クレジットカードを使っていく上で、絶対に把握しておかなければならないのが「締め日」と「支払い日」だ。この認識をしっかりしておかないと、使い過ぎや残高不足による延滞などを起こしてしまう危険性がある。
特に延滞に関しては、場合によっては信用情報に傷をつけてしまい、クレジットカードの利用停止や新規発行が出来なくなってしまう可能性もあるため、絶対に避けなければならない。
今回は三井住友カードを対象に、締め日と支払い日を解説していく。三井住友カードの場合、基本は15日締めの10日払いとなっている。また、すべてのカードでは支払い日を26日に変更することも可能だ。
三井住友カードとは
三井住友カードとは、国内最大手銀行であるSMBCグループの三井住友カードが発行しているクレジットカードだ。
1980年に国内外共通で使える日本初の「Visa」カードとして作られた住友Visaカードの後継にあたる老舗カードであり、確かな歴史とステータス性を併せ持っている。
「三井住友カード(NL)」「三井住友カード ゴールド(NL)」「三井住友カード プラチナ」など、さまざまな種類があり、それぞれに付帯する充実したサービスで、多くの人から信頼を寄せられている。
Visaは世界で最も普及している国際ブランドでもあるため、世界中ありとあらゆる場所で使っていくことができるのも魅力の一つだろう。
またカードの種類によって多少の上下こそあるものの、海外旅行保険やサポートも充実しているため、1枚持っておくだけで、海外でも安心を手に入れることができる。
近年、さまざまな機関がクレジットカードを発行し、それぞれ独自のサービスを展開している。
そうした中で、業界内での各種カードの立ち位置や上下関係が変動しやすくなっているが、三井住友カードはある意味別格の存在として、確かな地位を確立している。
クレジットカードの締め日とは
ここからは、クレジットカードの締め日について解説していこう。クレジットカードを利用するというのは、いわば信用で商品を買い、後からお金を払う、ということだ。
そこにおいて支払い日というと、その名の通り利用した代金を支払う日ということは容易に想像できるのだが、では締め日というと一体どういった日を指すのか、支払い日との違いは何なのか、という疑問を持っている人も少なくないのではないだろうか。
締め日とは、一言でいえば「請求金額が確定する日」のことである。締め日までに利用した金額が、その月の請求金額となり、支払い日に引き落としがされるのである。
その金額は、一度決定されると後から変更されるということは一切ない。そのため、クレジットカードを利用していく中でも、最も重要な日と言っても過言ではない。
また、締め日を過ぎて利用した分については、翌月の請求金額となるのもポイントだ。そのため、締め日が月の中間にある場合、必ずしもその月に使った金額がそのままその月の支払いとして請求されるとは限らない。
加えて、クレジットカードの利用が反映されるまでには多少のタイムラグがある。そのため、カレンダー上では9日に買い物をしていたとしても、クレジットカードの利用は10日として認識されるケースも少なくない。
この仕組みをしっかり理解していないと、計画的なクレジットカードの利用は難しくなってしまうだろう。
これからクレジットカードを使っていこうと思っている人はもちろん、これまであまり意識していなかったという人も、改めてこの仕組みについて確認しておいてほしい。
締め日と支払い日
三井住友カードの締め日と支払い日は毎月15日締め、翌月10日払いとなっている。
ちなみに、支払い日が休日だった場合は、翌営業日が引き落とし日になる、ということも覚えておこう。
支払い日に残高を確認して、まだ余裕があると感じても、それは引き落とし前の残高かもしれない。
支払い日は変更可能
上記でも説明した通り、三井住友カードは毎月15日締め、翌月10日払いというのが基本となっているが、「三井住友カード(NL)」「三井住友カード ゴールド(NL)」「三井住友カード プラチナ」などの一部のカードでは、毎月26日を支払い日に変更することができる。
この場合、締め日も月末に変更されるので気を付けよう。
支払い日変更の申し込みはネットまたは書面
支払い日を変更したい場合は、「Vpass」という三井住友カードの会員専用サイトに登録し、そこで手続きをする方法と、コールセンターに電話をし、支払い日変更用の書面を送ってもらうことで手続きを進める方法の2つがある。
Vpassを利用する場合、最初に会員登録を行う必要があるため、まずはそこから始めよう。
会員登録が完了し、無事ログインができたらトップページにある「登録内容の参照・紹介」をクリック。
そこに「お支払い日の変更」という項目があるため、そこから進んでいくことで変更ができる。
書面で手続きをする場合、コールセンターに電話をし、音声案内にしたがって必要情報を入力すれば、登録している住所に支払い日変更用の書類が送られてくるため、必要事項を記入して返送すれば良い。
ただし、支払い日の変更に関しては、その場ですぐに反映されるわけではない。
10日から26日支払いに変更する場合は早くても翌月から、26日から10日支払いに変更する場合は早くても翌々月からとなっているため、前もって準備をしておこう。
支払い日はいつに設定すべき?
支払い日に関しては、それぞれの生活スタイルに合わせて選択するのが良いだろう。
例えば会社員の場合、給料日が20日や25日に設定されている人が多い。
その場合は、残高に余裕のあるタイミングで支払いができる26日支払いの方が何かと管理がしやすくなるはずである。
また、月末が締め日となるのも、どれだけクレジットカードを使えるかを把握しやすくなるのでおすすめだ。
一方で、他のクレジットカードを併用していて、その支払い日が月末近くになっている人や、事業をやっている関係で、月末に支払いや振り込みといった作業をしなければいけない人などは、10日払いに設定した方がやりやすい面もあるだろう。
いずれにしても、口座にお金がない、という状態になってしまうことは絶対に避けなければいけないので、自身のキャッシュフローを見直し、それにあった支払い日を設定するようにしたい。
締め日・支払い日を把握して計画的な利用を
クレジットカードを上手に使っていくためには、締め日と支払い日をしっかりと把握して、それに合わせた利用の計画を立てることが必要不可欠だ。
締め日を把握できていないと、無計画に使い過ぎてしまう可能性があり、支払い日を把握していないと、残高不足による延滞などを引き起こしてしまう可能性もある。
三井住友カードの場合、基本は15日締めの10日払いとなっているので、まずはこの日程を忘れないでおこう。
加えて、一部カードでは支払い日を26日に変更することができるようになっている。
支払い日を変更すれば、締め日も月末へと変更されるため、また新しい利用計画が立てられるようになるだろう。
自分自身の給料日やその他の振込・引き落とし日などを加味しながら、自分のライフスタイルにあった日付を選択して欲しい。