台湾は、日本人から非常に人気の観光地のひとつであり、女性人気も高い国だ。
また、関根地などであれば日本語が通じる場所もあるほど日本人にとって訪れやすい国である。
首都である台北市には、様々な国宝が数千以上並んでいる国立故宮博物院や爆撃を受けた上で本尊が全く傷つかなかったという龍山寺もあり、夜には士林夜市などでショッピングやグルメを楽しむことが可能だ。
首都である台北へは、成田や仙台からは4時間、名古屋からは3時間、那覇からは1時間30ほどで到着する。
そのため、日本からは気軽に行ける国であり、3連休などのちょっとした休暇の間でも台湾に訪れることが可能だ。
そして、台湾でもクレジットカードや現金による支払いを行う機会は多い。
今回は台湾のクレジットカード利用の普及率や使用可能な国際ブランドにふれ、台湾での支払いの注意点や台湾に渡航する際に持っておきたいクレジットカードを紹介していく。
台湾では主に使用されている国際ブランドは、JCB・Visa・Mastercardだ。
JCBに関しても、台北などでは使用出来る範囲が比較的広いと言える。
そして、クレジットカードの作成を考えている方には以下がおすすめのカードだと言える。
- セディナカードjiyu!da
- 三井住友カード
- エポスカード
- 楽天カード
進むキャッシュレス
台湾は場所によっては、現金でなければ支払いができない場所も存在する。
例えば、中小規模の飲食店や屋台でのクレジットカード支払いは難しい。
しかし、レストランなどでは国際ブランドを使用できる店舗は非常に多くある。
また、台湾ではキャッシュレスが急速に進みつつある。
クレジットカードやデビットカードの利用率は年々増加しており、クレジットカードのみであっても約2800万枚のカードが有効カードだとされている状況だ。
クレジットカードやデビットカード以外にも個人間送金アプリを使用した支払いも増加しつつある。
ちなみに、台湾は政府としてキャッシュレス化を進めており、2020年には国としてのキャッシュレス支払いを50%まで上昇させる予定だ。
そのためクレジットカードによる普及率は低くない。
台湾全体で見れば局所的に使用するのが難しい場所もあるものの、旅行で訪れる台北や高雄などの観光地ではほぼ問題なく使用できるはずだ。
台湾国内では観光地でも現金による支払いを必要とする場所もある。
しかし、台湾国内のクレジットカードやキャッシュレスの市場を知った上で使い分けていくことが重要と言える。
また、大量の現金を持っておくことは大きなリスクであるため、台湾では必要に応じて現地通貨を調達するといった手法がおすすめだと言えるだろう。
使える店と使えない店
使える店・エリア
台湾でクレジットカードを使用できる場所は、台湾鉄道や大規模なショッピングセンターやスーパーなどだ。
例えば、カルフールなどでは問題なくクレジットカカードを使用できる。
また、路面店などであったとしても対応している店舗はいくつか存在しているため、不安であった場合は使用できるかどうかを確認してみよう。
ちなみに、クレジットカードが使える場合であれば、ほとんどの店では、店頭の入口にクレジットカードのブランドロゴを表示していることが多い。
その場合は問題なくクレジットカードを使用できるため、安心して使用できるだろう。
タクシーなども限定的であるものの台湾大車隊では、クレジットカードを使用することができる。
また、海外のホテルではデポジットといった補償金が必要となることがほとんどだろう。
こういった場合はクレジットカードの提示が必要となり、仮にクレジットカードが読み取れなかったり、限度額が足りなかったりした場合は宿泊そのものがキャンセルとなることも多い。
仮にクレジットカードでデポジットを支払えない場合は、宿泊料金の倍以上の金額を支払う必要がある。
そのため、台湾で宿泊する場合にはクレジットカードを用意しておこう。
加えて言えば、JCBブランドのクレジットカードを保有している場合、場所を限定しているものの、優待サービスを受けられるレストランやJCBプラザ及びラウンジを利用することが可能となる。
JCBのサイトでは加盟店が一覧で乗っており、確認しながら店舗を選ぶことができる。
ちなみに、優待特典としては利用代金の5%から10%の割引やショップのサービス料が無料になるなどの特典があることから、JCBは台湾では使いやすいカードのひとつと言えるだろう。
