留学先として人気であり、自然豊かな数々の絶景スポットで注目を集めているニュージーランド。
日本から首都ウエリントンまでは、直行便を利用で成田・羽田・関西国際空港からは約11時間かかるため、ゴールデンウィークなどの比較的長い連休を利用して旅行に行く人も多い。
また、海外旅行では、ショッピング、移動費、宿泊費など支払いの機会が多くなることが予想される。
しかし、多額の現金を持ち歩き、支払いのたびに現金で支払うのは正直不便だ。
最低限のチップ代、買い物代は現金、主な支払いをクレジットカードで支払うことで、手持ちの現金を少なくし、支払いをスムーズに行える。
今回はニュージーランドのクレジットカード利用の現状や使用可能な国際ブランド、支払いやキャッシングなどのカード使用時の注意点、渡航する際に持っておきたいおすすめのクレジットカードを紹介していく。
目次
キャッシュレスが進むニュージーランド
ニュージーランドで主に使用されている国際ブランドは、Visa、MasterCardであることから、クレジットカードの作成を考えている方には、以下がおすすめカード。
- 三井住友カード(NL)
- エポスカード
- 楽天カード
ニュージーランドは日本よりもかなり前からクレジットカード社会が発展してきた国である。
2011年時点では、女性のクレジットカード所有率ランキング<146カ国>、男性のクレジットカード所有率ランキング<146カ国>では、男女ともにクレジットカードの所有率でトップ10にランクインしている。
ニュージーランドでは、クレジットカードでほとんどの支払いは可能であるため、現金を持ち歩かない人も多い。
実は日本では、クレジットカードの所有率はニュージーランドよりも多い。
しかし、実際の使用率ではニュージーランドのほうが高く、非常にキャッシュレス化が進んでいる。
そのため、クレジットカードを保有しておけば、ニュージーランドを旅行するときに現金はほとんど必要ない。
念のために1万円程度、現金として両替しておけば問題ないと言えるだろう。
クレジットカードの使える店と使えない店(場所)
ニュージーランドでは、クレジットカードで支払いできる店舗は非常に多い。
例えば、観光地や商店での買い物を始め、旅行中に利用するガソリンスタンドやタクシー、食事代からホテルの滞在費及び病院の支払いまで、クレジットカードで支払うことが可能である。
公共交通機関を利用する際にも、窓口又は設置販売機から乗車券を購入するシステムを採用しており、その場合でもクレジットカードで支払いが可能だ。
しかし、ニュージーランドでもクレジットカードによる支払いが不可能な場合がある。
クレジットカードは店舗がVisaやMastercardなどのクレジットカード加盟店となることで使用できるものだ。
そのため、クレジットカード加盟店となっていない場所や店舗では使用できないことがある。
例えば、一部の個人経営の店舗、現金のみと表示している店舗では、現金のみの支払いしか受け付けていない。
使用可能な国際ブランド
ニュージーランドで主流のカードブランドは、Visa、MasterCardである。
American Express、JCBは日本国内では、ほとんどの場所で利用できるものの、ニュージーランドでは事情が異なる。
例えば、オークランドなどの都市部では問題なく利用できる可能性がある。
しかし、American Express、JCBの加盟店の少なさから、郊外・リゾートエリアでは利用できない場合が多い。
そのため、世界中で利用されており、加盟店の多いVisa、MasterCardは、ニュージーランドでの利用率も非常に高い状況だ。
ニュージーランドに行く際はどちらかの国際ブランドを保有しておくことを強くおすすめする。
クレジットカード払いの方法
ニュージーランドの店舗は、決済システムEftpos(エフトポス)を導入している場合がほとんどだ。
そのため、クレジットカードでの支払時、Eftpos(エフトポス)の操作が必要となる。
Eftpos(エフトポス)でのクレジットカード使用手順は下記の通りだ。
1.クレジットカードを使用することを店員に伝える
会計時に、店員にクレジットカードを使用する旨を伝える。
殆どの場合は、ニュージーランドでは財布からカードを出していれば、店員にクレジットカード払いであることが伝わるだろう。
2.クレジットカードをEftposマシンに読み込ませる
店員にEftposの操作を行うように言われたら、Eftposにクレジットカードを差し込むかスワイプしカードを読み込ませる。
ICチップ付きクレジットカードは、端末の下に差し込む。
注意点として、ICチップがない場合やICチップがあっても読み込まなければ、端末の右部分でスワイプして読み込ませてみよう。
3.アカウントを選択する
