日々マイルを貯めている方は、JALかANAどちらかを集中して貯めている方が多いと思う。
日本国内の2大航空会社なので当然だが実は国際線の航空会社に目を向ければJAL、ANAに勝るとも劣らずお得な航空会社のマイルがある。
その一つがデルタ航空のスカイマイルだ。
今回はJAL,ANAに負けない魅力があるデルタ航空のスカイマイルについて紹介していく。
デルタ航空のスカイマイルとは
スカイマイルはデルタ航空だけではなく「スカイチームアライアンス」という加盟航空会社のフライトを利用したときに貯まるマイルのこと。
通常JALやANAなら関連会社含めたそれぞれの航空会社のフライトを利用したときに個別のマイルが貯まるのだが、このスカイマイルは世界中の航空会社が加盟しているため幅広く航空会社を選べ、統一したマイルを貯めることが出来るのだ。
スカイチームアライアンスに加盟している航空会社は以下となっている。
いずれも海外旅行でよく目にする航空会社だと思う。
スカイチームアライアンスに加盟している航空会社
- アエロフロート航空
- アルゼンチン航空
- アエロメヒコ航空
- エア・ヨーロッパ
- エールフランス航空
- アリタリア航空
- チャイナエアライン
- 中国東方航空
- 中国南方航空
- CSAチェコ航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- デルタ航空
- ケニア航空
- KLMオランダ航空
- 大韓航空
- ミドルイースト航空
- サウジ航空
- ベトナム航空
- タロム航空
- 厦門航空
- ベトナム航空
特徴
スカイマイルには数多くの海外航空会社利用時にマイルが貯まる以外にもJALやANAには無いお得な特徴があるので紹介していく。
マイルに有効期限がない
通常JALやANAは貯めたマイルに3年の期限がある。
例外としてランクの高いカード所持者などは期限が延びることがあるが、スカイマイルはカードのランクや利用回数などの関係なしにマイルの期限が無いのが特徴である。
通常、海外旅行には頻繁に行けない人も一度貯めてしまえばいつか使えるというメリットがあるマイルはかなりうれしい。
燃油サーチャージ代が無い
通常マイルで特典航空券を取得しても燃油サーチャージ代は別途支払わなければならないことが多い。
しかしスカイマイルの特典航空券は燃油サーチャージ代も込みであるため、かなりお得だといえる。
特典航空券の利用可能範囲が広い
国内の航空会社は通常、本人とその配偶者、2親等以内の親族間でしか特典航空券の利用が出来ない。
しかしスカイマイルは親族はおろか、友人や彼女でも特典航空券を利用することが出来る。
マイル移行手数料無料、マイル移行上限が無い
JALやANAでは貯めたマイルを特典航空券などに移行する際、マイルの移行手数料が別途掛かったり、年間で8万マイルまでという制限があるが、スカイマイルは移行手数料が無く、移行上限もないので最大限に貯めて一気に使うことが出来る。
特にスカイマイルは特典航空券の利用可能範囲が広いので、海外旅行の多い父親がたくさん貯めたマイルを息子と息子の友人に特典航空券として利用してもらうことも出来る。
お得なボーナスマイルキャンペーンが多い
海外路線利用時以外にもマイルが貯まるキャンペーンを多く行っている。
その一つがニッポン500マイルキャンペーンだ。
これは航空会社、路線、クラスを問わず1フライトにつき500スカイマイルを貯めることが出来るというものだ。
期限は2016年4月から2017年3月末までとなっているが毎年延長となっているためほぼ確定したキャンペーンとなっているようだ。
その他にも多くのキャンペーンを行っておりマイルが貯めやすくなっている。
ランクについて
スカイマイルにはJALやANAと同様に、年間でより多く搭乗し、規定のマイル数を超えた会員についてはメダリオンと呼ばれるランクシステムを採用している。
多く搭乗した会員についてより良いサービスを提供するものだ。こ
ちらのランクの特典や条件について紹介していく。
シルバーメダリオン
- 資格取得条件:年間25000マイル取得もしくは年間搭乗回数が30回
- ボーナスマイル:航空運賃100円につき2マイル
- 空港のラウンジ利用権:なし
- 優先チェックイン、優先搭乗:あり
- 手荷物の優先的取り扱い:なし
ゴールドメダリオン
- 資格取得条件:年間50000マイル取得もしくは年間搭乗回数が60回
- ボーナスマイル:航空運賃100円につき3マイル
- 空港のラウンジ利用権:あり
- 優先チェックイン、優先搭乗:あり
- 手荷物の優先的取り扱い:あり
プラチナメダリオン
- 資格取得条件:年間75000マイル取得もしくは年間搭乗回数が100回
- ボーナスマイル:航空運賃100円につき4マイル+20000マイル
- 空港のラウンジ利用権:あり
- 優先チェックイン、優先搭乗:あり
- 手荷物の優先的取り扱い:あり