使えない店・エリア
台湾でクレジットカードを使えない場所は、訪れる場所によっては多いこともある。
例えば、タクシーやバス、中小規模のレストランやスーパー、コンビニなどもクレジットカード払いを行うことは難しい。
特に観光として訪れやすい夜市ではクレジットカードを使用する場面はほぼないだろう。
ちなみに足つぼなどのマッサージ店は台湾では女性に人気が高いものの、マッサージ店に関しては、クレジットカード払いを受け付けている店舗は限られていることに注意が必要だ。
台湾ではクレジットカードの決済の際に暗証番号を求められるのか、サインを求められるのかは場所によって異なる。
サインを記入する場合であれば、ローマ字でなく漢字でサインを行い、クレジットカードの裏のサインも漢字でサインを書いておくことをおすすめする。
理由としては、クレジットカードのサインは非常に重要なものであり、決済を承認するという意思表示にほかならない。
そのため、記入する文字を漢字にすることによって簡単に悪用されないといったセキュリティ対策にもなる。
台湾だけでなく、海外旅行の際はスキミングに注意する必要がある。
スキミングはスキマ―と呼ばれるカード情報を抜き取る特殊な装置でカードの情報を抜き取るものだ。
磁気タイプのカードであればその機械に通すことによって、すべての情報がコピーされる可能性がある。
対して、IC カードタイプのクレジットカードであれば、スキミングによる情報の抜き取りにもある程度対応することが可能だ。
台湾でカードを使用する際は、ICカードタイプのクレジットカードを選択しよう。
キャッシングの利用方法
台湾の場合は、観光地であっても現金が全く必要ないという状況になりにくい。
その場合は、海外キャッシング機能を使用して現地の通貨を手に入れよう。
台湾でキャッシングを行う場合、ATMに「Plus」か「Cirrus」のマークがあるものを選ぶ必要がある。
「Plus」のマークがあればVisa系のクレジットカード、「Cirrus」のマークがあれば「Mastercard」「JCB」系のクレジットカードが使用できると判断することができる。
キャッシングの操作手順は日本語のものと大きな手順の違いはないものの、デフォルトの言語が台湾語となっている為、英語などの言語を選択することをお勧めする。
キャッシングのおすすめカード
台湾は、台北や高雄などではクレジットカードによる支払いを受け付けている場所は多い。
しかし、観光名所の1つである市場などを訪れた際には現金が必要となる。
そういった場合は、空港で日本円と現地通貨の両替を行うよりもクレジットカードのキャッシング機能がお勧めだ。
キャッシングをおすすめする理由は、為替レートの変換率はある程度決まっているものの、独自の手数料を加算されることが多い空港などに比べて、手軽に現金引き出しが可能となるためだ。
そして、キャッシング用のカードとしてセディナカードjiyu!daがおすすめだと言える。
セディナは三井住友ファイナンシャルグループの大手クレジット事業会社だ。
セディナカードjiyu!daは、Mastercard・Visa・JCBの中から好きな国際ブランドを選択することができる。
台湾にはJCBプラザラウンジ・台北などがあり、欧米では提携店舗数の関係からJCBカードは使いにくいとされているものの、台湾ではVisaやMastercardと同様に使用することが可能だ。
セディナカードjiyu!daのキャッシングは手数料無料だ。
借りた金額とは別に年利18%の金利が発生することになるものの、海外でのキャッシングであれば、日本に戻った際にはまとめて一括返済することも可能である為、年利の高さでネックとなることは少ないだろう。
セディナカードjiyu!daの基本的な支払い方法はリボ払い専用であり、一括返済を選択しない場合は他の支払い方は一切できない。
リボ払いは一定の金額と金利が毎月引き落とされていくというものだ。
しかし、セディナカードjiyu!daでは一括の繰り上げ返済も可能であることから、リボ払いのデメリットである金利の高さを消し去ることが出来る。
注意点として、セディナカードjiyu!daの一括返済は台湾では行うことができない。