クレジットカードを読み込ませると、画面上に「CHQ」「SAV」「CRD」と表示される。
このうち、「CHQ」「SAV」はデビットカードになるため、ニュージーランドで銀行口座を持たなければ使用できない。
そのため、クレジットカードを使用するためには「CRD」を選択する必要がある。
4.暗証番号を入力し、「Enter」を押す
クレジットカードの暗証番号を入力し、問題が無ければ「Accepted」と画面に表示される。
「Accepted」が表示されたら決済完了、その後「REMOVE CARD」と表示されるため、カードを抜いて支払は完了という流れとなる。
クレジットカード使用時の注意点
ニュージーランドでは、クレジットカード使用時はサインの代わりにクレジットカードの暗証番号が必要となる場合が非常に多い。
サインを求められることは、ほぼないだろう。
そのため、ニュージーランド渡航前にクレジットカードの暗証番号について確認しておく必要がある。
また、日本国内では一括払いや分割払いなど支払い方法の選択が可能であるものの、ニュージーランドでは分割払いは利用できない。
ニュージーランドではクレジットカードで使用した料金は全て一括払いで支払わなければならない。
一括払いの例外としては、クレジット会社によって、海外でのクレジットカード支払代金が「リボ払い」になる設定がされている場合など非常に限定的である。
また、海外でクレジットカードを利用した場合、クレジットカードのブランドにより異なるが1.6%前後の為替手数料がかかることに留意しよう。
加えて、クレジットカードは紛失、盗難のリスクがある。
その為、クレジットカード会社の連絡先については、携帯電話に連絡先を登録、紙に書いておくなど緊急時にもすぐに連絡できるようにしておこう。
キャッシング利用方法と留意点
ニュージーランドではクレジットカードでほとんどの支払いが可能だ。
しかし、突然現金が必要になる場合がある。
その場合は、クレジットカードの海外キャッシング機能を事前に設定しておくことで、ATMを利用して現地の通貨を借りることが可能だ。
ニュージーランドでキャッシングを行う際、まずATMの横に記載されているマーク「Plus」と「Cirrus」の確認が必要となる。
ATMに「Plus」のマークがあればVisa系のクレジットカード、「Cirrus」とのマークがあれば「MasterCard」「JCB」系のクレジットカードでのキャッシングが可能だ。
キャッシングの操作手順は、下記の通りである。
- 1.クレジットカードをカード挿入窓口に挿入する。
- 2.表示画面で、クレジットカードの暗証番号(4桁)を入力。
- 3.引き出しボタン「Withdraw」を選択し、ボタンを押す。
- 4.希望の引き出し金額を入力する。
日本国内で銀行のATMで操作する手順とそれほど大きな違いはなく、操作終了後は現金が出金、カードが返却される。
ニュージーランドの都市部のATMであれば、多くの場合はキャッシングを利用できるだろう。
しかし、郊外やリゾートにあるATMではキャッシングできない場合があるため、現金が必要であれば、都市部でキャッシングを行う必要性がある。
また、注意点として、キャッシングは所持しているクレジットカードで現地通貨が引き出せる有効な方法だが、キャッシングはあくまでもクレジットカード会社に借金を行っていることと同義だ。
そのため、キャッシングは旅行中や留学中には便利な機能であるものの、お金を借りていることを忘れてはならない。
また、多くのクレジットカードのキャッシング利率は年18%に設定されている。
キャッシングは借りれば借りるほど、返済しなければならない金額が上昇するため、明細書などで毎月の利用額の把握が必要だと言えるだろう。
おすすめカード
三井住友カード(NL)
日本最初のVisaカードとして有名な「三井住友カード」も、海外旅行では欠かせない。
三井住友カード(NL)では、旅行安心プラン(海外旅行傷害保険)として、海外旅行傷害保険が最大2000万円付帯している。
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 |
---|---|
傷害・疾病治療費用 | 50万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 (免責3,000円) | 15万円 |
救援者費用 | 100万円 |
保険の適用は、事前に旅費などを当該カードで決済することが必要になる。
特に、3か月以上のアメリカ長期留学者におすすめなのが、三井住友カード(NL)の海外旅行傷害保険(利用付帯)の裏技だ。
三井住友カードの海外旅行傷害保険(利用付帯)の適用開始日は、「海外で交通費を支払った時点」から適用される。保険適用の条件としても、以下が紹介されている。
