 0.05% |
※4銘柄に関しては、「auカブコムの資産形成プログラム」とは別のサービス。
Pontaポイントをそのまま活用する方法も
投資運用でPontaポイントを貯めるだけでなく、Pontaポイントを投資運用に活用することも可能だ。
それが、大和証券グループの株式会社CONNECTと個別株式ポイント運用サービスを提供するSTOCK POINT株式会社が提供して、2020年7月1日より開始したポイント運用サービス「StockPoint for CONNECT」だ。
Pontaポイントはこのサービスに提携しており、Pontaポイントを直接使って投資・運用が可能だ。
「StockPoint for CONNECT」では、Pontaポイントを含む次の4種類の共通ポイントと提携しており、チャージするとすぐにポイント運用を開始できる。
- Pontaポイント
- 永久不滅ポイント
- ドットマネー
- ストックポイント
共通ポイントが投資可能になりつつある
今回のPontaポイント以外にも、次のようにポイントを利用した投資が普及しつつある。
- Tポイント→SBIネオモバイル証券
- LINEポイント→LINE証券
- 楽天ポイント→楽天証券
以前はネット通販などでしか活用できなかったポイントだが、スマホ決済といったキャッシュレス決済が普及したおかけで、ポイント=現金のような扱いになっている。
それにより、ポイントの使い道として、対象サービスで貯める・使うだけでなく、投資・運用して増やすという選択肢が登場した。今後もこの流れは続いていくと予想できる。