セディナカードjiyu!daはPayEasy(ペイジー)サービスを使用することも可能で、通常、海外滞在が長期になっても滞在先からネットを通して返済ができる。
しかし、台湾政府として制限を掛けているのかは不明だが、台湾ではPayEasyサービスのページを表示できない。
短期的な滞在であれば問題ないものの、長期的な滞在であれば、全ての支払いがリボ払いとなる。
また、国内・海外どちらであっても繰上げ返済を選択した場合はカード利用明細が残らない。
カードの利用明細が必要な場合はスクリーンショットなどで対応しよう。
そして、最大の注意点として、セディナカードjiyu!daには海外旅行保険がない。
怪我や病気だけでなく、事故に対する補償も難しいという点は念頭においておく必要がある。
海外で役立つカードの付帯特典としては、日本語で話せる海外デスクサービスがある。
このサービスは現地でのチケットの手配や緊急事態への対応まで行うことが可能となっている。
カードの盗難に関しても、60日前までであれば補償可能となり、こちらも専用のデスクがある。
セディナカードjiyu!daのみの使用で旅行を乗り切ることは難しいだろう。
しかし、台湾でのキャッシングや短期的な滞在では非常に活躍できる場面が多いことから、使いわけながら使用していくことをおすすめする。
クレジットカードの使用と旅の留意点
クレジットカードの使用については、台湾の場合は使用できる場所と使用できない場所が明確に別れている。
その上で、台湾を旅行する際には必ず海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを保有して行こう。
台湾の治安自体はそれほど悪くはない。
しかし、スリやひったくりなどの犯罪は空港や駅、ホテルなどあらゆる場所で起きる可能性がある。
個人ではなく集団でスリやひったくりを行うこともあることから、十分な注意が必要と言えるだろう。
海外旅行に対する補償に関しては、台湾の場合は交通状況にも注意が必要だ。
台湾の交通状況は、控え目に言っても安全ではなく、マナーに関しては、非常に悪いと言える。
加えて言えば、どれだけ気をつけていても事故に巻き込まれる可能性はある。
移動に関して言えば、道で客待ちをしているタクシーは非常に危うい。
タクシーのメーターを回さず、目的地に着いてから言い値を支払わせるといったトラブルがあり得る。
このような場合にならない為には、大手のタクシーを選ぶことによってそういったトラブルを避けることが可能だ。
また、深夜のタクシーの乗車は避け、郊外に1人で出掛けることも注意が必要だ。
ちなみに、繁華街には台湾にもクラブなどが存在しているものの、女性1人であれば訪れることは非常に危険が伴うため、おすすめできない。
犯罪の対象となる可能性は少ないものの、クレジットカードによる補償によって身の安全を確保することも非常に重要となる。
おすすめカード
年会費無料で海外旅行保険が付いてくる「エポスカード」
エポスカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外:最高500万円(自動付帯) |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica ※チャージによるポイント付与のみ |
国際ブランド | ![]() |
エポスカードは、年会費が無料で、海外旅行で助かる保険も自動付帯で500万円まで付いている。
また、エポスカードカウンター(丸井)を利用すれば、約20分で審査と発行が終わるため、急な旅行や出張の多いビジネスマンにもおすすめのクレジットカードだ。
カードブランドがVisaのため、台湾以外の海外でも利用できる。
学生でも作成できるカードのため「海外旅行に行きたいけど、正社員じゃないから信用がない」と考える人にもおすすめ。
楽天スーパーポイントが貯まる「楽天カード」
楽天カード

楽天SPUで最大14倍還元。ポイントアップキャンペーンの多さも魅力
- 年会費無料、いつでも1%還元の高還元率
- 楽天市場なら常時3%還元
- ポイントアップキャンペーンを常時開催
- 楽天ペイなら1.5%還元
楽天経済圏の必須アイテム、カード所持だけで楽天グループの決済に+2倍される。海外保険も付帯。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド | ![]() ![]() |
