アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド(以下、アメックスビジネスゴールド)は、設立間もない企業やフリーランスでも発行できる法人カード。
「設立0ヵ月で発行できた」という口コミがあるように、審査がそこまで厳しくないにも関わらず、固定電話や決算書などの用意も必要ない。
手軽に発行できる法人カードにしてはビジネスに役立つサービスも充実しており、空港ラウンジの利用や手荷物宅配サービスなどが有名だ。
中でも旅行保険については非常に優れおり、一般的なクレジットカードとは一線を画す内容になっている。
ここではアメックスビジネスゴールドの海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険の内容を解説。
補償金額とともに、他のクレジットカードと比べてどれほど優れているかも解説するので、従業員の出張用にアメックスビジネスゴールドを検討している人は参考にして欲しい。
クレジットカードの旅行保険とは
クレジットカードにはクレジット機能以外にも、カード会社によって様々さサービスが用意されている。
中でも旅行保険は定番のサービスで、海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険の2種類が存在し、旅行先でケガをしたり、病気になったりしたときの医療費をカード会社が補償してくれるという内容だ。
国内旅行なら保険がなくても医療費を払える人もいると思うが、海外でケガをした場合、かなり高額の医療費を請求されるケースが存在する。
例)アメリカで盲腸にかかる→医療費として数百万円請求される
つまりクレジットカードに旅行保険が付帯しているかどうかは非常に重要な要素で、旅行保険を目当てにカードを発行する人もいるほど。
国内・海外を問わず、旅行保険が付帯しているクレジットカードを1枚持っておくと、旅行先での急なトラブルにも対応できるのでおすすめだ。
海外旅行傷害保険の場合
ここではアメックスビジネスゴールドの海外旅行傷害保険について解説する。
またどれほど優れているかを分かりやすくするために、楽天カードとの比較を用意したのでぜひ参考にして欲しい。
内容
アメックスビジネスゴールドの海外旅行傷害保険は、利用付帯と自動付帯で補償金額が異なる。
【利用付帯】
- 傷害による死亡・後遺障害:1億円
- 傷害治療:300万円
- 疾病治療:300万円
- 救援者費用:400万円
- 賠償責任:4,000万円
- 携行品損害:50万円
利用付帯とは名前の通り「カードを利用することで付帯するサービス」のことで、旅行代金の一部などをアメックスビジネスゴールドで支払うと上記の金額が補償される。
特に注目してほしいのは傷害治療・疾病治療の補償金額で、どちらも300万円と非常に高額。
つまり海外の旅行先でケガ(傷害)をしたり病気(疾病)にかかったりしても、最高300万円までならアメックスが補償してくれることになる。
【自動付帯】
- 傷害による死亡・後遺障害:5,000万円
- 傷害治療:200万円
- 疾病治療:200万円
- 救援者費用:300万円
- 賠償責任:4,000万円
- 携行品損害:50万円
利用付帯と比較すると自動付帯は、「傷害による死亡・後遺障害」「傷害治療」「疾病治療」「救援者費用」で劣ってしまう。
旅行先ではどんなトラブルがあるか分からないので、補償金額を少しでも増やすために、旅行前に利用付帯が適用される条件をクリアしておくことをおすすめする。
楽天カードとの比較
アメックスビジネスゴールドの海外旅行傷害保険の補償金額の手厚さを分かりやすくするために、一般的なクレジットカードである楽天カードと比較してみる。
【楽天カードの場合】
- 傷害による死亡・後遺障害:2,000万円
- 傷害治療:200万円
- 疾病治療:200万円
- 救援者費用:200万円
- 賠償責任:2,000万円
- 携行品損害:20万円
全体的にアメックスビジネスゴールドの利用付帯より補償金額が少なく、何があるか分からない海外旅行では少し心もとない。
さらに楽天カードの海外旅行傷害保険は利用付帯なので、「自宅から空港までの交通費」「海外旅行代金」のどちらかを楽天カードで支払う必要もある。
海外旅行傷害保険という観点では楽天カードよりもアメックスビジネスゴールドの方が優れているといえる。
国内旅行傷害保険の内容
ここではアメックスビジネスゴールドの国内旅行傷害保険について解説する。
また海外旅行傷害保険と同様に、楽天カードとの比較も記載するので参考にして欲しい。
内容
アメックスビジネスゴールドの国内旅行傷害保険は「傷害による死亡・後遺障害」のみで、補償金額は最高5,000万円だ。(利用付帯)
日本国内の医療費は海外よりはるかに安く、保険が適用されなくても大体の人は支払える。
しかし大規模な事故に巻き込まれた際などは、状況によって最高5,000万円までアメックスが補償してくれるのだ。
国内旅行傷害保険が付帯してないクレジットカードが多い中で、最高5,000万円も補償してくれるアメックスビジネスゴールドの旅行保険はやはり優れているといえる。
楽天カードとの比較
楽天カードの場合、国内旅行傷害保険は楽天カードプレミアムカード会員と楽天ブラックカード会員のみの利用となっている。
つまり一般的な楽天カードには国内旅行傷害保険が付帯していないので要注意。
国内旅行傷害保険で比較しても、アメックスビジネスゴールドの方が楽天カードよりも優れているのは確実だ。
追加カード会員とその家族も補償対象
アメックスビジネスゴールドには追加カードが存在するが、追加カード会員にも各種旅行保険が付帯する。
【追加カード会員の場合(海外旅行)】
- 傷害による死亡・後遺障害:5,000万円
- 傷害治療:300万円
- 疾病治療:300万円
- 救援者費用:400万円
- 賠償責任:4,000万円
- 携行品損害:50万円
上記のようにアメックスビジネスゴールドの基本会員とほとんど変わらない補償内容となっており、非常に充実しているのが特徴だ。
また追加カード会員の家族にも旅行保険が適用され、補償内容は下記の通りになっている。
【追加カード会員の家族の場合(海外旅行)】
- 傷害による死亡・後遺障害:1,000万円
- 傷害治療:200万円
- 疾病治療:200万円
- 救援者費用:300万円
- 賠償責任:4,000万円
- 携行品損害:50万円
「傷害による死亡・後遺障害」に関しては補償金額が大幅に下がるが、他の補償内容はしっかりしている。
また国内旅行傷害保険に関しても、追加カード会員は最高5,000万円、その家族は最高1,000万円まで補償してくれるので安心だ。
※海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険ともに利用付帯
魅力的な旅行保険
アメックスビジネスゴールドの旅行保険は、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険ともに非常に優秀。
特に海外旅行傷害保険に関しては、最高1億円、ケガや病気でも300万円まで補償してくれるので、医療費が高額になりやすい海外での強い味方になってくれる。
一般的なクレジットカード(楽天カード)と比較しても、アメックスビジネスゴールドの旅行保険は優れており、アメックスカードがステータス性が高いとされる証明にもなった。
しかし利用付帯の条件(旅行代金の一部をアメックスビジネスゴールドで支払う)ことを忘れると、補償金額が下がったり、国内旅行傷害保険が適用されなかったりするので要注意。
利用付帯の条件さえ気を付ければ、追加カード会員やその家族まで旅行保険が適用されるクレジットカードになるので、従業員の出張が多い企業の経営者などにおすすめできる1枚だ。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
年会費 | 36,300円(税込) |
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ETCカード | 発行手数料無料 年会費:550円(税込) 基本カード会員は20枚まで発行可能 |
還元率 | 0.33%〜1.0% |
旅行保険 | 海外:最高1億円(利用付帯) 国内:最高5,000万円(利用付帯) |