ネットプロテクションズは25日、コンビニでの翌月後払いが可能な決済サービス「atone」が実店舗での決済に対応したと発表した。
対応したのは、国内最大級のスマホアクセサリショップ「UNiCASE」全国12店舗。
atoneはこれまでネット通販での決済のみに対応しており、実店舗決済への対応は今回が初だ。
UNiCASEを運営するCCCフロンティア株式会社は、近年「クレジットカードを使わない後払い決済」の重要性を感じており、今回のatone導入に至ったとしている。
なお、25日より「atone」が使える店舗はUNiCASE公式サイトで確認できる全店舗だ。
今回対応したUNiCASEは、すでに公式サイトでも「atone」の支払いに対応している。
実店舗が近くになくても、公式サイトを使えばatoneで支払えるので試してみよう。
そのほか、atoneでは今回の対応を記念したキャンペーンも実施。
UNiCASEで「atone」支払いを利用すると、合計金額から500円が割り引かれるようになる。
期間は以下の通りだ。
- 実店舗:10月25日(木)~11月1日(木)
- 公式サイト:10月25日(木)~11月8日(木)
LINE、楽天、ソフトバンク、Amazon、ドコモといった大企業がひしめく「QRコード決済」激戦区。
今回、今までになかった「後払い」を備えたatomeが参入したことで、競争はますます激化するだろう。
atoneの仕組みやメリット
atoneは、「クレジットカードを使わない後払い決済」ができるサービス
登録は公式サイトかアプリで簡単に済ませられ、手数料も「利用した月に90円(税込)」のみ。
誰でも5万円まで利用できる。
これは、クレジットカードでいうところの与信枠で、仕組みもほぼ同じだ。
誰でも与信枠が与えられる代わりに、支払い手段は翌月一括払いのみ。
5万円なので使いすぎることもなく、クレジットカードと比べると安心して利用できる。
クレジットカードのような旅行保険などのサービスはできないが、0.5%分のポイントがたまるので現金払いよりお得だ。
なお、ポイントは次回からの支払いに充当でき、買い物履歴はスマホで管理できる。
この「atone」を実店舗で支払う際は、atoneを利用する旨を伝え、店舗側が提示するQRコードを読み取るだけ。
ネット決済の際は、携帯電話番号とパスワードを入力することで支払いができる。
そうすれば、翌月登録した住所宛に請求書が届く仕組みだ。
あとは、公共料金を支払うのと同じようにコンビニで代金を支払えばいい。
もしくは、「口座振替」を登録しておくことで毎月27日に口座から自動で引き落とすことができる。
このような機能を備えたatoneは、クレジットカード払いと比較すると以下のメリットがある。
- 審査不要、1分で会員登録できる
- 手元に現金がなくても利用できる
- 利用枠5万円、翌月20日までに一括払いなので使いすぎない
- 手数料は利用した月に90円かかるだけ
なお、今回はじめて実店舗で対応したが、ネット通販では対応店舗が日々増加している。
一例として、以下のようなサイトでatoneは利用可能だ。
- 2nd STREET(ファッション)
- Anker(モバイルガジェット)
- LOWYA(家具・インテリア)
- 7lens(メガネ・コンタクト)
- EhonNavi(絵本・グッズ)
興味があったらチェックしてみよう。
キャッシュレス決済の新たな選択肢となるか
atoneは、クレジットカードを使わないキャッシュレス決済の選択肢として有力といえる。
これまでのプリペイド式電子マネーとは違い、チャージが不要であるためだ。
チャージがいらないので、現金払いの安心感を損ねることなくポストペイ(後払い)の利便性を享受できる。
まさに「ハイブリッド」な支払い手段といえるだろう。
特に、ネット決済では銀行振り込みや代引きの手間を削減できる手段として、以前から注目を集めていた。
今回本格的に実店舗での決済が可能になったことで、ますます知名度は高まっていくと予想できる。
最終更新日:2019/09/18