ダイヤモンドメダリオン
- 資格取得条件:年間125000マイル取得もしくは年間搭乗回数が140回
- ボーナスマイル:航空運賃100円につき6マイル+25000マイル
- 空港のラウンジ利用権:あり
- 優先チェックイン、優先搭乗:あり
- 手荷物の優先的取り扱い:あり
使い道
貯まったスカイマイルはもちろん特典航空券に交換するのがベストな使い方だ。
そこでどれくらいのマイルを貯めればどこにいけるのかを簡単にまとめてみた。
出発地は日本でそれぞれどの地域に渡航するか、またエコノミークラスと、ファースト、ビジネスクラスの片道分の必要マイル数の違いを記載した。
必要マイルは時期によって変動するため最低必要マイルと最大必要マイルを記載している。
エコノミークラス
渡航先 | 必要最低マイル(片道) | 必要最大マイル(片道) |
---|---|---|
アジア北部 | 17500 | 37500 |
米国本土、アラスカ、カナダ | 35000 | 75000 |
ハワイ | 30000 | 75000 |
カリブ | 40000 | 85000 |
メキシコ | 50000 | 95000 |
中米 | 50000 | 95000 |
南米北部 | 60000 | 105000 |
南米南部 | 60000 | 105000 |
ヨーロッパ | 50000 | - |
アフリカ | 50000 | - |
南アフリカ | 50000 | - |
中東 | 40000 | - |
南アジア亜大陸 | 40000 | - |
東南アジア | 22500 | 45000 |
南西太平洋 | 35000 | - |
日本国内(スカイマーク) | 15000 | 20000 |
ファースト・ビジネスクラス
渡航先 | 必要最低マイル(片道) | 必要最大マイル(片道) |
---|---|---|
アジア北部 | 30000 | 62500 |
米国本土、アラスカ、カナダ | 70000 | 162500 |
ハワイ | 50000 | 117500 |
カリブ | 70000 | 162500 |
メキシコ | 80000 | 175000 |
中米 | 80000 | 175000 |
南米北部 | 90000 | 200000 |
南米南部 | 90000 | 200000 |
ヨーロッパ | 80000 | - |
アフリカ | 80000 | - |
南アフリカ | 80000 | - |
中東 | 70000 | - |
南アジア亜大陸 | 70000 | - |
東南アジア | 40000 | 90000 |
南西太平洋 | 65000 | - |
日本国内(スカイマーク) | - | - |
必要最低マイルは日本とアジア北部を結ぶ17500マイルとなっている。
特典航空券の交換方法はデルタ航空のホームページに行きマイページにログイン後、スカイマイルのボタンをクリックし特典旅行予約のページに向かえば予約できる。
国内線の特典航空券に交換も可能
基本的に海外路線の特典航空券が多いが、実は国内線のスカイマークと提携しており、スカイマイルで貯めたマイルをスカイマークの国内線の特典航空券に変えることが出来る。
下記に国内往復地域と必要マイルをまとめた。
海外空路と違って必要マイルは往復でのマイル数となる。
ちなみに片道でも利用できるが必要マイルは往復と同じとなっているため往復チケットで利用するほうが良い。
必要マイル(往復)
羽田 | ⇔ | 神戸 | 15000マイル |
---|---|---|---|
神戸 | 鹿児島 | ||
長崎 | |||
那覇 | |||
茨城 | |||
福岡 | 那覇 | ||
羽田 | ⇔ | 新千歳 | 20000マイル |
那覇 | |||
鹿児島 | |||
福岡 | |||
長崎 | |||
茨城 | 新千歳 | ||
中部国際空港 | 新千歳 | ||
那覇 | |||
神戸 | 新千歳 |
上記のようにスカイマークはJAL、ANAと並んで便数が多い航空会社となっているため日本国内であればほぼどこへでも移動は可能だ。
スカイマークの特典航空券に交換する方法は特に難しいことは無く、他のデルタ航空の特典航空券と同じくデルタ航空の公式ホームページにログインし、スカイマイルのページから特典旅行ご予約を選択すれば目的地を選択するページに移動できる。
注意点としてスカイマークを利用する際は条件があり、スカイマイル提携のクレジットカードを持っているか、メダリオン会員(上級会員)になっている必要がある。
スカイマイルを貯めるためにデルタ航空と提携したカードを持っていれば問題は無いが、過去にクレジットカードを持っていて、現在所持していないという方は気をつけてほしい。
そういう方でもクレジットカードを新たに取得すれば条件を満たすことが出来るのであきらめないで欲しい。
クレジットカードの普段使いで貯められる?
