2019年8月29日、株式会社ネットプロテクションズは、サービス体験後に消費者が後から値段を決めることができる「あと値決め」サービス開始に伴い、都内で記者会見を行った。
冒頭で挨拶をする株式会社ネットプロテクションズ代表の秋山 恭平氏
あと値決めは価値を体験したあとから自分で値決めをを行う「ポストプライシング」サービス。
各企業と連携し、ポストプライシングを代行するサービスの提供が可能になる。と語るのは、あと値決め担当の専光氏。
ユーザーによってはサービスの価値に関わらず0円の値決めをするユーザーもいると想定されるが、事業者側は最低価格を設定できることもできる。
最低価格を0円とすることもシステム上は可能だが、0円と値決めされた場合は、サービスはキャンセルされたものとして取り扱われることになる。
ユーザーが値決めする際、ほかのユーザーがいくらの値付けをしたのか、「みんなの値決め」を見ることができ、ユーザーはその価格を参考に値決めをすることになる。専光氏によれば、多くのユーザーはこのみんなの値決めの価格を参考にするのではないかということだった。
今回のあと値決めサービスは企業によって期間限定導入と継続導入を予定している企業がある。
例えばオンライン月額制のファッションレンタルサービスを提供するairClosetの場合は、期間限定であと値決めを導入する。後払いの期間が20日と設定しており、その結果を見て今後の影響を見ていくとのことだ。
airCloset代表取締役の天沼 聰氏
登壇したairCloset代表取締役の天沼 聰氏は、特にユーザー体験にどのように影響するのかに注目しており、プライシングの仕組みについては信頼していると語った。
株式会社BANK 光本勇介氏は、今年「実験思考」と呼ばれる本を出版し、普通の価格と、あとから決めた方のどっちが儲かるのかという実験を行ったという。書籍の価格を0円から1000万円まで読者が金額を決定するという方法で、結果として1冊あたり平均5000円という販売価格になり、一般的な書籍価格に比べて3倍以上の金額の売り上がになったという。
株式会社BANK 光本勇介氏
今後ネットプロテクションズは、あと値決めのサービス事業者を公募していく流れで、利用状況のレポート発表やイベントの開催などを予定しているという。
今回登壇した参加者
実際のデモ画面
最終更新日:2019/09/18