日本出国後に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった乗客として搭乗する公共交通乗用具(※1)の利用代金を特定クレジットカードで決済した場合。
引用:旅行安心プラン(海外旅行傷害保険)
他のカードで90日間の海外旅行傷害保険を利用し、それが切れるタイミングで三井住友カード(NL)を使用し、現地交通費を支払えばさらに90日間の保険適用を受けられる。
合計で180日程度の有効期間があるので、半年程度の留学ならば十分に対応可能だ。
さらに三井住友カード(NL)のNLはナンバーレスの略。カード券面にカード番号が印字されていないので、番号を盗みみられることがなく安心できる。 最新のVisaタッチ決済にも対応しており、海外でも安全かつスピーディーに支払いできるのが魅力だ。
三井住友カード(NL)

Vポイントが貯まる!ナンバーレス、タッチ決済対応の三井住友カード
対象のコンビニ・飲食店で、Visaのタッチ決済/Mastercard®コンタクトレスの利用すると最大5%還元。
*商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 0.5%~5.0% |
旅行傷害保険 | 海外:2000万円(利用付帯) |
エポスカード
エポスカード
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外:最高500万円(自動付帯) |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica ※チャージによるポイント付与のみ |
国際ブランド | ![]() |
エポスカードは年会費無料でありながら、自動付帯で海外旅行保険が最高500万円補償している。
また、事故についても海外傷害治療は最高200万円、海外賠償責任(免責なし)も最高2,000万円と手厚い補償が付帯している。
最短即日発行が可能であり、海外出張や留学、出張などで急いでクレジットカードを用意したい人でもすぐにカードを用意できるだろう。
さらに、国際ブランドがVisaであるため、ニュージーランドに限らず世界中で利用することも可能である。
旅行中の病気やケガ、盗難や持ち物破損まで幅広くサポートしてくれるため、海外に行かれる方であればおすすめできる一枚だ。
楽天カード
楽天カード

楽天SPUで最大14倍還元。ポイントアップキャンペーンの多さも魅力
- 年会費無料、いつでも1%還元の高還元率
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楽天経済圏の必須アイテム、カード所持だけで楽天グループの決済に+2倍される。海外保険も付帯。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド | ![]() ![]() |
CMで話題の楽天カード年会費無料でありながら、基本ポイント還元率1%の高還元率カード。
また、国際ブランドはVisa・Mastercard・JCB・American Expressから選択可能であり、海外旅行に行く人は世界的にシェアの高いVisaかMastercardを選択しよう。
海外傷害治療は最高200万円、海外賠償責任(免責なし)は最高2,000万円と事故にも対応し、海外旅行保険は最高2,000万円が利用付帯する。
また、海外旅行中の病気やケガの治療費、携行品損害も補償。
24時間受付の専用ダイヤルが設けられており、万が一カードを紛失・盗難してしまった場合にも迅速な対応が可能。
海外で紛失や盗難等によりクレジットカードが利用できない場合、海外滞在期間中だけ使用できる緊急再発行カードを現地で手配してもらえるサービスもある。
コストパフォーマンスが優れており、日常生活から海外旅行まで使用できる頼りがいのあるカードだ。
ニュージーランドとクレジットカード
キャッシュレス社会と言っても過言ではないニュージーランドでは、クレジットカードの利用率が高く、クレジットカードは必需品であると言えるだろう。
そのうえで、国際ブランドについては、キャッシングや支払いに便利なVisa、MasterCardがおすすめだ。
また、おすすめのカードとして取り上げた三井住友カードは満18歳以上(高校生は除く)しか契約できないことに注意して欲しい。
学生が留学などでクレジットカードを作る際は、エポスカードか楽天カードを選択し、Visa・MasterCardどちらかのブランドを選択しよう。
年齢制限を気にしなければ、どのカードもサービスが充実しており、ニュージーランドへの留学、旅行、長期滞在など様々なシーンで役に立つ。
自分のライフスタイルにあった使用しやすいクレジットカードを作ってみよう。