楽天カードは、年会費無料のクレジットカード。
100円の支払いにつき1ポイントの楽天スーパーポイント(還元率:1%)がもらえるため、還元率の高いカードである。
対応ブランドも、AmericanExpress・Mastercard・Visa・JCBから選べるため、シンガポールで使いたい人は、VisaとMastercardをおすすめ。
海外旅行保険については、20万円(持ち物に対する補償)~2,000万円(死亡した場合)と幅広い。
家族カード(無料)を所有している人にも保険が適用されるのだ。
また、海外旅行で貯めた楽天スーパーポイントは、ANAのマイルにも交換できる。
楽天市場やモバイルなどを利用すれば、飛行機代をお得にできるクレジットカードだ。
三井住友カード(NL)
三井住友カードといえば、CMでも知られているクレジットカード。
日本最初のVisaカードとして有名な「三井住友カード」も、海外旅行では欠かせない。
三井住友カード(NL)では、旅行安心プラン(海外旅行傷害保険)として、海外旅行傷害保険が最大2000万円付帯している。
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
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傷害・疾病治療費用 | 50万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 (免責3,000円) | 15万円 |
救援者費用 | 100万円 |
保険の適用は、事前に旅費などを当該カードで決済することが必要になる。
特に、3か月以上のアメリカ長期留学者におすすめなのが、三井住友カード(NL)の海外旅行傷害保険(利用付帯)の裏技だ。
三井住友カードの海外旅行傷害保険(利用付帯)の適用開始日は、「海外で交通費を支払った時点」から適用される。保険適用の条件としても、以下が紹介されている。
日本出国後に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった乗客として搭乗する公共交通乗用具(※1)の利用代金を特定クレジットカードで決済した場合。
引用:旅行安心プラン(海外旅行傷害保険)
他のカードで90日間の海外旅行傷害保険を利用し、それが切れるタイミングで三井住友カード(NL)を使用し、現地交通費を支払えばさらに90日間の保険適用を受けられる。
合計で180日程度の有効期間があるので、半年程度の留学ならば十分に対応可能だ。
さらに三井住友カード(NL)のNLはナンバーレスの略。カード券面にカード番号が印字されていないので、番号を盗みみられることがなく安心できる。 最新のVisaタッチ決済にも対応しており、海外でも安全かつスピーディーに支払いできるのが魅力だ。
三井住友カード(NL)

Vポイントが貯まる!ナンバーレス、タッチ決済対応の三井住友カード
対象のコンビニ・飲食店で、Visaのタッチ決済/Mastercard®コンタクトレスの利用すると最大5%還元。
*商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 0.5%~5.0% |
旅行傷害保険 | 海外:2000万円(利用付帯) |
台湾とクレジットカード
観光地であってもキャッシュレスが完全に進んでいるとは言い難い状況にある。
しかし、台北や高雄などの観光地ではクレジットカードのみで決済ができる場所も多い。
また、台湾の国内の状況を踏まえたうえで、海外旅行保険が付帯したクレジットカードを一枚は保有しておくことをおすすめする。
Visa・Mastercard・JCB は、観光地では問題なく使用することができるだろう。
欧州では使い用途が限られる JCB であっても台湾ではVisaやMastercardとほぼ同等に使用することが可能だ。
その上で、スキミングやひったくりなどの犯罪に注意しつつクレジットカードを使用して行こう。
また、キャッシングではセディナカードjiyu!daがお勧めできるものの、台湾では使用できない機能があることには注意が必要だ。
自分がよく使用するサービスやライフスタイルなどに合わせて台湾で使用するカードを選択して行こう。