JALやANAなどの国内の航空会社だと、国内の企業と提携して飛行機に乗らなくても買い物等でマイルがより多く貯まるようなサービスが提供されている。
また様々なポイントからマイルへ移行するなどして貯めやすくなっているがスカイマイルではどうだろうか。
そこで筆者の生活を元に1年間でどれくらいスカイマイルが貯めれそうかを2枚のカードで検証してみた。
《筆者の1ヶ月の生活でカードで支払うことが出来る生活費は以下》
光熱費:15,000円
食費:30,000円
交通費:15,000円
趣味、雑費:20,000円
通信費:20,000円
———————–
合計100,000円
年間で1,200,000円
《デルタスカイマイル テイクオフ JCBカードを使ってみた場合》
通常のショッピングでは100円で1マイルなので年間で12000マイル貯まる。
《デルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードを使ってみた場合》
通常のマイルが100円で1マイルなので年間で12000マイル、さらに100万円以上の利用で5000マイル、契約継続ボーナスで3000マイルを合わせると合計で20000マイルとなる。
スカイマイルがたまるクレジットカード
スカイマイルを効率よく貯めるためにはデルタのクレジットカードが必須だ。
色々提携先があるがその中でも貯まりやすく使いやすいカードをいつくか紹介していく。
デルタ・スカイマイル・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
デルタ航空と提携しているクレジットカードの中で一番メリットがあるクレジットカードがデルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードだ。
年会費は26,000円と通常のゴールドカードとほぼ同等か少し高いくらいだが、それを補って余るメリットがある。
カード利用時のマイル還元率が1.5%以上?!
カード利用時、通常は100円ごとに1マイル貯まるようになっている。
還元率は1.0%だが、年間100万円以上利用で5000マイルプレゼントされるためマイルの還元率は1.5%となる。
また、このカード利用ボーナスマイルは年間で3回までとなっており年間300万円の利用があった場合、15000マイルプレゼントされることとなる。
カード入会時、継続時、初回搭乗時のボーナスマイルが手厚い
現在、申し込みを行うと8,000ボーナスマイルをプレゼント。
さらに毎年継続で3,000ボーナスマイルプレゼント、また入会して6ヶ月以内の初回フライト時、エコノミークラスで10,000マイル、ビジネスクラスで25,000マイルプレゼントされる。
国内のマイルカードでもここまでボーナスを大盤振る舞いしてくれるところはないのではないだろうか。
上級会員資格ゴールドメダリオンが付与
通常デルタ航空を頻繁に利用するメンバーしか取得できないゴールドメダリオンという資格をカードを持つだけで同等のサービスを受けることが出来る。
具体的には、待ち時間の無い優先チェックイン・優先搭乗、世界各国の空港でゆったり過ごせるラウンジの利用、手荷物の優先受け取り、購入した航空運賃に応じてマイルを獲得できるなど魅力的なサービスが多い。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費 | 28,600円(税込) |
---|---|
還元率 | 1.0%〜 |
旅行保険 | 国内:最高5,000万円(利用付帯) 海外:最高1億円(利用付帯) |
デルタ・スカイマイル・アメリカン・エキスプレス・カード
スカイマイルは貯めたいがゴールドカードの機能は必要ないという方にはこちらのデルタスカイマイル アメリカン・エキスプレスカードがお勧めだ。
サービスはボーナスマイルの数はゴールドカードより下がるが年会費は12,000円(初年度無料)と導入しやすいカードとなっている。
カード利用時のマイル還元率は1.3%以上
こちらもゴールドカードと同様、カード利用時、100円ごとに1マイルが貯まり年間100万円以上利用で3,000マイルのボーナスが付く。
年間3回までプレゼントされるので300万円以上利用で9,000マイルのボーナスがつく。
カード入会、毎年の継続、初回搭乗のボーナスマイル
カード入会時は5,000マイル、毎年の継続で2,000マイルのボーナスがつく。
また初回搭乗時はゴールドカードと変わらず、エコノミークラスで10000マイル、ビジネスクラスで25000マイルプレゼントされる。
上級会員資格シルバーメダリオンが付与
ゴールドメダリオンよりサービスは落ちるが、待ち時間の無い優先チェックイン・優先搭乗、購入した航空運賃に応じてマイルを獲得できるサービスが付与される。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 13,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 1.0%~2.0% |
旅行保険 | 国内・海外:最高5,000万円(利用付帯) |
デルタスカイマイル テイクオフ JCBカード
とにかく安くスカイマイルを貯めたい方にはデルタ航空とJCBが提携して発行しているデルタスカイマイル テイクオフJCBカードがお勧めだ。
なんといっても魅力は年会費1,500円(初年度無料)という安さだ。
そしてカード利用時は100円で1マイル貯まるため、上記2枚のアメリカンエキスプレスカードと基本的な還元率は同じなのだ。
ボーナスマイルは入会時に500マイル、初回搭乗時にエコノミなら2000マイル、ビジネスクラスなら5000マイルとなっており、年会費の割にはボーナスは多い印象だ。
学生や若い社会人で初めてデルタ航空を使うかたにはかなりお勧めのカードだといえる。
年会費 | 初年度無料 次年度以降1,650円(税込) |
還元率 | 1.0%〜2.0% |
旅行傷害保険 | 最高2,000万円 |
貯まりやすいマイル
デルタ航空のスカイマイルは海外の航空会社にしてはマイルが貯まりやすくマイルに期限が無いこと、気軽に親族や友人に特典航空券を渡すことが出来る自由さがメリットといえる。
海外出張が多い人はもちろん、海外に行く機会が1度でもあれば1枚は作っておいてマイルを貯めておけば損は無いと思うので是非利用していただきたい。